神保町 可以 東京・神田神保町

朝から陽射しふり注ぐ啓蟄も近くなって来た、三月前半水曜日の午前遅い時間であった。今日は雛祭りの日であるが実は旧暦と新暦の日付が変わらないそんな桃の節句で、東北地方ではそんな経緯から一カ月遅れて行う所もあるらしい。

そんな本日は天気がいい事もあり、また神保町の古書街散策も兼ねて、昨日オープンしたばかりのこちらを訪れて見る事にした。渡辺樹庵氏が代表の有限会社渡なべスタイルが経営するラーメン店で、高田馬場「渡なべ」や、町田と伊勢原に二店ある「基motoi」の姉妹店となるお店らしい。





氏は1975年東京都に生まれ、明治学院大学経済学部卒の、ラーメンコンサルタントでもある方だ。高校1年生の頃からラーメンを食べ歩いていて、3000軒以上のラーメン店を制覇しているそう。

数多くのラーメン店プロデュースを手掛けており、成功しているお店も多く有している事で知られている。先日訪問したばかりの池袋の「らーめん瞠」もそうで、その他にも川越「ごきげんや」や、中目黒「中華蕎麦ぷかぷか」などもプロデュースしている。

そんなわけで正午前の、開店まもない時間に到着。場所は最近会員制となって店名を出さないで営業している、がんこ系某店のすぐそばの雑居ビルの1階にあった。

なるほどその某店を意識してなのか、暖簾に大抵本来ある店名が無かった。よく見ればビル入口のインフォには店名の表示があったり、頭上袖看板には「麺」とあったり、「らーめん」と記された赤いノボリも立っていたが、通常より遥かに店名の露出度は少なかった。

そんな事に着目して店内へ入ると、右手に券売機が置かれていたこちらだった。さすが話題店らしく、盛況な店内が既に広がっていた。

ふと見るとまだ春とは言え若干寒い時期だが、黒いTシャツを来てラーメンを食す方が入口近くにおられて目立っていた。

しかもさっきまで被っていたらしい、マスクをラーメンの横に置いており、背中には店名の文字が派手な書体で記されていて既におそるべし。(笑)

そんな状況を確認しながらも、そこは平静にオーダーするものを考え、数あるボタンの中から味噌がウリのこちらだった感じもあり、千円だった燻玉味噌つけめんのボタンを選ぶ事にした。

振り返ると視野に某店の方が入りつつも麺量を確認させて貰うと、並盛は260gだそうで中盛の設定は無く大盛は150円増しで390gになるそう。それを受けて400g弱はやめておくかと、百円となっていたライスのボタンを連打した私だった。

後続が続く店内。それはさりげなく厨房の方に、店名は中国語から来ているのかをお聞きすると、「かい」と言う店名を決めてその平仮名の元になった漢字を店名にしたそうで、中国語から来ている訳ではないらしい。

中国語であれば、カァーイーと発音して、なかなかいいと言う意味になる言葉だ。しばらくすると先述の某覆麺の方が、美味しかった事を告げて、片手にマスクを握りながら帰って行かれた。

つけめんはやはりラーメンより太い麺を利用するようで、時間が掛かる旨をお店の方が告げて来られた。一言あるとまた気分よく待つ事ができる。程なく到着。

おお、洗練された面持ちがある、渡なべらしいつけめんがやって来た。オーラもかなりいい感じだった。徐に箸を手に取り行かせて貰えば、さすが渡なべスタイルと言ったもの。

かなりのトロミが利いていたつけ汁で、しかも味噌の中から不思議と柚子の風味が表われていたのが印象的であった。

燻製味玉子もいい感じの半熟加減になっていて、味噌ダレにインパクトがありながらも、辛みを感じつつもしつこく後を引かない感じが良かった。

麺は会社名が記載された麺箱があり自家製のようで、中太やや太やや縮れで若干のざらつきがありながらも、絶妙な喉越し感にまた味があった。スープ割りをお願いすると様々なうま味が怒涛の如くやって来て、その食材のバランス感がまた実に良かった。

最後は逆だと濃過ぎる感じになりそうだったので、ライスの方にレンゲで残ったスープを若干だけ入れて愉しんだ。

そんな感じで大変美味しい、オジヤを楽しむ事が出来た。気が付けば完食。いやいやいや、大変に美味し燻玉味噌つけめんであった。それにしてもライバル店おそるべし。

(左フォト) 燻玉味噌つけめん/店頭外観※ (2010.03.03)


 神保町 可以 (じんぼうちょう かい)

 住所:東京都千代田区神田神保町2-2-12 サンエスビル1F   TEL03-5215-5623

 定休日:無休   営業時間:11:00〜20:00

 アクセス:地下鉄神保町駅A3又はA4出口下車。神保町交差点から白山通りを水道橋へ向かい、
       一つ目の左路地を進んで行った左側。三菱東京UFJ銀行の裏手通りにあり。



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