麺処 縁 東京・吉祥寺北口





不安定な曇行きで真っ青な大空は見えないものの陽射しが注いで、あと一月もすれば夏至となる陽気が定まらない五月皐月下旬の金曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、特段に天候がくずれることもなかったようで、穏やかな夜風が過ぎるそんな月夜の午後七時過ぎだった。

今月の七日に吉祥寺の思わぬ地帯で、こちらがオープンしたことをネットでつい先日偶然知って、気になるところとなり今回仕事帰り立ち寄ることにした。

そんなわけで路地裏の通りに佇む、こちらが営業している雑居ビルの前にやって来た。周辺はバーや無国籍料理店等や居酒屋がさりげなく営業している通りが交錯している周辺だった。

そのビルにも今風なバーが営業していた。地下1階へ下りる階段の上には、矢印が入ったこちらの店名が記された案内があった。

そのやや暗い階段を下りて行くとそこに丸椅子が何脚か並んでいて、通路なりに左手へ行くと直ぐ目の前にこちらの入口のドアがあった。

営業中であることを知らせる黒い木札が掛けられていて、深夜の5時まで営業していることが案内されていた。

さっそくそのドアノブに手を掛けて中に入れば、開店してまもない時間もあってかそれでも一人の先客の方がおられて、既にラーメンをすすって食べ終わる頃だった。

右手に券売機があり、見るとその横には高そうな開店祝いの胡蝶蘭が飾られていた。

その券売機の前に立って、幾つかのボタンの中からデフォルトらしきとんこつ醤油の葵(あおい)拉麺を選んで、トッピングの味付け玉子のボタンを連打した。

その他には黒いマー油が入る縁(えにし)拉麺、辛味を加えたような響(ひびき)拉麺、さば煮干しでWスープに仕上げた誉(ほまれ)拉麺があった。

サイドメニューは焼き餃子と水餃子だけでなく、チャーシュー丼もしっかりラインナップしていた。右奥の薄暗いテーブル席に促されてそこへ腰を下ろした。

店名が「えにし」だったので、そこらへんを確認すると戸越銀座の「えにし」とは全く関係ない様子だった。界隈で関連店があるのかもお聞きしてみたが、特に無いそう。

比較的広いフロアのこちらで厨房前にカウンター席があり、白木で出来たテーブルは5卓近くあっただろうか。程なく到着。

到着するまでは、今流行りの濃厚路線の豚骨醤油が来ると予測していたが、こうして前にするとそれを意図していないことがラーメンで見て取れた。

それではと行かせて貰えば、なんとも独特な風味のとんこつ醤油味のラーメン。いい意味で何処の真似でもない新鮮な持ち味が良かった。中太の麺もモチモチとして素敵だった。

とんこつ醤油と案内されていたが、鶏ガラを利用している記述が薀蓄の中に見受けられ、確かにそんな風合いに感じられた。

そんな鶏の風情が、豚チャーシューをより美味しくさせていた。味玉も美味しく、気がつけば完食。

豚骨も入っているのか鶏だけなのか定かでないが、酸味が感じられるそんな白湯系の醤油ラーメンと言えた。いや、なかなか実にとても良かった。

(左フォト) 葵拉麺/メニューブック/店頭遠景 (2014.05.23)


 吉祥寺 麺処 縁 - えにし -

 住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-22-10 寿々木ビルB1階  ※公式Facebookはこちら

 TEL0422-22-8555  定休日:年中無休  営業時間:19:00〜翌5:00(4:30LO)

 アクセス:JR吉祥寺駅北口下車。ロータリー右側の吉祥寺大通りの右手歩道に出てヨドバシカメラ
       手前の右路地(ベルロード)を入って行き、二つ目の十字路を左折する。程ない左手雑居
       ビル奥の階段を下りて行った地下1階にあり。



今風なバーも営業しているビルの地下にあるラーメン店。

今月七日にヨドバシ裏手周辺でオープンしたこちら。

どちらかと言えばあっさり路線の豚骨醤油らーめん。

券売機の横にあった開店祝いの胡蝶蘭。

店内は白木が多用されて清潔な雰囲気があった。

最寄り駅は京王線も発着するJR吉祥寺駅で北口に出る。