ラーメン 生郎 東京・吉祥寺北町
 ※店内・提供メニュー 全て撮影禁止 ※閉店







穏やかな南風が首都圏の季節をひとときの春にしていた2月下旬の休日金曜日だった。どうやら春一番のようで明日はまた元の気候に逆戻りするらしく、そんな春模様に爽やかな青空を満喫しつつ今日はこちらへ出掛ける事にした。

昨日社内の方から吉祥寺に一風変わった二郎系のラーメン店があるとお聞きして、前から名前だけは知っていただけに気になる処となった。

以前は昭和61年に開業した支店第一号店のラーメン二郎吉祥寺店だったお店のよう。2000年に刊行された東京のラーメン屋さんドットコムでも取材拒否店として紹介されている人気店だ。2001年に独立して現在の店名となったようだ。

平成13年前後頃に大学生のイタズラで黄色いビニールシートの店名が、ラーメン二郎から三郎にされてしまった事があったそう。それが最終的にラブメン生郎と加筆されたのをきっかけにして、ラーメン生郎なるラーメン店の誕生となったらしい。

そう言えば音麺酒家楽々が高円寺にラブメン楽々なるラーメン店を営業しているが、そんな逸話から生まれた店名だとは終ぞ知らなかった。

そんなわけでまたJR中央線快速電車に乗って昼間の吉祥寺にやって来た。会社帰りの夜ばかり途中下車していただけに、陽射しを浴びる周辺の風景はまるで違う街のようにも見えた。

成蹊大学のそばにあるラーメン店らしく、吉祥寺駅から歩くと15分近くあるよう。

そうした大学があるなら路線バスも頻繁に出ているだろうと、駅の出口で確認して見ると路線バスの1番か2番乗り場から出る関東バスで成蹊学園前で降車すればすぐ近くと判った。

早速その乗り場へ行くと発車間際のバスが停車していて、成蹊学園前へ行くか確認してから乗車。バスはすぐさま出発した。

ものの数停留所でそのバス停に着いて、さてどこかなと黄色いビニールシートを探すように目を上げれば、もう2秒でここかと判る程に異彩を放つこちらだった。

イタズラ書きされた記念のビニールシートだけに、張り替えずに掲げている感じで上部が剥がれていた。ちょうど大学が春休みのようで、特に行列も無くこの陽気だからなのかドアが開け放たれていた。

カウンタには6人の方がおられて、一人だけラーメンを食べている。他の五人の方は、慣れた様子で店で用意している漫画を見ながらラーメンの到着を待っていた。

中ほどより少し手前の空いたカウンター席に腰を降ろすと、店主が水をコップに入れてカウンタトップに置いてくれた。

二郎系ラーメン店と言えば、様々な張り紙が壁に貼られているものだが、ここは違っていてほんの少しだけのインフォしか無く、かえってその数枚のインフォの存在感を大きくしていた。

2枚はメニューのインフォで、提供メニューはラーメン・大ラーメン・ぶたラーメン・大もりぶたラーメンの四つのみ。以前はつけラーメンや生卵のオプションも提供されていたが現在は対応していないそう。

もう1枚だけ張り紙があって、動画を含む店内の撮影は禁止と言う内容だった。以前は大丈夫なようだったので、それでもラーメンの撮影の許可をお願いして見たが、けんもほろろに駄目だった。

許可してくれそうな雰囲気は全く無かった店内の雰囲気だけに、諦めも直ぐについた。ちなみにユーチューブへ投稿していた方がいたが、その方も逆らう事なく投稿していた。

厨房を見ていると店主は麺を湯掻く鍋を見ている。しかしその鍋は沸騰しておらず、それでもそこに大量の麺が入っているようで時間を掛けて茹でている店主だった。

結構な時間を要してから麺上げが始まり、そうなれば提供までは短時間で、夫々がコールして次々と先客五人の元にラーメンが届いて行った。

そして後から来た後続客の一人と共にオーダーを聞かれて私は大もりぶたラーメンをオーダー。そしてまた麺茹でが始まった。

店内は昭和の懐メロとトークで進行するAMラジオが流れており、時折り道路を見つめる店主の姿は、遠い日の何かを見ているようだった。三田の店主より年上なのではとお聞きすると、向こうの方が2〜3上だと教えてくれた。

コールの段となって野菜マシマシニンニク唐辛子少々でお願いして程なく到着。ぶたでお願いしたのに1枚しかチャーシューが入っておらず、そう言うとちゃんとコールの時に言わなくては駄目だそうで思わず反省。

それではと口にすれば、なるほどと言う美味しさ。言うなれば究極の低加水麺カタメに、鶏と豚の美味みがとんでもないほど現われたスープ。

その昔のカン水はかなり粗悪だった時代があったとたまに聞くが、そんな時代を経て来た感じの店主だからこそこだわった麺茹でのシフトなのだろうか。

麺をなるべくヤワメにして貰うのもそんな事も意識してからだったりするが、こんな手法を使うラーメン店はおそらくここしか無いのではなかろうか。

麺は自家製が多い二郎だが、こちらは製麺所で特注の麺を作らせているそう。気がつけば完食。精算時はカウンタにある小銭でオツリを貰う方式がフレンドリーだった。いや、かなりとても良かった。

(左フォト) 店頭外観/成蹊学園入口/五日市街道/路線バス (2011.02.25)


 ラーメン 生郎 (なまろう)

 住所:東京都武蔵野市吉祥寺北町3-4-3

 定休日:不定休  営業時間:平日土曜10:00〜17:00/日曜11:00〜17:00

 アクセス:JR吉祥寺駅北口下車。五日市街道沿い成蹊学園入口交差点から20m程駅寄り。
       吉祥寺駅北口1番また2番関東バスに乗車して成蹊学園前で降車。すぐ傍にあり。



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