三ちゃん 東京・西荻窪



冬めく大気の先の青く澄んだ空から燦々と陽射しが注いでいた、クリスマスも終わってより年の瀬が近くなった十二月師走下旬金曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば穏やかに冷え込んでいて、見上げた夜空に三日月が浮かんでいたそんな午後七時過ぎだった。

あっさり醤油を食したいとなって、そんな時ふとそう言えばとなってこちらが浮かんで、また今夜も西荻窪に降り立ちその店頭へやって来た。前回来た時もあった「西荻一のさっぱり醤油ラーメン提供」と記された、立て看板が店から洩れる明かりに照らされていた。

勤務先の社内の一人にこちらをお教えしたことがあったが、それをきっかけにしてその後ちょくちょく訪れているそうだ。実はその方が平和軒@西五反田のレポートで登場するK氏だったりする。

さっそく入店して行くと瓶ビールを目の前に置いた常連さんらしき方が、奥に一人だけ居る静かな店内が広がっていた。

その手前のカウンター席に腰掛けて、メニューからワンタンメンをお願いすることにした。次回の時は餃子もオーダーする予定だったが、その気分でなかっただけにラーメンだけにした。

前回こちらを訪れた直ぐ後で、荻窪の本家にも足を運んだものだ。そう言えば本家も、ワンタンメンを提供していた。きっと本家譲りのリスペクトした作品なのだろう。

ふと壁を見ると年内は、普段定休日の火曜日である30日を営業して、年末年始は31日から年明けの4日まで休業することが案内されていた。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、やはりしみじみと来る絶妙極まりない優しい味わいがたまらないもの。

以前の時にお聞きしたように鶏ガラに豚足も利かしたダシのスープらしく、さっぱりしながらもその風合いはもの足りないと言うことは一切ない満足感が先に来る素晴らしさ。

細麺の茹で加減が、やはり実に素敵で良かった。ワンタンも風情よく、気がつけば完食。

それにしてもなかなかのしみじみと来る持ち味は、その難しさを知り尽くしているからこそこのシフトに行き着いたのだろう。いや、とんでもなく絶大に果てなく確実に良かった。

(左フォト) 店頭外観/ワンタンメン  (2014.12.26)


  三ちゃん@西荻窪

 住所:東京都杉並区松庵3-38-20  TEL03-3247-5225

 定休日:火曜日  営業時間:11:30〜21:30

 アクセス:JR中央線西荻窪駅南口下車。南口前の西荻南口仲通街を抜け出てまもない場所にある
       右手のファミリーマートの二つ先の右路地を入って少し歩いた右側にあり。



ラーメンは、本家譲りのリスペクトした作品。

12/31から1/4まで年末年始休業のこちら。

それにしても隣りにある、古民家が気になる存在。






青い海原のように清々しく澄んだ青空から陽射しが注いで、気温が下降気味ながらその分だけコートを着込む通勤客も電車内に少なかった四月卯月中旬の金曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、やはりコートは不要に感じた午後七時過ぎだった。

四年ほど前のまだ東京スカイツリーが工事中の時で日増しにその高さが延びる頃の立川勤務時代に、創業昭和35年と言う荻窪の味三ちゃんを訪ねたことがあった。

そしてそこで素敵なラーメンと半チャーハンを口にしたものだ。

この二つを一緒に注文して口にすると、ラーメンまたはチャーハンどちらかが塩加減や持ち味の旨味の所為で、つまらない味わいに感じてしまうことが得てしてあるものだ。

しかしながら荻窪の味三ちゃんでは、そんなこともなくどちらも素敵に感じて愉しめたことを今でも覚えている。その後再訪を考えたもののいまだ実現していない。

そればかりか西荻窪駅の近くに同じ店名の店を見つけて、そちらを訪れようと考えている内に勤務先が変わってしまい、その内にどちらも忘却の彼方となってしまった。

そんな同店名の店がこちらで、吉祥寺が勤務先となってそう言えばとなって今夜こそと仕事帰り立ち寄ることにした。と言うわけでまた西荻窪駅で下車して南口に出た。

そして西荻南口仲通街を抜けて少し歩いた右路地を入って、西荻窪駅からそう遠くない、以前中に入らず帰ったその店頭へやって来た。

店先に木製の立て看板が立て掛けられていて、そこには「西荻一のさっぱり醤油ラーメン提供」と言う文字が誇らしげに記されていた。

さっそく入店すると先客二人のフロアに、厨房には40代と言う感じの店主が一人おられた。奥のカウンター席が空いていたのでそこに進んでから腰を下ろした。

すると直ぐ左手に冷水器があり、思わず喉が渇いていたので、手を伸ばしてコップに冷水を汲み直ぐ飲み干してさらに冷水を汲んでそれをカウンターに置いて小さく息をついた。

そして頭上のお品書きを見上げると、ラーメンと半チャーハンのセットメニューがあったので、もはやこれ以外のオーダーは考えられずそれをお願いすることにした。

先客の一人は餃子持ち帰りのお客さんらしく、目の前を焼き上がったばかり餃子が行き来して、こちらの焼餃子もまたかなりの食欲を誘うものだった。

さりげなく荻窪の三ちゃんで修業されたのかお聞きして見ると、その通りだそうでなんと20年近くおられた方だそう。

2010年12月に荻窪三ちゃんを訪れたことをお話しするとその春頃に修業明けして、2010年5月1日にこちらを開業させたことを教えてくれた。程なく到着。

大きい海苔が一枚被さり、見た目からして修業先のラーメンと同じビジュアルだ。それではと行かせて貰えば、しみじみとしたその味わいは、実に瑞々しくもふくよかな風情が実にたまらないもの。

スープは鶏がらに豚足も入るものだそう。細麺の絶妙なコシとその風合いがまた良かった。

以前荻窪本家で口にした時に、豚のコクを感じたものだが、そうか豚足だったのかと気がついた。そのさりげなくも途轍もない第二印象がその真価を押し上げていた。

チャーハンがそれにして美味しいもので、本家と同じように刻んだシイタケが入り、卵の甘味と香ばしさを引き出してなかなかだった。

よく米粒の油膜を見ると何とも艶やかなものだった。気がつけば完食。店主にご挨拶して外に出る。ふと振り返るとこちらの店舗の奥に和風家屋が見えた。

今口にした素晴らしいラーメンと半チャーハンの所為だろう、そこから洩れる明かりが切なくなるほど素敵に見えた。

昭和を一杯のドンブリの中にあらわしたラーメンは、街の明かりさえも昭和の色に染め抜いたのかも知れない。

いや、かなり果てなくとんでもなく絶大に何処までも壮大に素敵で良かった。

(左フォト) ラーメン/セット半チャーハン/店舗と周辺 (2014.04.11)


最寄り駅は西荻窪駅で、南口からそう遠くない。

西荻南口仲通街を入り抜け出てコンビニ先の右路地へ。

木製の立て看板に、西荻一のさっぱり醤油ラーメン提供。

荻窪本家に20年間おられて、2010年5月1日に開業。

ラーメン・チャーハン・餃子が人気の三ちゃん。

この米粒の油膜を見れば、その美味しさがわかるはず。