中華料理 水新菜館 東京・浅草橋





青空から夏の陽射しが煌めくものの台風の影響だろう強い南風が昨日から吹き荒れ続いて、昨日は竜巻が発生して被害がネットで報じられていた八月葉月も中旬となって来た月曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、風も午前中には収まったらしく、穏やかな夜風のそんな午後七時過ぎだった。

もうかれこれ十年近く前からその風情のある店頭を眺めて来ていて、今度こそ行こうと思いながらも未だ入店していなかったこちらであった。

過日また見掛けて、もう宿題店にしておくのは止めにしようとなって、仕事帰り立ち寄ることにした今夜だった。

そんなわけでまた浅草橋で途中下車して、江戸通り沿いに佇む風情があり過ぎるその店頭へやって来た。建物上部に電飾がチラチラと輝いていて、入口上の赤い電光看板が異彩を放っていた。

そして入口ドア横には、今月の15日から18日まで、夏休みであることがさりげなく案内されていた。

さっそく入店すると、さすが人気を誇るこちららしく盛況で賑やかなフロアが広がっていた。中ほどへ進むと、カウンター席の一番奥へ促されてそこへ腰を下ろした。

黙ってオーダーするのも性に合わず気が引けたので、女将さんらしき方にネットで創業明治30年であることを知って来たことを告げると、「そうなのよ」の言葉の後で快く迎え入れてくれたこちらだった。

人気メニューは広東麺であることを教えて頂き、思わずそれをお願いすることにした。後で調べると、あんかけ焼きそばも人気のようだった。

店主も直ぐ近寄って来られたのでこれ幸いと店名についてお聞きすると、西暦1897年の明治30年に水菓子店を創業させた新次郎さんから命名されたのだそう。

水菓子とは果物のことだそうで、喫茶のような商売もされていたらしく、その昔は今で言うフルーツパーラーを営業していたそうだ。

建物は基本その当時から変わってないそうで、すると今年で117年の建物となり、関東大震災に耐えていくら平屋とは言え今なお在るとは俄に信じ難かった。

現在の店主が中華料理店を始めて43年が経つそうで、すると1971年の昭和46年に開業したこちらのようだ。見上げれば青空をイメージする、壁紙が天井いっぱいに貼られていた。

また厨房上の壁面には模造紙で作ったような手書きのお品書きが何枚も貼られていて、金額は平成であったりするが昭和の良き大衆中華店の姿がそこにあった。

案内の一つを手に取ると、そこには「味わいのあるひとときを」と言うキャッチコピーが目に止まった。

程なく到着。醤油の色が濃い蕎麦好きな江戸っ子が好きそうな、そんなラーメンスープの色をした広東麺がやって来た。

やはり醤油色のあんかけに、多彩な色とりどりの野菜やフクロダケなどが具材としてのったもので、その味わいがたまらないもの。橙色の人参が比較的多く散らばっていた。

中華店の割りには醤油の味がしっかりと感じられて、麺も中細の手揉み縮れの低加水気味のものでなかなかのシフトと言えた。気がつけば完食。

この盛況な店内がその全てを物語っており、下町中華の粋な風情が感じ取れた、実に素敵な広東麺と言えた。食べ終えると中国茶で、もてなしてくれた。

いや、かなりとんでもなく絶大に素晴らしく、果てなくなかなか良かった。

(左フォト) 夜の店頭/広東麺/壁面のお品書き (2014.08.11)


 中華料理 水新菜館 (ミズシンサイカン)

 住所:東京都台東区浅草橋2-1-1  定休日:日曜と第2・4土曜日 ※ただし12月は土曜日営業

 TEL03-3861-0577  営業時間:11:30~14:30LO/17:30~20:45LO

 アクセス:JR総武線浅草橋駅東口下車。東口前の江戸通りを蔵前方面に100mほど進んだ柳橋
       二丁目交差点左奥にあり。

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水菓子店として明治30年に創業した中華店だそう。

人気メニューは、広東メンとあんかけ焼きそば。

メニューの案内には、ほのぼのとした蟹が描かれていた。

「味わいのあるひとときを」と言うキャッチコピー。

見上げれば青空をイメージする壁紙が天井いっぱいに。

食べ終えると中国茶で、もてなしてくれた。