味噌らーめん屋 宏ちゃん
東京・吉祥寺北口



月が時折り夜半に上空で大きく見えるように、爽やかな青空の彼方に富士の峰が大きく臨めた、また冷え込みが増していた朝方の三月弥生半ばの週末土曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、また冷え込みが一段落していて、穏やかな季候が心地良いそんな午後八時過ぎだった。

2010年9月2日に「つけめん宏ちゃん」としてオープンしたこちらで、その店主が高田馬場のべんてん出身と知り、その11月に当時吉祥寺が通勤途中駅だったこともあってさっそく訪れたものだった。

ところがその翌年の2011年9月、早々とリニューアルを敢行。味噌らーめん屋宏ちゃんと現在の店名になったようで、実はその時から気になっていた。

そこで今夜こそとなって、仕事帰り立ち寄ることにした。と言うわけで、ある程度予測出来た残業で一仕事した後、その店頭へやって来た。なるほどなかなかインパクトあるその店頭に、思わず入口上の文字を見上げてしまった。そこには「宏ちゃんの味噌らーめん屋うまいですよ」と掲げられていた。

桃屋の「ごはんですよ」を、つい連想してしまった。さっそく入店すると左手に券売機があり、つけめん気分だったので店名も考慮して味噌つけめんを選んだ。

つけめんの並盛りは麺ニ玉だそうで、その麺量は320g程度と充分あることを確認。大盛ボタンを押さずに振り返り、店主の傍のカウンター席に腰を下ろした。店主修業先のべんてんに、何度となく訪れていることを告げて、世間話しに花が咲いた。

伊勢エビが入る正月限定特製ラーメンは10年近く前から始めた事と共に、そのラーメンは原価を無視した価格設定で売れば売るほど赤字になることを教えてくれた。

その後味源に話題が移って味源と名乗る店はやっぱり素敵である事を話すと、渋谷駅周辺にある味源は全て経営が違うことを教えてくれた。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、何処か味源的な要素を感じながらも、味源のようでそうで無いオリジナル性が一つのシフトとなってその方向性を持っていた。具材が多彩に乗っていたがどれも一手間掛けている感じで、それがまたかなりとても実に良かった。

気がつけば完食。いや、なかなかとても素敵な風情が実に何ともかなり良かった、そんな味噌つけめんと言えた。

(左フォト) 味噌つけめん(汁・麺) (2014.03.15)


 味噌らーめん屋 宏ちゃん (コウチャン)

 住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-20 TEL042-220-5711

 定休日:水曜日 ※2015.11.1現在  営業時間:11:00〜23:00

 アクセス:JR吉祥寺駅北口下車。サンロードに入ってそのまま突き当たりまで進み、五日市街道
       を左折。少し歩けば左手にあり。徒歩5分ほど。



リニューアル後の店頭外観。

リニューアル後の券売機。

つけめん宏ちゃん時代の店頭外観。

※以下は「つけめん宏ちゃん」時代。




関東地方の平野部も落葉に枯れ葉が更に秋の色を深めさせて、緩やかに街を駆け抜けていた北風が首都圏近郊の街を、北の街の色模様に変えさせていた11月上旬祝日明けの木曜日。

そんな今日も仕事が終わって外に出れば、あの嫌気がする位の猛暑が既に懐かしくさえ感じる程に冷え込んでいた、秋の夜長と言う言葉が似合いそうな午後8時過ぎの都内だった。

JR吉祥寺駅周辺に在った味源熊祭吉祥寺店があった場所に、高田馬場のべんてんにおられた方が、今年の9月2日からつけめん店をオープンさせたとして気になっていた。

そんな事を知ると思わず応援したくなるラーメン店だが、何しろそちらの中盛りは私的に封印した程のインパクトのある麺量で、そこに店主の圧倒的な存在感がある所為か、従業員の方はあまり覚えていない私だった。

そんなわけで訪問する事にした寒風が軽くそよぐ今夜であった。また吉祥寺で下車して改札を出て、今回はサンロードに入ってそのまま突き当たりまで進み五日市街道を左折。少し歩けば左手に和風な建物のこちらがあった。

以前の店舗が「味源熊祭」と言う事で、ムジャキフーズ系と言う事が判るお店だ。店名がトラスト契約を物語っていた。中へ入って行くと、大学生のグループ客で賑やかな店内。暖簾が何処となく手書き風で、修業店の暖簾が思わずオーバーラップしていた。

通常で麺量350gの案内が券売機に明記されていて、ラーメンのメニューも用意されていたが、そこは修業店の名前が頭を掠めた事もあって、味玉つけめんらしき「つけ玉」なるボタンを選んだ。

振り向くと道路寄りの空いた席に、愛想よく促されて快くそこへ着席出来た。券売機のボタンには中盛り100円650gに、大盛り300円1000gもあった。

大盛りは通常ワザと押せないようにしているようで、申告すれば常連度合いによって利用できる処だろうか。後続客が来たと思ったら、先客のグループ客の仲間のような感じであった。程なく到着。なかなか見栄えのいい魚介豚骨のつけめんがやって来た。

それではと行かせて貰えば、麺は急に冷え込んだ所為か、水が冷たい分やや堅めだったが風情よろしく、超越した濃厚の昨今もあってか新鮮な持ち味も感じられて良かった。

その味わいは、やはり東池袋的でないような風合いになるように意識しているように感じられ、べんてんのようでそうで無いオリジナル性が一つのシフトとなってその方向性を持っていた。味玉も今風でつけ汁の具材もけっこう良かった。

高田馬場のべんてんのつけめんには、全てにおいて及ばないが、一般的なつけめんとしてはなかなか良く出来ていると思う。ともあれその麺量はラーメン二郎でも東池袋大勝軒でも無い、べんてん盛りに他ならなかったと言えた麺量で、こちらではオーダーする前から封印する事にした中盛りだった。

スープ割りもいい感じで、普通盛りでもかなり多めながら、そこは気がつけば完食だった。いやいや、落ち着いた頃にまた再訪して見たいこちらであった。

(左フォト) つけ玉(汁・麺)/店頭外観 (2010.11.04)