中華 高揚 東京・東中野

朝方TVを点ければなでしこジャパンの凱旋帰国で、成田空港が沸いていた7月半ばの調整休日でまた連休となった火曜日だった。強い勢力を維持したまま台風6号が四国に接近しており、関東もその影響で時折り強い雨が吹き荒れたかと思えば穏やかな小雨となっていた午前中。本日は東中野へ向かった。

実は昨日何気なく古いラーメン本を捲っていると、一杯のラーメンが目に止まった。やや濃い醤油色の清湯スープに手打ちの太平縮れの麺が泳いでいて、チャーシューが昔ながらの肩ロースにメンマがいい風情を作っていた。

その店名を早速ネットで調べて見ると、惜しくも平成17年10月10日を以て閉店していた。その頃は既に当サイトも始まっていて食べ歩きしており、気が付かず残念と言うしかなかった。昭和39年に創業して中野区新井3丁目で営業していたラーメン店で、その店名は若い頃雑誌のラーメン特集などでよく名店として紹介され見掛けた記憶があった。




その本家は昭和36年に創業した話しも聞く。以前は別の場所で数年営業していたらしい。心機一転リニューアルしたところ、名店の域に達する程人気を博したと言う。

その店名こそこちらと同じ高揚で、20年前でも1100円と言う高額だったラーメンには、高級食材である中国漢方が惜し気もなく入っていたと言う。その店主は和洋中華全ての料理に精通していたらしい。

そこで修業して暖簾分けを許された一店がこちらで、本家と同じように竹を使って手打ちの麺を提供しているとして、気になる処となり出掛ける事にした本日だった。

そんなわけで総武線緩行電車の停車駅である、山手通り沿いの街である東中野へ久々やって来た。強い雨も小康状態となって、静かにそぼ降る界隈だった。

そんな山手通り沿いにあるこちらで、マンションのような建物の1階で営業していた。傘をすぼめて中へ入れば、開店まもない時間もあってか先客のいない静かな店内だった。

奥の厨房寄りのテーブル席に促されて、そこに腰掛けてメニューリストからラーメンをお願いした。平成6年3月に独立してこちらを開店させたらしい。

他に2店舗の暖簾分け店がある事をお話しすると、江戸川区春江町の一之江店はしばらく前に残念ながら閉店してしまったそう。

埼玉県和光市本町の店舗は営業しているものの、こちらのような手打ち麺ではない事を教えてくれた。ただし緑色のヒスイ麺を利用しているそうで、こだわりはこちらと同じような感じだろうか。程なく到着。

おお、やって来たそのラーメンは、ラーメン本で見たビジュアルと、ほぼ同じ風合いが感じられるもの。中野本家のように中国漢方がバンバン香って来る程大量には利用していないそう。

なるほどそれだけにラーメンも700円と言う、比較的手頃な価格なところなのだろうか。

それではと行かせて貰えば、鶏ガラ・豚足・野菜を利用して丁寧に仕上げたそれはもう昔ながらの中華そばで、孟宗竹を使って打つ麺が実に素敵な面持ちを造作していた。

チャーシューにメンマも名店に恥じない美味しさで、良き時代のラーメンが山手通り沿いのこちらでも堪能する事が出来た。気がつけば完食。いや、実に風情のいい美味しさだった。


(左フォト) ラーメン/店頭外観 (2011.07.19) ※2015.5.24レポート内容修正


 本格手打 中華 高揚 (コウヨウ) 東中野店

 住所:東京都中野区東中野1-32-5 K'Sコート山手1F TEL03-3362-7139

 定休日:水曜日  営業時間:11:30~14:30/17:30~21:00 ※2015.5.24現在

 アクセス:総武緩行線東中野駅西口南側下車。山手通りを左手に出て100m程歩いた左側にあり。



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