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にわかに盛夏の表層が青空の一片にさえも見え始めて来た感のある、五月も後半となって来た梅雨が近い事を忘れてしまいそうな晴れ渡る休日火曜日の午前中であった。
渋谷へ勤めるようになって久々にラーメン凪渋谷本店を訪れ、その味わいの良さに関連店も気になる所となって来た。
そんなわけで以前行こうと思いながらも保留していた、こちらへ出掛ける事にした本日であった。2004年9月にここで仮営業を始めた凪。その煮干しに特化した新宿店で各店で味が異なる凪だけに、こちらだけでしか提供していないラーメンだ。
都営新宿線電車に乗って新宿三丁目駅で下車。歩いて行くと新宿花園神社の鳥居が靖国通り沿いで目に入った。江戸時代この周辺が内藤新宿と呼ばれた宿場町だった頃から、新宿総鎮守として知られる神社である。
そこから更に少しだけ歩けば新宿ゴールデン街で、こちらに到着したのは正午辺りであった。戦後まもない頃新宿駅東口にあった闇市を移転させた事に端を発する飲食店街で、1950年代に建てられた木造長屋に数坪しかない店がひしめく様に建ち並ぶ街だ。
ゴールデン街はおそらく初めてだと思うが、新宿で呑んだ勢いでもしかしたら先輩に連れて行かれたかも知れない・・・。さて中へ入るかとドアノブに手をかけて扉を開ければ、それはまるで時間旅行の入口を間違えて開けてしまったのかと思う程に、絶妙な角度の木で出来た階段が上へと続いていた。
上がりきればラーメン店だけに、そこは時の扉ならぬ麺の扉と言う事に気付かされる。目の前にあった券売機で味玉煮干しラーメンに、肉めしのボタンも連打して、目の前の空いていた席に腰を降ろしてチケットを厨房の方に手渡した。
自然な古い佇まいにこれが新宿ゴールデン街かと店内を見渡せば、比較的狭い店内には10席前後のカウンター席が並んでいて、昼どきもあってその八割近くが埋まって盛況ぶりを見せていた。周辺はバーやスナックばかりだけに夜の顔しか見せない街に、こうした昼の顔も持つラーメン店が出来るのも時の流れと行った所だろう。
先に来た肉めしに手をつければ、これがなかなかの中のなかなかで、ラーメン店サブメニュー選手権チャーシューご飯部門なんてのがあったなら、堂々第一位ではないか?と思った程にしっくりと来る美味しさに満ち溢れていた。程なくラーメンも到着。
一杯に50g以上の煮干しを利用しているらしい極めて濃い煮干し醤油スープは、レンゲでそれを一すすりするだけで人を虜にする圧倒的な存在感を持っており、それはそれは唯一無二でありながらも王道感の顔を合わせて持つものであった。敢えて表現するならば伊藤的な煮干し感に、新たな息吹を加えた感じがあるものだった。
そしてそんなスープに負けない存在感を放つ極太ちぢれ麺だけでも実に素晴らしい麺の世界へ導いてくれるが、さらに幅5センチ以上の笑ってしまう程の幅平の麺が若干だけワンタンのようにして入っており、「いったんも麺」なるネーミングもあるそうでこれがまたとても楽しい食感であった。
昨年10月10日オープンして同年11月30日まで営業していた比較的近くにあった西新宿店は、来月いよいよ再開する予定だそうで、そちらでは動物系を前面に出してまた違う煮干しラーメンを提供するそう。
ラーメンや肉めしにも入っていた四角いネギが、味わいにも良い効果を与えており、キラリと光るその個性も演出していた。
気がつけば完食。いやいや、なかなかの煮干しラーメンとサブメニューで良かった。午後になると強い南風が吹き出して来た新宿界隈。あと一週間強もすれば、花園神社の大祭が始まる。
(左フォト) 味玉煮干ラーメン/肉めし/店頭外観 (2010.05.18)
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ラーメン凪 新宿煮干 新宿ゴールデン街店 ※公式サイトはこちら。
住所:東京都新宿区歌舞伎町1-1-10-2F(新宿ゴールデン街内G2通り沿い) TEL03-3205-1925
定休日:無休 営業時間:11:30〜15:00/18:00〜翌4:00 ※日曜祝日18:00〜翌2:00
アクセス:JR新宿駅東口下車。靖国通りに出て右手へ進み、新宿区役所前交差点から延伸する
遊歩道を入って行く。一つ目の右路地を曲がった新宿ゴールデン街内G2通り沿い右側
にあり。
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| 2010.05.18 新宿総鎮守の花園神社がすぐ近くにある。 |
2010.05.18 凪が在る新宿ゴールデン街内G2通り。 |
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