池麺 KINGKONG 東京・池袋 ※閉店







見上げた空と言う名の青い表層から、強い陽射しが朝から人の肌と言う肌を焦がして、今日も都会の気温を上昇させていた、かき氷が空から降る妄想さえ見そうな暑さの八月末日休日の火曜日だった。

時にラーメン店の店名には、様々なネーミングが利用されていると常々感じる事がある。一般的には店主の名前だったりするが、店主の好きな有名人の時もあったりと、とにかく様々と言うしかない。

そんな中でも猿にまつわる店名も多く、モンキーラーメンとか、孫悟空の名前を利用していたりとか、最近では目黒駅近くにゴリラーメンなるお店もあったりする。

昭和8年にアメリカで製作された映画キングコングは、上映以来その人気キャラクターとしての地位を確立した。

女性を片手にしてエンパイアステートビルを昇るシーンはあまりにも有名だ。日本でも映画の中で、ゴジラと戦ったりしている。

日本のあらゆる業態の店名としても何度となく見受けられる名前だが、今回なんと東池袋大勝軒総本山が手掛ける、新ブランドのラーメン店の名前としてつい数日前の28日にオープンした。

初日と翌日は300円でラーメンとつけ麺が、開店記念特価で振る舞われたらしい。そんなわけで気になる一店となり、出掛ける事にした本日であった。

場所はJR池袋駅からそう遠くない、豊島区役所の奥の路地にあった。

正午前に店頭へ到着すれば、道路の反対側の歩道部にこちらの行列が出来ていて、最後尾かとこちらの列かを確認してその後ろへ着いた。

店頭には有名店主のお祝いの花がこれでもかと置かれていて、ラーメンフリークならずとも、通りがけにこちらを見かけたらつい並んでしまいそうだ。

ちなみに私の直ぐ前の方は、まさしくそんな感じで並んでいた。仕事仲間らしき方に声を掛けられ、よく判らない店だけどつい並んでしまったよう。

区役所本庁舎の日陰にその列は出来ていて助かったが、ともあれ回転がいいのかタイミングが良かったのか、8人の後ろだったがどんどん列が詰まって行き、そう待つ事なく店内へ引き入れられた。

直ぐ左手に券売機があり、中華そばとトロフルつけめんのチケットを同時に購入。両方購入した事を告げて、先に中華そばをお願いして、促されたカウンター席へ腰を降ろした。

目の前にはキュウイとリンゴがカウンタトップに飾られていて、そうしたフルーツを利用している処なのだろう。ちなみにキングと付くメニューは、全部入りを表わしていた。

外列が店先では無いから時折りその列に気が付かず入店する方がいて、その入店をいなすお店の方。

その合い間に列の先頭の方を入店させていて、入り口付近の席だったのでそんなやり取りを見ている内に中華そばがやって来た。程なく到着。

なるほど如何にもそのビジュアルは鶏ガラ主体の中華そばで、その香りもそんな風にした感じが見受けられるものだった。山岸マスター青春の味と言う触れ込みがあるものらしい。

それではと行かせて貰えば、口にしてもそんな感じで、風情の良さはさすが東池袋大勝軒の六文字が光るものであった。

その東池袋大勝軒の中華そばとは180度違う面持ちのもので、最近新横浜ラーメン博物館に岡山県から来られたお店の中華そばがオーバーラップしていた。その味はもっと魚介の風味が強いものであった。

またその中細やや太の麺は、なかなかのバリエーションの中から選び抜いて決めたのではないかと思うほど、凝っていた食感と喉越しのスタイルであった。もう、気がつけば完食だった。

さりげなく中華そばのドンブリをカウンタトップに上げて、次なるオーダーのトロフルつけめんのチケットを手渡して着手して頂くようお願いした。

飯野氏がおられたので傍の方にお聞きして見ると、最初だけヘルプで来られているだけだそうで、店長さんは別におられるそう。そしてつけめんも程なく到着。

それではと行かせて貰えば、これが今風なベジポタ的要素のあるもので、トロフルとはトロピカルフルーツと瀞みのあるつけ汁を掛け合わせた意味なのかそんなイメージが湧いて来たものだった。

塩気と甘味が上手く綱引きをしている感じが見受けられるもので、実に今風でありながらもオリジナル性を重んじている面も感じられ、感性豊かなシフトがとてもいいものだった。

セモリナ粉の麺も、実に滑らかでいい。こちらも気がつけば完食。

トロフルつけめんのつけ汁の動物系食材はゲンコツに豚足に鶏ガラと事前情報もあったが、中華そばの後だけについその味わいを引きずってしまったよう。

ともあれ何れにせよ総括的には、どちらも大変に良かった二本柱メニューであった。

今後こうした世代を意識した、濃厚&淡麗の二枚看板メニューが幅を利かせて行く所だろうか。いや、美味し中華そばとトロフルつけめんだった。

(左フォト) 中華そば/トロフルつけめん/店頭外観 (2010.08.31)


 池麺 KINGKONG (キングコング)

 住所:東京都豊島区東池袋1-32-2小泉ビル1F  TEL03-6914-2070

 定休日:不定休   営業時間:11:00〜23:00LO ※スープ切れ終了

 アクセス:JR池袋駅北改札口東口下車。駅前の明治通りを左手に進んで行き、豊島区役所本庁舎
       奥の右路地を入って行った左側にあり。徒歩およそ5分。



喜劇らーめん食べ歩きTOP