小麦蕎麦 季織亭 東京・経堂 ※閉店





色褪せて来た向日葵を慰めるかのように蝉の喧噪が朝の街に響いていた、今日もまた霞む青空に夏薫る八月葉月前半の休日金曜日であった。

本日は午前中町田市内に所用があり出掛けて、それも正午頃には終えて新宿方面の小田急線電車に乗り込んだ。もちろんこのまま新宿まで行ってしまうのはもったいない。昨夜の内にこちらの訪問をラーメンバンク監修の今すぐ食べたい!すごいラーメン2012年版で思いついて立ち寄ることにした。

そんなわけで経堂で途中下車して、改札を抜けたら左手の北口側に出て、右手寄り目の前のすずらん通りを入って200mほど歩きその店頭へやって来た。白い生地に筆書き文字のような手打拉麺季織亭と記された、比較的高さのあるそんな暖簾が垂れ下がる店先だった。

さっそく入店すると平日の午後一時近くもあってか、先客ゼロの誰もいない静かな店内が待っていた。やや奥寄りの落ち着けそうなカウンター席を選んで腰掛ける。店頭にオーダーしようと考えていた特選小麦蕎麦つけがあったので、ネーミングが長いだけにメニューリストを見ながらお願いしようとした。

するとそこに無かったので、はて?と悩んでお店の方に相談すると、そこにあるメニューは昼用のもので、夜用のこちらにちゃんとありますとのことだった。

と言うことは夜しか駄目なものだったのかと半分諦めかけたが、昼も提供しているとのことでそれならばとそれを予定通り注文することにした。

すると醤油と塩味があるそうで、そこは醤油でお願いした。しばらく前までは、夜のみ提供していたのだろう。こちらの二階は酒席処となっているようで、夜になると営業しているようだ。

先ほど商店街を歩いていると、途中で某店の2号店を偶然見つけて、そこにも立ち寄るかと一瞬考えたが気持ちが落ち着いてから再考して、やはり今日はここだけにしようとなって壁面にあった牛すじ丼を追加オーダーした。

22年前に仕出弁当店として開業したようで、その後2001年11月から現在のようなラーメンなどを提供する店となったようだ。仕出し弁当は今でも予約デリバリーで対応しているらしく、それで対応しているロケ弁当は多くの芸能人の方に定評があるらしい。

ラーメンの提供は当初夜のみだったが、現在では昼でも提供している。それだけに特選小麦蕎麦つけも、当初は夜のみの提供だったのだろう。無添加・無化調を基本とするらしく、健康を第一に心掛けた提供メニューの数々がウリのこちらだそう。

壁面には三陸石巻木の屋製らしい鯨大和煮らーめんや、せりた煮干拉麺なる提供メニューも用意されていた。特選小麦蕎麦つけは数年前から提供しているこだわりの逸品のようだ。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、ややコシの弱い太麺ながら、なかなかの持ち味が実に素晴らしいそんな特選小麦蕎麦つけの醤油味。お客様の健康を本気に考えたからこその一杯と言うことらしい。

厳選に厳選を重ねて体にいい小麦粉を手打ちにしたものだそう。国産小麦の全粒粉を何と6割も使用した太麺 らしい。醤油は木桶仕込みのものを使用しているそう。

パスタマシンを利用して手打ちにより無かん水で作り上げた麺だそう。なるほどコシが弱いのも頷けた。

玉子は高麗人参と共に80種の善玉菌をベースにした飼料を与えた、そんな鶏が生んだEM玉子なるものらしい。

なかなかの美味しさで、瞬く間に麺が消えてしまった。つけ汁に入れる割りスープはなるほど無かん水だけに、全粒粉の麦湯を提供したものだそうでこれまた良かった。牛すじ丼も、美味しいものだった。

絵葉書が飾られて販売もしている様子で、見ると笹井和子風景スケッチ水彩画絵葉書なる案内がなされていた。お聞きすると常連さんだそうで、名声のある方なのだろう。

具材どれもが、かなりの美味しさだった。いや、それにしてとても味わい深いもので、なかなか実に良かったそんな醤油味の特選小麦蕎麦つけであった。

(左フォト) 醤油特選小麦蕎麦つけ(麺・汁)/セット牛すじ丼 (2013.08.09)


 小麦蕎麦 季織亭 (キオリテイ)

 住所:東京都世田谷区経堂2-5-14  ★公式ブログはこちら。  TEL03-5477-2029

 定休日:水曜日・不定休  営業時間:12:00〜15:00/18:00〜23:00

 アクセス:小田急電鉄小田原線経堂駅下車。改札を抜けたら左手の北口側に出て、右寄りに見える
       すずらん通りを入って200mほど進んだ左手にあり。



経堂駅北口前から延伸するこのすずらん通りを入る。

パスタマシンで手打ち麺を作るこちらだそう。

無かん水麺だけに、つけ麺の割りスープは麦湯。