荻窪らーめん 菊池 東京・荻窪


JR荻窪駅の吉祥寺寄りを上がると、そこは西口改札。

2006年12月10日創業の丸信系ラーメンのこちらだ。

すぐ傍の荻窪白山神社は、歯に良い神様だそう。









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やや白む青空から爽やかな陽射しが注いで、北寄りの風がそよぐもののそれほどに冷え込んでなかった十一月霜月下旬三連休中日の日曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、今夜も穏やかな夜風そよぐそんな午後七時過ぎだった。四年前に一度訪れてこちらもまた再訪したいと思っていた一軒で、今夜こそとなって荻窪で途中下車。

吉祥寺方面寄りの階段を上がって行くと、古いレールが露出している良き時代を感じさせる西口改札があり、そこを抜け出て右手の北側ルミネ方面へ進み程ない階段を降りて行った。

突き当たりの道路を左折して繁華街を歩き進んで、前方に中央線電車が行き過ぎるのが見える頃、左手にこちらが風情も良く佇んでいた。

丸信@荻窪の前二代目店主の元で修業した方が、2006年12月10日に開業させたラーメン店のこちらのようだ。さっそく入店して行くと、たまたまだろう先客ゼロの静かな店内が広がっていた。

中ほどまで進んでからカウンター席に腰掛け、メニューリストを見て少し悩んでから前回と同じわんたんめんの黒を、味付け玉子追加トッピングでお願いすることにした。

メニューに以前は見られなかった、半ライス無料の文字をめざとく見つけてそれならばとそれを希望。

以前にも触れたように黒とは醤油味のことで、白もありそれは塩味のこちらである。黒とも白とも言わないお客さんには、黒の醤油味を提供して一度も問題なかったそう。

それほど大抵のお客さんは黒を注文して来るそうで、醤油味は八割にもなるらしい。しかしながら常連さんほど塩味をオーダーして来るそうで、そうお聞きすると塩味のラーメンも気になるところだ。

半ライスは今年三月までランチタイムの時だけサービスしていたそうだが、四月の消費税8%増税のため50円値上げをしてそれをきっかけにして常時無料サービスに切り替えたのだそう。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、やはりそれはもう実に素敵な味わいがたまらないもの。この食材それぞれの絶妙なバランス感は、かなりしみじみと感じられる風合いで、とてもなかなかと言えそう。

昔ながらの味付け玉子の風情が、良き時代の中華そばを彷彿とさせて、チャーシューやワンタンの質実剛健的な風合いがそれをさらに助長させていた。

目の前には大栄食品の麺箱がさりげなく置かれて、その麺の持ち味がこちらのラーメンの風格をまた押し上げていた。

無料サービスの半ライスは比較的多めに盛られて来て、それを残ったスープに投入してオジヤのようにして愉しんだ。気がつけば完食。後精算のこちらでそれを済ませて、店主に御挨拶して外へ出る。

すると線路際にあるこちらだけに、丁度電車が傍を通過して行き轟音が周囲に響いたものの、直ぐに去って行き辺りは静寂へ戻って行った。

そして振り返ると、行きに気がつかなかった神社が、直ぐ傍に鎮座していることに気づかされた。

そう言えば店内の奥に神社の御札があって白山神社って何処にあるのだろうと思ったが、まさか目の前に在るとは夢にも思わなかった。

500年以上も前の文明年間に創建された荻窪白山神社だそうで、その昔歯痛に苦しむ人が境内の萩を箸にして食事をするとそれが治癒したことから、歯に良い神様として崇められて来た神社らしい。

いや、それにしても美味しいラーメンのこちらで、かなりとんでもなく絶大に素晴らしく、何処までも果てなく実に良かった。

(左フォト) 店舗周辺/わんたんめん黒+味付け玉子/半ライス/めにゅう (2014.11.23)


 荻窪らーめん 菊池

 住所:東京都杉並区上荻1-10-3  TEL03-5397-4550  定休日:木曜日

 営業時間:平日11:00〜15:00/17:00〜23:00◆土日祝11:00〜21:00

 アクセス:JR中央線荻窪駅西口改札下車。西口改札を右手に出てまもない階段を降りて真っすぐ
       進んで突き当りを左折。150m程歩いた左手にあり。


今日も朝から陽射しが注いで色づいた街路樹が秋の深まりを感じさせた、そして少しだけ冷え込んでいた外気が爽やかな演出をしていた11月下旬の土曜日。

そんな今日も仕事が終わって外に出れば、いつもより動き回ったのもあってやや疲れ気味の午後8時過ぎだった。

そんな時こそラーメンと言うわけで、今回はこちらへ入店する事にした今夜であった。荻窪らーめんの老舗店丸信で永年働いておられた店主が、四年前に独立して開業させたラーメン店だ。

そんなわけでまた荻窪駅で下車して先日と同じ出口から出て、今日は突き当たりを左手へずっと歩いて行ってその店頭へやって来た。

中へ入ると先客が一人だけの店内で、中ほどまで進んでからカウンター席に腰を降ろした。

厨房の右手奥にはトランジスタサイズのラジオが置かれていて、そこから語り口で直ぐに判るNHKのラジオ放送が聴こえて来た。

音量は抑え気味にしてあったが、もの静かな店内には充分に響く音量だった。

メニューを見ると黒は醤油味で白は塩味と案内されていて、またこちらでもワンタンメンと言う気分になってそれの大盛を醤油味を意味する黒でお願いした。

現在の丸信の店主は三代目だそうで、こちらの店主は二代目の下で働いていたそう。

丸信は丸長のれん会店だけに東池袋の山岸マスターとも交流があったのかお聞きして見ると、以前はボーリング等のレクリエーションが頻繁にあってそうした機会にお会いしていたそう。

ちなみに店名の冠にもなっている荻窪らーめんとは、今でこそスタンダードとなった感のある魚介系和風出汁ラーメンを意味しているものと言えそう。

そもそも丸長は長野の蕎麦職人が集まって共同経営した中華そば店で、そうした経緯からそうなったのもごく自然なのかも知れない。

なお間違いなく丸信の信は信濃の信で、丸長の長は長野の長だそう。以前はそんな現場に居た方にそうお聞きすると、証明書に角印を押して貰ったような感じになって嬉しかった。程なく到着。

それはなかなかの燻し銀をイメージさせる、これぞ中華そばと言いたくなる風合いがタマらないもの。単なる鶏ベースに見せない手法が心憎い。またナルト巻きが二枚入っている、わざとらしさがまたいい。

それではと行かせて貰えばビジュアル通りの変わらない主観が、仕事の疲れを見事に吹き飛ばしてくれる美味しさ。鶏ガラとんこつに魚介の使い方がまたなかなか。

ワンタンもそんな中で融合しており、マスターの名前を出したからなのかいつもそうなのか、何処となく丸信的でありつつも東池袋な一面も見せてくれたそんなワンタンメン大盛であった。

そんな意味合いで来るまでは丸長・大勝軒系と符号するラーメンのイメージを予測していたが、実際口にして見ると東池袋に影響を受けた荻窪らーめんと言った印象を受けた。

ともあれ円熟した味わいとは、こういう味わいを指すのだと確信した。そうしただけに大盛でいい麺量ながら、それは気がつけば完食だった。いや、かなり良かった。

(左フォト) わんたんめん黒大盛 (2010.11.27)