忍八 東京・浜松町





白く霞んだ青空から淡い陽射しが大気を秋色に照らしながら注いでいた、そんな十月神無月も後半の金曜日。

本日は午前中だけ会議で、午後から横浜の勤務先へ出社するパターンの日。そんな会議を終えて、外に出れば浜松町周辺の街が広がりせっかくだしこの界隈にするかとなった。最初は浜松町なら先日訪れたばかりの店にしようかと考えたが、少し歩くとつけ麺の気分となった。

そういえばしばらく前に確か場所が判りにくい人気の店という趣旨の番組だったか、こちらがテレビに出ていてその時にまた行きたいと思ったものだった。

そんなわけでそれならばということで、その店頭へやって来た。確かになんとも判りにくいこちらと言えた。2009年12月14日にオープンしたこちらで、まもない頃訪れて以来だった。

さっそく入店すると三年前に訪れた頃とほぼ変わらない、一階は五席のみの狭いフロアが広がっていた。なお二階もあるこちらで、そちらは十席強ほどあるようだ。

一階席の右端の席だけ空いていたのでそこに腰掛けながらメニューブックを開いて、午前の部だけ小ライスがサービスだそうでそれをお願いしつつ、つけ麺並をオーダー。

以前口にしたどて丼はその後直ぐに提供をやめてしまったそう。少し前までチャーハンを提供していたようだが、それも八月いっばいでやめてしまったらしくメニューブックにそう記されていた。

夜の部限定で韮にんにくラーめんなる提供メニューがあるらしく、そのことがあちらこちらに案内されていた。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、全粒粉の太麺がかなり素敵な面持ちで実に素晴らしくたまらないもの。つけ汁も進化しながらもベースは変わらない感じでこれまたとっても良かった。

カットされた柑橘類が麺に添えてあり、それを軽く麺に絞って口にすると爽やかな風味となって素晴らしかった。

スープ割りをお願いして来たものに、サービス小ライスを投入。おじやのようにして愉しませて貰ったが、それがまた風情豊かであった。

つけ麺の麺は国産小麦など3種類の厳選小麦と石臼で挽いた全粒粉を贅沢にブレンドしたものだそう。かん水以外の添加物はいっさい含まれていないそうだ。

薄力粉と比較して三倍近い繊維と鉄分が含まれる全粒粉であることなど、「忍八のこだわり」として壁面にそう貼り出されていた。

近年ふすま粉を利用したふすまパンが流行っているが、最近ではローソン等でもそうしたふすまパンが手軽に購入出来るようになっている。

そのふすま粉こそ小麦粉の表皮と胚芽部分だけを粉にしたもので、全粒粉はそうした部分が含まれておりラーメン店でも全粒粉が近年流行の兆しを見せている。

またそうしたふすま粉を利用したラーメン店さえ登場している。表皮と胚芽部分だけに、低糖質で体にも良さそうだ。気がつけば完食。いや、かなり果てなくとっても絶大に美味しかった。

(左フォト) つけ麺並 (汁・麺)/店頭周辺 (2013.10.18)


 忍八 (にんぱち)

 住所:東京都港区浜松町1-27-4佐々木ビル1・2F  ※データ情報更新(2013.10.18)

 TEL03-3438-0807  定休日:日曜・祝日

 営業時間:11:30〜15:30/18:00〜23:00(22:30LO) ※土曜日は昼の部のみ

 アクセス:JR山手線(京浜東北線快速停車駅)浜松町駅北口下車。改札前の通りを左手に進んで
       行き、第一京浜の国道15号の一つ手前の右路地を入り二つ目の左路地を入った程ない
       左側にあり。都営地下鉄大門駅よりすぐそば。








昨日はとても寒く一時雨から雪にも変わったようで、そんな初雪の便りも届いていた。明けた今日は強く冷たい風が吹いているものの、青空からまた明るい陽射しが降り注ぐ、一月も半ばとなって来た水曜日だった。

折りに触れてお伝えして来たが、左足の不調は先日もう一度秋葉原の接骨院で整体して頂き、お陰様でほぼ以前と変わらないまで復調し、歯の修復と治療で実はずっと通院していたが、それも間もなくほぼ完治となって来た。

さて時に先日お会いしたラーメン通のマイミクさんから、こちらが良い事をお聞きしていて大変気になる所となり、今日も予約していた歯医者が終わった後で電車に乗って出掛ける事にした本日であった。

JR浜松町駅から程近いこちらには、ほぼ正午と言う時間帯に到着した。これ以上ない程、裏路地の途中にあった。ラーメンとあるノボリがあったから直ぐ気がついたが、無ければ一寸判り辛い場所だ。

そのノボリが折りからの強風でバタバタとはためいていた。1階の入り口のドアは、まるで民家の玄関のようで、ノブを回し開けて入店した。先客は二名のみだが、残りの席はあと3つしかないそんなお店で、2階にも客席があるよう。

ラーメンも提供しているこちらだが、ランチタイムはつけ麺のみだそうで、それを大盛(麺量300g)でオーダー。

ちなみに並盛は、麺量200gになっていた。そんな説明書きがあるメニューを見ると、どて丼なるご飯ものサブメニューがあり、お聞きするとモツの煮込みの丼ものだそうで、それもお願いした私であった。

名立たるホテルで修行した後に、名古屋にある江南と言う中華店で、6年間修行して独立した店主のお店らしい。

昨年暮れの12月14日にグランドオープンした、つけ麺がメインのラーメン店だそう。狭い厨房には先述の店主らしき方がおられ、2階席もある関係か接客係は女性が二人おられた。ふと奥を見ると、丸山製麺の麺箱がある。程なく到着。

おお、いい風景を有する、つけ麺がやって来た。麺は全粒粉らしく黒い粒々が見える、色の濃い極太ちぢれ麺。汁は標準に較べてやや少なめ。麺だけすすれば、これが実にいい小麦粉感だった。

その後で徐に汁に浸して行かせて貰えば、それはもういやいやいやいや、美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い。

茎ワカメから来るトロミが何とも俗っぽくなく、言わば風流に感じられるもので、そのふわりと来るしつこくないうま味に思わず確認すると、やはり無化調だそうで実にいいテイストであった。

それゆえに極太麺にトロミの高い汁ながら、その分インパクトには欠ける。しかし、無化調に感じない無化調感だけに、その質感は麗しく優美と言うしかなかった。

どて丼も、これまた大変に美味しいもので、名古屋風な味噌仕立てのモツ煮込みが、手頃な大きさに切られたコンニャクと共に、熱々の白米の上にゴロゴロと置かれていて無心になってパクついてしまった。

普段は400円のサブメニューだが、ランチはセット価格で300円とお得になっていた。

「どて」と言うと関西地方で「どて焼き」と言う味噌で牛すじを煮込んだ料理があるらしいが、なんと中京方面にも「どて煮」と言う豚の内臓であるモツを味噌で煮込んだ料理があるようで、修行店の関係もあってか、そうした名古屋がキーワードのお店であった。

ちなみに追加トッピングとしては、チャーシューや味玉の他に、チーズと言うのもあった。修行店にもチーズを利用した担々麺があるようで、使い慣れた食材なのだろう。

また夜限定だが、つけ汁の残りで雑炊が楽しめるオプションもあり、そのほか持ち帰りも出来る焼飯や、水餃子などもメニューとしてラインナップに入っていた。

気が付けば完食。スープ割りもいい感じだった。味噌仕立てのモツ煮込みに魅了されつつも、そのつけ麺の質の良さもなかなかで、美味しつけ麺ここにありであった。

ちなみにうまかった旨を告げて御挨拶して外に出て、行きに気になっていたすぐ近くのお店を覗くと、猫好きにはたまらない猫グッスがとても沢山あり、思わず九谷焼きの招き猫を買ってしまった。

(左フォト) つけ麺[大300g] (汁・麺)/どて丼 (2010.01.13)


路地裏に位置する店頭の外観。

手書きのメニュー。

第一京浜の大門交差点からほど近いお店。