らあめん・わんたん まる家 東京・西荻窪



木の葉を落とした大樹が真冬の気温をより寒くさせるものの、雲一つ無い青空が春を待つ季節であることを教えてくれた1月後半の水曜日。そんな今日も仕事が終わって外に出れば、また寒いものの穏やかな午後8時過ぎだった。

西荻窪の未訪某店が目的で、また帰り道に西荻窪駅で途中下車してその店頭に立てば、どうやら定休日だったようで入口は固く閉ざされていた。やむなく来た道を引き返すしかなかった。

あまり歩かない道を歩くと、他にもラーメン店がないか気になるもので、そんな途中には結構な数のラーメンを提供しているであろうお店があった。

しかもなんと輪島功一氏のスポーツジムも途中にあって、そんなジムの直ぐ傍のラーメン店になかなかいいオーラを感じたので、それならばと今夜はそこにしようと暖簾を潜り抜けた。

何を隠そうそんなラーメン店がこちらで、暖簾の先では距離を置いた先客二人が、夫々に日本酒を嗜みながら厨房の老練そうな店主を話し相手にして会話が弾んでいた店内だった。腰を降ろす前にハーフコートを脱ぎながら、メニューからわんたんめんを大盛でオーダー。

振り返ると背中の壁には様々な調度品が吊されていて、その夫々の間隔は実に絶妙でラーメンの前にそれに感心してしまった。先客二人の合間に入った事もあって、かくて店主も含めた4人のたわいない世間話しに花が咲き乱れた。

歴史を感じる店内にいつ頃営業を始めたのか気になって、「けっこう長いんですか?」とお尋ねすれば、店主からは「日本よりは短いと思いますよ」とそんな調子に終始していた。していたが、気がつけばボールはそれる事無く全て相手の正面に打ち返していた自分が怖かった。程なく到着。

六角形のドンブリにまず驚いたラーメンがやって来た。何の情報も無しに入店したのはかなり久々で、単なる勘を頼りにしただけだったがそのラーメンを見て思わず来て良かったと思うもの。さて何処かのオーラに似ている。何処だったか。

チャーシューの風合いといい、海苔の大きさと置き方といい丸いワンタンといい、思い出したのは閉店してしばらく経つ支那そば八島だった。ラーメンを支那そばと著していたり、そう言えば駅の向こう側には、たんたん亭オーナーが営業する支那そば いしはらがこちらと似たような営業形態をしていた。

そこら辺は定かではないし先ほどの調子で聞き辛く、いずれにせよなかなかのビジュアル。それではと行かせて貰えば、何処までもアクを感じない瑞々しい清湯豚骨ベースの味わいに、只々圧巻のルツボにもう箸の速度が加速して行くしかなかった。

麺の風情も絶え間ない良さであり、大正解ならぬ大清快な美味しさとはこのことだった。いい麺量の大盛ながら、気がつけば完食。いや、かなり良かった。

(左フォト) わんたんめん大盛/店頭外観 (2011.01.19) 


 らあめん・わんたん まる家 (まるや)

 住所:東京都杉並区松庵3-37-23  TEL03-3247-2156  定休日:月曜日

 営業時間:平日18:00〜24:00土日曜日12:00〜14:30/18:00〜24:00

 アクセス:JR中央線西荻窪駅南口下車。南口前の西荻南口仲通街を入って道なりに進んで行き、
       300m程歩いた、輪島功一スポーツジムすぐ手前の右側にあり。



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