麺壱 吉兆 東京・大井町





遥か太平洋上の天候の影響か陽射しが注ぐものの、やや雲の多い12月も下旬となって来た水曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、夜空はともあれ穏やかな午後8時過ぎだった。

今年の秋口あたり自宅周辺にとら食堂松戸分店がオープンして、その頃から白河中華そばが非常に身近な存在に感じられるようになった。

その時のレポートでも触れたように横浜に関連店があって、本家店主の同窓生が営業していることを竹井店主ご本人から教えてお聞きしたものだった。

そんな白河中華そば@横浜で修業され9年程前に独立して戸越でお店を始めた方が、なんと今月1日から大井町へ移転して来て営業していることを先日某サイトさんで知って気になっていた。

そんなわけでそろそろ落ち着いた頃だろうと、会社帰り立ち寄ることにした。また横浜から京浜東北線電車に乗って大井町で途中下車。都内では数少ない、とら系のこちらへ向かった。

若干行き過ぎてしまい、それに気づいて直ぐ戻って店頭へやって来た。橙色の小粋な暖簾がなんともな風情のある店頭で、まるで何十年も前からそこにあったような感覚がまたタマらなかった。

と思いつつも、その暖簾の上にある白い看板を見上げれば、「青竹平打ち中華そば」とも「青竹手打ち中華そば」とも読める文字が目を引く店先でもあった。

ともあれさっそく入店して、右端のカウンター席へ腰を下ろす。先客一人の静かな店内で、比較的広い厨房には店主と奥さんらしき方のお二人がいらした。

その厨房の右手の壁には長さの違う三本の青竹が、戦国時代の槍を飾るようにしてそこへ掛けられて置いてあった。

目の前にあったメニューから、ワンタン麺に手頃な金額のサイドメニューに嬉しくなって、その中のピリ辛納豆丼を一緒にお願いする事にした。

余談になるかも知れないが、納豆食材を利用したサブメニューがある事自体、納豆好きな私にとって店舗の格が幾つか上がっていた。閑話休題。

横浜関連店の店主は竹井店主の同窓生であることを知っている事を告げると、大変驚いて頂きそれだけにそのあとの世間話しがしやすくなった。

孫市@西国分寺にも訪れたことをお話しすると、横浜関連店の後でとら食堂でも修業した店主のお店だと教えてくれた。そう言えば孫市店主自らそうおっしゃっていた事をそこで思い出した。

こちらの店主は、横浜関連店でのみ修業したそう。まもなく後続客が続きに続いて盛況な店内となっていたこちらだった。程なく到着。三角形の海苔が、それだけで中華そばのランクを上げていた。

それではと行かせて貰えば、孫市に、とら食堂松戸分店とはまた違う味わい。とは言え、とら食堂の遺伝子が充分に感じられるもの。

その変化球の具合が実に素敵で、とんでもなく美味しいものと言うしかなかった。チャーシューはちゃんと燻製されていて、多加水のプリプリした麺に厚みのあるワンタンの皮がまた良かった。

ピリ辛納豆丼は引き割り納豆に辛味料が和えられたもので、そこに刻みネギと刻み海苔が添えられたもの。これがまた新鮮な味わいで、自宅で真似したくなる程美味しかった。

気がつけば完食。いや、とんでもなくとても素敵だった。

(左フォト) ワンタン麺/ピリ辛納豆丼/店頭外観 (2011.12.21)


 麺壱 吉兆 (きっちょう)

 住所:東京都品川区東大井5-6-6  TEL03-5460-3358

 定休日:月曜日  営業時間:11:30〜15:00/17:00〜21:30

 アクセス:JR京浜東北線大井町駅品川寄り改札口下車。出口前の都道420号線を左手に進んで
       行き、ゼームス交差点を越えてそこから50m程進んだ場所の左路地を入り、まもない
       左路地を曲がった辺りにあり。



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