来集軒 東京・小村井





やや霞んだ青空から明るい陽射しが青葉に向けるかのように注いでいた、そんな四月卯月半ばの休日月曜日だった。先週金曜日の代休で、久しぶりの月曜日の休日だ。

もう八年も前に本八幡店へ行ったことがあるものの、未だ浅草本家はなぜかその気になれずそのままだった。しかし浦和店を訪れそれをきっかけにして、これまで加須元町店、八広店を訪れた。

昭和26年創業の八広店には、創業時に寄贈された大鏡が壁に張り付けられて、そこには当時営業していた多くの来集軒の支店の地名が刻まれていた。

そこには既に訪れた加須町や浦和の地名がある半面、尾久や大塚など既に営業していない地名も多く見受けられて、そのあまりにも長過ぎる歴史が多くの史実を霧に隠してしまった来集軒と言えそうだ。

そんな中でネットと言うのは実に便利で、多くの現在営業している来集軒を、白日の下に現わしてくれている。なお加須久下店と幸手店と鴻巣店は加須元町店の系統の店で、本八幡店は八広店の系統となっている。

そんなネットで見つけた一店がこちらで、来集軒製麺所は100年を超えているが、中華料理来集軒は昭和三年から上野の鶯谷寄りで始まって今年で85年となる。

何処でどう関係しているのか、それが知りたい一心で、こちらへ出掛けることにした。

と言うわけで亀戸で東武線電車に乗り換え、小村井で下車して墨田京島に位置するこちらの店頭へやって来た。

まもなくと言うころ昨春オープンした東京スカイツリーが前方にそびえ立つのが見えて、思わず店舗をファインダーの中に収めて店舗の遠景撮影をした。

開店より早く到着してしまい、しばし外で中が落ち着くのを待って、どうぞと促されてから入店して右奥のテーブル席に腰掛けた。そして徐にメニューリストを開いて、そこから醤油ラーメンにミニチャーハンがセットになったものをお願いした。

女性の方がおられたので、奥さんかと思えば違うようだ。二代目店主らしき方は、30代中盤のようだった。後から店主の奥さんが買い物から帰って来られた。

なお店内は明るく清潔で、居心地のいい雰囲気があった。提供メニューは、博多ラーメンや味噌ラーメンや皿うどん等と豊富な麺類メニューとなっていた。

大衆色のある中華店だけにカツ丼や親子丼があり、それだけでなくヒレカツ定食やハンバーグ定食のようなお子さんが喜びそうな洋食メニューもラインナップされていた。来集軒定番メニューと言える、しゅうまいもしっかりあった。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、鶏ガラ・豚ガラを半々の割合で投入した出汁だそうで、瑞々しい味わいがさりげなく来るもので、なかなかの素晴らしい味わいと言えた。

チャーシュー・ナルト・モヤシ・海苔等が入って、二代目店主のセンスが光る美味しいラーメンだった。ミニチャーハンも適度な量で、これまた美味しいものと言えた。

こちらはおよそ50年前に、先代が開業させた来集軒だそう。先日訪れた八広で修行した方で、現在亀有で光華楼と言う中華店を営んいる筈の店主が先代店主の実姉の旦那さんらしく、以前は来集軒を営業していた方だそうで、その関係からそちらで修業後に浅草本家に許可を頂いて独立したのだそう。

すぐそばに緑川製麺と刻まれた麺箱が置かれていたが、そちらとの関係が今も続いていてそこの麺を利用しているのだそう。なるほど麺も、なかなか良かった。

気がつけば完食。30年前に現在の建物に建て替えたそう。いや、さすが来集軒と言える、かなりの味わい深さが感じ取れた素敵な醤油ラーメンとミニチャーハンだった。

(左フォト) ラーメン/セットミニチャーハン/店舗遠景 (2013.04.15)※2013/4/28内容修正


 来集軒@小村井

 住所:東京都墨田区京島3-62-18  TEL03-3619-3638  定休日:火曜日

 営業時間:平日・土曜11:00〜15:00/17:00〜21:00◆日曜11:00〜20:45

 アクセス:東武亀戸線小村井駅下車。改札前の明治通りを左手へ進んで行き、小村井交差点を
       左折して信号も越えて400mほど歩いて突き当りを左折。50m先の右側にあり。



東武亀戸線沿線で営業する浅草由来の来集軒。

三十代半ばの二代目店主が頑張って営業している。

八広の店主に師事した方の元で修業された方の来集軒。

店内フロアは清潔で明るい店内だった。

メニュー豊富なこちらだ。

最寄駅は東武亀戸線小村井駅。