かおたんラーメン えんとつ屋
東京・南青山





やや雲が多いながら透けて見えてしまいそうな程に青い空から、秋らしい柔らかな陽射しが街角に注いでいた、いつも以上に清々しかった今日この頃の10月上旬火曜日の午前遅い時間だった。

先日は西船橋のラーメンZへ久々訪れて、その際にネットで下調べした時点でこちらの名前が浮上して気になる処となった。かなり趣のある建物らしく、そんな外観にも引かれて出掛ける事にした。

そんなわけで、品川駅前〜新宿駅西口間を走る品97系統の都営バスに乗って行けば、最寄りバス停の直ぐ近くにある事をつきとめ品川駅まで行ってからその路線バスに乗車。30分に1本程度の時間帯だったが、直ぐに乗車する事ができた。

青山墓地周辺にあるこちらで、降車するバス停名も墓地下と言った。降りると直ぐそこに墓石も見えた。そちらと逆に進めばもう2秒でこちらが見えるアクセスの良さだった。もう見るからにバラックの建物で、ここまで味がある風情がまた人を引き付けた。

昭和60年3月2日創業のラーメン店だそう。一見だけすると営業しているように見えないが、扉に営業中の札が掛けられていて胸を撫で下ろした。かおたんの文字の下に高湯と漢字が書かれていて、その右手に中国福建省の高級スープと表記されていた。

青空を見上げるように屋根を見れば、五本におよぶ不揃いの煙突が在った。そう言えば店名はえんとつ屋らしいがその文字は看板に無く、その五本の煙突が店名を主張するように直立していた。

1本だけは厨房に繋がっていて、それ以外はダミーらしい。さて入店しようとすると入口左手に手書きされたメニュー表があり、足元には丸山製麺の麺箱が見えどちらの麺を利用しているかがそこで判った。

店内へ入るとこれがなかなか盛況な店内。奥へ進んでから空いていた椅子へ腰掛けると、お店のお兄さんがコップに冷水を注いでテーブルへ置いてくれた。目を壁に向けるとメニューがやはり手書きで貼られていて、そこからラーメンにボイル野菜・半ライス・おしんこのセットをお願いした。

中から見てもバラック以外の何物でもない建物だが、これが不思議と安らげる雰囲気があった。天井には電線のようなものが何本も張り巡されていた。程なく到着。

やはりラーメンZのラーメンのように、渋谷喜楽とそう変わらないビジュアルで揚げネギが浮いたラーメン。それではと行かせて貰えば、なるほどラーメンZとそう変わらない風情ながらまた違った風合い。

Z(ゼット)は自然な鶏の油がわずかに感じられるが、こちらは鶏の風情はそれほどでも無く豚骨も軽く感じられて揚げネギが強めに利いていた。どうかと聞かれれば、それはたまらない美味しさ。

細ストレートの麺がかなりのテイストの良さを示していて、チャーシューから来る肉の甘さが特徴的と言えた。Z(ゼット)の時に来たお新香風サラダと似たゴマ油が利いたおしんこで点と点が線で繋がった。

ボイル野菜は器に多めに入っていて揚げネギが乗ってサイ状に切られたチャーシューも比較的多め。ラーメンに入れてもいいそうで、後半になってから入れて見て楽しんだ。

赤坂にもお店があるようで、こちらで修行した店主が営業する「ちょろり」と言うラーメン店が目黒にあるらしい。さらには千葉県富里市内にやはり修業された方が「らあめん元」と言うお店を営業されていたがそこは残念ながら数年前に閉店してしまったよう。

気がつけばスープも全て飲み干して完食。渋谷喜楽のラーメンに似てはいるものの、やはりその味わいは似て非なるラーメンであった。

えんとつ屋と言う屋号は、暖簾分け店と区別する為に付けられたものだろうか。いや、ともあれ実にとんでもなく美味しいラーメンだった。

(左フォト) ラーメン/セットボイル野菜他/店頭外観 (2011.10.04)


 かおたんラーメン えんとつ屋

 住所:東京都港区南青山2-34-30  TEL03-3475-6337

 定休日:日曜日  営業時間:11:30〜翌4:30 ※但し金土曜は〜翌6:00

 アクセス:都営バス品97系統・品川駅前〜新宿駅西口間のバスに乗車して墓地下バス停にて降車。
       その直ぐそばにあり。東京メトロ千代田線乃木坂駅または東京メトロ日比谷線他六本木
       駅より徒歩圏内。



  2011.10.04 都営バス・品97系統で墓地下バス停で降車。   2011.10.04 どこか落ち着ける店内。



喜劇らーめん食べ歩きTOP