麺屋 けくぅ 東京・秋葉原 ※閉店





朝方は陽射しを遮るには充分な分厚い暗い雲が首都圏に広がり、昼前には雨の予報が出ていた六月水無月も後半の水曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、雨は少しだけ降って直ぐ止んだのかアスファルトが渇いて、初夏の夜風が街を掛け抜けていたそんな午後七時過ぎだった。

しばらく前まで新川大勝軒の関連店が秋葉原周辺で営業していたが、残念ながら閉店してしまったらしくその場所にまた新しいラーメン店が出来ていた。昨年の10月15日にオープンしたようだ。

靖国通り沿い中央線ガードの直ぐ傍にあるその店がこちらで、どんなラーメン店なのか気になるところとなって仕事帰りその店頭へやって来た。

すると店先には山形冷やしラーメンを提供している旨の案内があった。それは3タイプあるらしい。さらには味噌香る鶏白湯らーめんと言うのもあるらしくメニューがバリエーション豊富なこちらだった。

そんなインフォメーションボードを横目に入店。すると右手に券売機があり、その前に立つ。デフォルトのラーメンは醤油ラーメンであることが券売機のボタンで見て取れた。

それならばとなって、煮玉子醤油ラーメンを選んだ。振り返るとそれほど広くはないフロアに、四人の先客が居てそこそこ盛況なこちらであった。

空いていた一席に腰掛けて券売機で買ったチケットを手渡すと、厨房に一人居る店主が豚軟骨煮込みと豚炙りちゃーしゅうが選べるとのこと。

初入店でいきなり豚軟骨煮込みを選ぶのも何だったので、豚炙りちゃーしゅうの方をお願いした。

「山形冷やしラーメンもやっているんですね」とさりげなく店主に話し掛けると、山形出身であることを教えてくれた。店名もそちらに関係しているのか、そこら辺をお聞きして見た。

山形だけでなく北東北地方の方言で、「け」は食べて下さいで「くぅ」は食べましょうと言う意味だそう。店名の最後の文字は、小さい「う」になるそうだ。

ふと見ると隣りでは私より年上の感じの方が、こちらの鶏白湯らーめんをそれは美味しそうに口にしていた。

さらに山形か何処かのラーメン店で修行をされていたかお聞きして見ると、修行されていないそうでラーメンは店主のオリジナル作品であることを教えてくれた。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、なんとも言い難い素敵な風情がたまらないもの。豚骨は不使用で鶏ガラのみ使用だそうでを、煮干しはエグミの部分を取り除いてスープに利用しているようだった。

確認すると、やはり無化調でもあるそう。中細やや細ストレートの麺は如何にも自家製麺と言う風情で、「ここで製麺している麺ですね」とお聞きすると、そこにある製麺機で打っているとのこと。

そこで奥をのけぞって覗くと、なるほどまだ新しいそれが置いてあるのが見えた。そう言えば山形冷やしラーメンの中に入る麺の持ち味にも、通じる風合いがある麺にも感じ取れた。

途中で先述した隣りの方が食べ終えると、豚軟骨の煮込みが相変わらず絶品だったことと、鶏白湯スープもオジヤにして愉しみたいほど良かったことを店主に絶賛していた。

そう聞いてしまうと、気になるしかなかった。メンマは筍の土佐煮で、これまた素敵な味わいだった。

炙りちゃーしゅうも美味しく、気がつけば完食。いや、かなりとんでもなく絶大に果てなく、なかなかとても素晴らしく良かった。

(左フォト) 店頭/煮玉子醤油ラーメン/店先の案内  (2014.06.18)


 麺屋 けくぅ

 住所:東京都千代田区神田須田町1-18-2 須田パークビル1階  TEL 非公開

 定休日:土曜日  営業時間:平日11:30〜15:00/17:00〜22:00◆日曜・祝日11:30〜15:00

 アクセス:都営新宿線岩本町駅下車。靖国通り沿い中央線ガードそば。またはJR秋葉原駅から
       中央通りに出て神田駅方面に進み、靖国通りの横断歩道渡ってから左折し、しばらく
       進んだ右側。



昨年10月15日創業で、山形冷やしラーメンもウリらしい。

カウンターに多くの調味料が並んでいた。

外に出ると目の前を中央線快速電車が通り過ぎていた。