麺屋 海神 東京・吉祥寺南口





朝方冷え込みの厳しい曇り空の向こうに、木葉の無い大木が見えてより寒々しく感じた、午後から天気は快方に向かうことが予報されていた一月睦月松の内四日目の日曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、やはり穏やかに冷え込んでいた、ともあれ冬めくそんな午後七時過ぎだった。

今日まで年末年始休業が続くお店が多いだけに、営業情報があっても下手に絞って訪れて仕事帰りの夜もあって結局日曜日で早じまいでありつけなかったと言うこともありえる。

それならば吉祥寺駅周辺で営業している、幾つかの中から選んでそこにするかと帰結した今夜だった。

そんなわけで公園口辺りから井の頭通りに出て歩いて行くと、半分が休業して半分が営業している中、こちらが営業しているとして入店することにした。

と言うわけで吉祥寺丸井の傍で営業している、こちらが入るテナントビルのエレベーターに乗って2階にあるその店頭にやって来た。入口の扉には正月飾りが、きちんと飾られていた。

さっそく入店すると、小さいお子さんを連れたお母さんがおられたりもして、比較的賑やかなで盛況なフロアとなっていた。

それでも先客は入口付近のテーブル席や窓際のカウンター席に集中していて、厨房前のカウンター席は誰も座らずに空いていたのでそこへ腰を降ろすことにした。

壁際にあった籠を確保して、そこに羽織っていたハーフコートを入れ、足辺りのスペースにバッグと共に置いた。

そしてメニューリストを手に取り、さて何にするかとなった。前回の吉祥寺勤務の時にも訪れていて、今回で三度目となるこちらだった。

前回は吉祥寺店限定の、あさりらぁめんを愉しんでいる。そう言えば吉祥寺店限定ラーメンはもう一つあって、それならばそのあら炊きはまぐりらぁめんにするかとなった。

直ぐ目の前の厨房におられた方に、へしこ焼きおにぎりと共にそれをオーダー。以前にも触れたが、へしことは魚の糠漬けのことだ。

昨日まで年始休業だったそうで、新年は本日から営業を開始したのだそう。それはタイミングも良かったようだった。

振り返ると壁面に本日使用の魚のアラが、何なのかその種類が掲げられていた。見るとそれは真鯛・穴子・鰤・平目・金目鯛・鱈だった。

昨年はディズニー映画の「アナと雪の女王」がブレイクした国内だったが、こちらのウリは「アナと雪の女王」ならぬ「アラと店の限定」と言えそう。

ちなみに前回訪れた時は真鯛・穴子・鰤・平目・シマアジ・カワハギで、その前は真鯛・穴子・鰈・カンパチ・平政だけに、同じ魚も含まれているが確かに全く一緒と言うことはない魚食材だった。

入店した時に、じねんじょ丼が520円で提供されているとして、かなり気になったが次回にするかとなって今回は見合わせた。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、風情豊かな味わいが実に素敵でたまらないもの。貝殻から引き離して口にしたハマグリは、肉厚よくかなり質のいいものでその弾力の良さと言ったらなかった。

それだけに麺が瞬く間に消えて、今回も焼きおにぎりを残ったスープへダイブさせ、よくほぐしてから口にすれば、焼きおにぎり由来の香ばしい風合いがもうこれまた良かった。

それだけに、気がつけば完食。いや、かなり果てなくとんでもなく、絶大に素晴らしく実に良かった。

(左フォト) 建物入口/あら炊きはまぐりらぁめん/店舗ビル周辺 (2015.01.04)


 麺屋 海神 (カイジン) 吉祥寺店

 住所:東京都武蔵野市吉祥寺1-5-9 くまもとビル2F  TEL0422-41-0315

 定休日:月曜日  営業時間:11:00〜23:00LO

 アクセス:JR吉祥寺駅公園口下車。井の頭通りに出て右へ50m程歩いた右側ビルの二階にあり。



テナントビル入口にあった案内板。

店舗はいわゆる空中店舗の二階。

正月飾りが入口に据え付けられてあった。

本日のアラは、真鯛・穴子・鰤・平目・金目鯛・鱈。

奥の壁面には様々なインフォメーションがあった。

今回のへしこ焼きおにぎり。




まだ冷え込みが残るものの気温が10度を下回ることもなさそうだったので、ハーフコートを着込むこともなく朝方出掛けた四月卯月後半の週明け日曜日。

そんな今日も仕事が終わって外に出れば、それほどの寒さでもなくコートを着ないで正解な午後七時過ぎだった。

吉祥寺店のこちらがオープンしてまもない2010年10月頃に訪れているが、勤務先が吉祥寺と言うことでそこはもちろん気になっていた。そんなわけで、日曜日がちょうどいいだろうとこちらが営業しているビルの前にやって来た。数年前だけに大した変化もなく、当時とそう変わらない感じだった。

雑居ビルの2階で営業しているということでエレベーターの前に立ったが、2階だけに今回も以前同様その横にある階段を上がって行き入店。

店内は先客一人のフロアが広がっていた。右手の壁面に医食同源と題されたボードがあり、何とも異彩を放つ雰囲気のこちらだった。

なお店先やその案内板など、そこかしこに今月から消費税増税で値上げしたことが案内されていた。お店の方にカウンター席へどうぞと促されて、奥へ進んで外が眺められるガラス窓寄りのカウンター席の方へ腰を下ろした。

日によってアラが変わるこちらだが、本日は、シマアジ・ブリ・カワハギ・ヒラメ・真鯛・穴子の食材名が壁面に列記されていた。

さてメニューリストを徐に広げて、やはりこれかなと壁面にも紹介されていた吉祥寺店限定とも記されている、あら炊きあさりらぁめんをオーダー。そこに追加トッピングで、鶏つくねも一緒に頼んだ。すると麺大盛りが前回同様無料サービスだそうでもちろんその大盛でお願いした。

吉祥寺店限定はこの他にもハマグリらぁめんがあり、5月からはさらに夏期限定であさりとハマグリそれぞれの冷やしらぁめんバージョンもあるらしく、それは9月まで提供されるようだった。

程なく到着。メニューリストの画像に別皿で来るものがあるようだが、来てなかったので確認すると小皿にカットされたバターとガーリックパウダーと記されたギャバンの缶が遅れて到着した。

それではと行かせて貰えば、やはりそこは素敵な鮮魚系ラーメンの味わいがたまらないもの。新鮮な魚のアラを丹念に炊き上げたスープだそうで、麺は二種類の小麦粉をブレンドして炭で浄化した水を利用して練った特注麺だそう。

しかも低温で熟成させてから提供しているらしい。そう言えば二階の入口に、豊華食品特選小麦粉使用麺と記されたボードが立て掛けてあった。

アサリも大振りのものでなかなか美味しく、鶏つくねがやはり素敵な食感で旨かった。後半にバターを入れると濃厚なバターの持ち味がまた違う風情を作って実に良かった。

ちなみに以前口にしたあら炊き塩らあめんの時に、へしこ焼きおにぎりを残ったスープに入れておじやにして愉しんだものだが、その説明が漫画で判り易く説明されていた。

気がつけば完食。いや、やはりなかなかとても絶大に果てなく、かなり何処までも良かった。

(左フォト) あら炊きあさりらぁめん+鶏つくね/店内ボード (2014.04.20)



階段などで上がった二階の店舗入口周辺。

本日のアラは、縞鯵・ブリ・皮剥・平目・真鯛・穴子。

吉祥寺店限定のあさりらぁめんと蛤らぁめんの案内。

あら炊き塩らぁめん以外に、あら炊き辛塩らぁめんも。

へしこ焼きおにぎりを残ったスープに入れておじやに。

吉祥寺店限定をオーダーすると、この二つも来る。




小雨が降りしきっていた午前中だったが、仕事が終わって外に出れば傘が必要無かったものの湿度が高い10月後半木曜日の午後8時過ぎだった。

6年前に池袋でオープンした「どう楽」が、その半年後に石神秀幸氏のプロデュースによって麺屋海神として再スタートしたとして当時オープンまもない頃そちらへ出掛けたものだった。ちなみに余談であるが今年前半の某日、実はその石神氏とお会いする機会があった。

そんな麺屋海神が先日下車したばかりの吉祥寺駅界隈に、復活した新宿店の2号店として今月上旬の8日から営業を開始したとして気になる処となり訪れる事にした今夜だった。なお訪れたそんな西池袋の店舗は、残念ながら2006年2月に閉店してしまった。

しかし翌年10月新宿の地に再びその店名が掲げられ、そして今年の3月に浅草店がオープンしたが数カ月でそこを閉店させ、今回こちらがオープンする処となった模様だった。

そんなわけでまた会社帰り、吉祥寺駅の出口を変えて降り立った私だった。ひとたび外に出れば繁華街の様相の周辺に、思わず見回してしまった。井の頭通りに出ても変わらない賑やかさで、そんな界隈の一角の雑居ビルの二階にこちらが在った。

エレベーターが直ぐに来そうだったが、階段が隣りにあったので乗るまでもない感じで、そこをそそくさと上がって行った。二階の入口に着くとお店の方の元気な挨拶に迎えられ、店内に率いられて中へ入った。奥に促されてその厨房前のカウンター席に腰を降ろした。

ブック式のメニューを広げてそこから、へしこ焼きおにぎり付きとなっていたあら炊き塩らあめんをオーダーした。すると麺大盛が無料だそうで、昨夜は久々に呑んだのであっさりで行きたくなって今日はここへ来たが、そこは問題無かったのでもちろんお願いした。

やはり以前のように日替わりで出汁のアラの魚を変えて提供しているようで、壁には大きな半紙にそれぞれ墨で穴子・鰈・真鯛・カンパチ・平政と筆書きされていた。直ぐ傍におられた方にさりげなく西池袋の「麺屋ごとう」の近くに在ったラーメン店かお聞きするとその方が店主ご本人のようだった。

その後一度閉店して新宿で再開業した事を直接この時点で教えて頂いた。現在は石神氏の支援無しで頑張っているそうだ。程なく到着。見た目は以前とほぼ同じで、それは美しいビジュアルだった。スープはかなり進化させているそう。

それではと行かせて貰えば、なるほど豊潤な口当たり。柔らかな面持ちが透明なイメージそのままに、寄せるさざ波の如く一つ一つの旨味が口内でシャボン玉が弾けるように昇華して行った。

鱈も利用した海老つみれに鶏つみれもまた実に美味しいもので、薬味として入った白髪ネギにミョウガに、針生姜・大葉・糸唐辛子が色を添えていいアクセントになっていた。低温熟成させた細麺は二種の内麦を用いているそうで、ツルンと来る喉越しに至るまで良かった。

その麺量もボリュウムよく入っていたが、気がつけば麺が消えた。焼きオニギリを残ったスープに入れてオジヤ風にして愉しむような案内があり、そのようにして見ると焼いた魚の味がそこから香って来てこれがもうマジックの如くな美味しさ。

オニギリに魚粉が付いていたが、これを醤油で絡めて焼いた感じだろうか?その魚粉も後半入れて更に変化を愉しんだ。へしことは、魚の糠漬けのことらしい。そんなオジヤも大変良い風情で、今回なかなかのラーメンを堪能出来た。いやいや、良かった。

(左フォト) あら炊き塩らあめん大盛/セットへしこ焼きおにぎり (2010.10.21)