おーくら家 東京・中野





水蒸気をたっぷりと含んだ空からわずかな陽射しが注いで、また夏日が予測されていた風薫る五月皐月下旬の月曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、夜風の湿度が高くなっており、もうすぐ雨が降ることを予感させたそんな午後七時過ぎだった。

時にまだ横浜勤務だった頃の今年の二月に、京急仲木戸駅周辺で営業するこちらの本店を訪れたことがあった。

その風情の良さに中野店にも機会があれば、是非とも足を運びたいものだと痛感していた。そして現在は吉祥寺が勤務先で、その通勤途中駅に中野があり、これも何かの縁なのだろうとなって仕事帰り今夜こそと立ち寄ることにした。

そんなわけで夜の帳が下りた中野の街にまたやって来た。北口側に出て歩いて行くと、やはり小雨がぱらついて来た。明日の午前中いっぱいまで降り続くようだ。

先日訪れた某店の直ぐ傍で営業している、ふれあいロード沿いのその店頭にやって来た。店頭の右寄りに券売機があり、その前に立ってラーメンにトッピングの煮たまごのボタンも連打。

今夜もサイドメニューを選ぶかとなって、本店で気になっていた茶碗カレーがこちらにもあったので更にそのボタンを連打した。さっそく入店するとそこそこに盛況なフロアが広がっていた。一番奥のカウンター席が空いていて、落ち着けそうだったのでそこまで行って腰を下ろした。

チケットを厨房の方に手渡すと、好みの確認があったので、麺カタメだけお願いすることにした。ふと見ると傍に2階へ上がる階段があり、上にも客席が設けてあるこちらのようだった。

本店同様に午後2時から7時までトッピング一品サービスがあった。腕時計を見ると既に午後七時半を過ぎており、思わず時間を巻き戻したくなった雨そぼ降る今宵だった。

さらに店頭券売機の案内には、営業開始から午後二時までは、麺増量または半ライスに味玉までサービスと言う大盤振舞いのサービスまであった。

春先近くに仲木戸の本店へ訪れたことがあることを告げると、お礼のような挨拶があり、お一人が昼はそちらに居たことを教えてくれた。

また向こうは18〜19年前に開業しているとお聞きしたけれど、こちらはどのくらい中野で営業しているのかを確認させて貰った。すると12〜13年になるそうで、さすが仲木戸の支店で応え方まで流れを汲んでいた。ちなみに中野おーくら家創業当時は、別の方が営業しておられたそうだ。

暖簾分け店で創業して、途中から直営店になったと言う意味合いなのだろうか。キュウリのキューちゃんがこちらでも用意されていた。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、 やはり本店と同じく、もう濃厚ばかりを追いかけるのはやめにしようと語り掛けるような、そんな美味しさが顕れていた。おーくら家と言えば、濃厚よりもコクの旨みを優先させる家系ラーメン店で、その常連さんの多さはかなりのものらしい。

家系ラーメン創成期の良き時代の波が、遠い果てから来たさざ波のように絶妙な風合いがあって実に素敵と言えた。酒井製麺の変わらぬスタンスの中太麺がまた良かった。チャーシューや煮たまごもやはりなかなかだった。

茶碗に白めしが入ってカレールーがたっぷりと入った茶碗カレーは、結構辛めで生クリームのような風味があってこれまたとても美味しかった。後半キュウリのキューちゃんを入れて口にすれば、いい口なおしになった。

気がつけば完食。開店以来一日も欠かさずにゲンコツ・背がら・鶏がらのみを使用して丁寧にアクを取り除いて来たこだわりのスープだそう。いや、なるほど優しい味わいが実にたまらなかった、そんな持ち味がなかなかとても良かった。

(左フォト) ラーメン+煮たまご/茶碗カレー/店舗と周辺 (2014.05.26)


  おーくら家 中野店

 住所:東京都中野区中野5-59-14  TEL03-3388-4418

 定休日:無休  営業時間:11:00〜翌1:00

 アクセス:JR中央線中野駅北口下車。中野サンモールの中を進んで行き、ロッテリア先の右路地の
       三番街を進んで次の十字路を右折して程ない右側にあり。

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最寄り駅は中野駅で北口側に下車。

ゲンコツ・背がら・鶏がらのみを使用したこだわりスープ。

午後2時から7時までトッピング一品サービスあり。

中野で営業を初めて12〜13年になるそう。

本店同様にキューリのキューちゃんがあった。

横浜市内に本店が営業しているこちらだ。