中華料理 丸長 東京・豪徳寺





曇りがちながらも真夏の陽射しを感じる、今日もまたアスファルトが溶けそうなほどに暑い、そんな七月文月下旬の夏薫る休日金曜日だった。

浦和・大宮周辺の店を巡っている内に、宮原界隈で名店丸長を見つけて先日そこを訪れた。東池袋系を除く大勝軒や、丸信などのブランドによる荻窪丸長を祖にした丸長のれん会の一店で、近年残念ながら相次ぐ閉店が続いていて縮小化の傾向がある丸長のれん会のようだ。

そんな丸長で今でも営業している、まだ訪れていないお店が気になるところとなって、ネットでそんなところを調べている内にこちらに興味を持つところとなった。

小田急線豪徳寺駅周辺で、すぐ傍には東急世田谷線電車が行き来する、中華料理の冠を付けて周辺に出前もしているそんな丸長のようだ。

そんなわけで午前中本八幡で所用を済ませた後、新宿に出てそこから小田急線電車に飛び乗った。乗った電車は区間準急で、ちょうどうまい具合に目的地豪徳寺に停車する電車だった。

その豪徳寺駅で下車して、朗らかな名前のたまにゃん通り商店街を進んで行き、その商店街通りが東急世田谷線の線路の横に並ぶ頃その先の左路地を左折するとこちらがあった。

ちょうど踏切の警報器が鳴り出して、遮断機の棒が線路へ車や人が進入出来ないよう降り始めた。まもなくグリーンカラーの愛らしい2両編成の電車が、目の前を横切って行った。

路地を左折すれば、店先に出前のスーパーカブが停められて、中華そばと刻まれた白亜の暖簾が折からのそよ風に揺らいでいた店頭だった。

さっそく入店すると鰻の寝床のような細長い店内で、左手に厨房がありそこに店主ご夫妻がおられて、先客が一人のフロアがそこに広がっていた。

中ほどのテーブル席に腰を下ろして、右手の壁面に貼られたメニューを一応見ながらもこれで行こうと決めていたチャシュウつけめんを予定通りお願いした。

1961年の昭和36年11月に開業したこちらのようだ。中華料理店らしく野菜炒めやニラレバにマーボ等の中華定食もメニューにラインナップされていた。

丸長のれん会の会長は、残念ながらしばらく前に他界されてしまった新町丸長の店主であったが、新しい会長についてお聞きして見ると、まだ決まっていないご様子であった。程なく到着。

オレンジ色のトレーに乗せられて、オーダーしたつけめんがやって来た。中太麺の上に丸いチャーシューが5枚乗せられて、中央に茹でキャベツが添えられた、そんなチャシュウつけめんだった。

つけ汁はいわゆる中華風の仕様と言う感じで、そこに白ネギとメンマが入っていた。それではと行かせて貰えば、擦ったような生姜が前面に出た味わいでとても嬉しくなる美味しさ。

この暑さもあってまさにぴったりな風情と言えて、なかなか良かった。中太の麺も、そこはさすがな面持ちで素敵だった。チャーシューも、かなり美味しかった。気がつけば完食。

中華色が強いと言う面では阿佐ヶ谷丸長と似た雰囲気はあったが、味わい自体はまた違った方向性に思えた。ともあれ本家荻窪のようにスパイシーなシフトにはなっていないこちらだった。

店主がいつの間にかおられないと思ったら出前に出掛けていたようだ。奥さんに支払いを済ませて外へ出ると、ちょうどバイクの音が聞こえて店主が帰って来たところだった。

思わず挨拶して、こちらを後にした。またカラフルな色合いの世田谷線電車が通過していた。

この界隈に住まれる方は、あの丸長に出前が取れるのだから羨ましいと言うしかなかった。いや、それにしてもなかなか素敵で美味しかった、そんなチャシュウつけめんであった。

(左フォト) チャシュウつけめん(汁・麺)/店舗遠景 (2013.07.26)


 中華料理 丸長@豪徳寺

 住所:東京都世田谷区豪徳寺2-31-11  TEL03-3420-7789

 定休日:水曜日  営業時間:11:30〜22:00

 アクセス:小田急電鉄小田原線豪徳寺駅下車。改札を出たら前の道路を左手に進みたまにゃん通り
       商店街を歩いて行き、その商店街通りが東急世田谷線の線路の横に並ぶ頃その先の左
       路地を左折して少し歩いた右側にあり。徒歩およそ6分。



たまにゃん通り商店街を宮の坂駅方面に進んで行く。

すぐ傍には愛らしい車両の世田谷線が走っている。

1961年創業の荻窪丸長を祖にする丸長グループの一店。

中華定食も豊富にラインナップする豪徳寺丸長。

どこか落ち着ける店内のこちらだった。

カスタマイズも自由自在にできる調味料。