くじら食堂 東京・東小金井





青空の存在さえ否定してしまいそうな厚い雨雲から、本格的な雨が滴り落ちていた飛び石連休途中平日で、そんな雨が首都圏の交通網を鈍らせていた四月卯月最終日の水曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、若干小雨となってさらに降り続いていたものの、春雨だけに傘を差さずに歩いた梅雨にも似た天候の午後七時過ぎだった。

都立家政東京駅ラーメンストリートで営業している七彩出身の方が、一昨日出掛けた東小金井駅周辺で2013年9月2日にオープンして、夜のみ営業している店をやっているとして先日ネット徘徊して気がつきそう言えばとなった。

もちろん以前から気がついていて宿題店にしていたこちらで、夜営業のみで敬遠していたが勤務先が吉祥寺となって、現在の状況なら仕事帰り気軽に立ち寄れるとして訪れることにした。

そんなわけで今夜辺りにするかとなって、仕事帰り吉祥寺から自宅の方向とは逆側の電車にまた乗車して、立川勤務以来の夜の東小金井に久しぶりやって来た。雨そぼ降る駅前ロータリーはその雨に夜もあって一昨日とは違う表情を見せていた。

前方から来たタクシーが水切り音を立てて横切り、ブレーキランプの赤い光りが、濡れたアスファルトに乱反射していた。程ない右路地を少し歩けば、店名のない店が見えてあそこかとなった。店名が刻まれた暖簾が濡れるのを嫌ってか、掛けられておらず店名の無い店頭のこちらであった。

以前はエフエフと言う店名のラーメン店が営業していた場所で、南口側で営業していた店を訪れて北口側の方にも行くかと考えていた矢先に閉店してしまい随分残念に思ったものだった。

ともあれ電光看板に店名がないのは、陽明門の逆柱みたいな理由だろうかなどと想いを馳せながら入店。入口のガラス扉に今夜は味玉をサービスしている旨が記述されているようだった。右手に券売機がありその前に立つ。

味玉がサービスなら味玉醤油らー麺ではなく醤油らー麺にするかと選んで、チャーシュー飯を選ぼうとすると売切れでそれなら肉味噌付きごはんにするかとその場合はごはん100円のボタンを押す案内がありそれに従った。

盛況なフロアが広がるなか奥寄りの空いたカウンター席に腰掛け、購入したチケットをカウンタトップに置いた。その近辺の案内にらー麺は麺量が150g・200g・250gから選べる旨が記されていてそれならばと250gは何だしと200gでお願いした。

三年ほど七彩で修行して、独立された店主だそう。店名に食堂を入れたかったそうで、娘さんがくじらを足して決まったらしい。ホームページをやっていることをお話しすると、サイト名を尋ねられたのでお応えするとお気に入りに入っているそうで、思わずお礼の一言が自然に出た。程なく到着。

サービスの筈の味玉が入ってなかったので、希望すると直ぐに入れてくれた。先ほど見た案内を再確認すると、後文の方に申告が必要な記述があり次回は注意したい。

それではと行かせて、なるほど絶大に素晴らしい喜多方風のインパクト高き醤油らー麺。スープは本枯れ鰹節と宗田節を腰に据えた魚介スープと、鶏100%の動物スープの絶妙なバランスによるダブルスープだそう。

醤油だれは弓削田醤油柴沼醤油の醤油に、三笠の鶏醤等の発酵調味料も投入したこだわりのものらしい。麺は奥に製麺機が見えて自家製らしく、かなり多加水の如何にもな喜多方的の太平縮れ麺でたまらないもの。

煮豚の旨さも然ることながら、味玉のたれの染み込み具合がまた素晴らしかった。肉味噌付きごはんは肉味噌をご飯と共に平らげた後で、醤油スープを茶碗に投入してオジヤ風にしても愉しませて貰った。気がつけば完食。

いや、かなり果てなく絶大にとんでもなく、繊細な持ち味がワイルドな喜多方的な麺の狭間でしみじみと感じさせてくれるもので何処までも途轍もなく良かった。

(左フォト) 醤油らー麺+味玉/肉味噌付きごはん/JR東小金井駅北口 (2014.04.30)


 くじら食堂

 住所:東京都小金井市梶野町5-1-19  TEL042-401-2901  ※公式ツィッターアカウント

 定休日:日曜日  営業時間:18:00~翌1:00

 アクセス:JR中央線東小金井駅北口下車。ロータリー右奥のにある右路地を30mほど進んだ右側
       にあり。
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2013年9月2日オープンの七彩出身店主のラーメン店。

訪れると味玉サービスをしていたが申告が必要だ。

限定で油そばを提供していた。

肉味噌付きごはんは、ごはん100円のボタンを押す。

様々な調味料が用意されていた。

クジラの絵が見上げた頭上に描かれていた。