自家製麺 伊藤 東京・赤羽





夏の煌めきが蝉の喧噪と霞んだ青空の向こうから感じた、そんな八月葉月前半の木曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、穏やかに湿度が高いそんな午後七時過ぎだった。

浦和勤務となって赤羽が通勤途中駅となって、寄り道しなければ夜八時前後にはその改札を抜けることが出来ることになる。

麺高はしが赤羽にあるだけに、毎日のようにラーメンを食べていながら、赤羽駅界隈の店はこれまでレポートすることはほとんどなかった。

王子伊藤店主の次男が営業する2009年5月に開業した不動の人気を誇るこちらもそこは例外でなく、それだけに今夜こそとなって仕事帰り立ち寄ることにした。

それもあってか2011年10月にオープンした2号店となる浅草店には、すでに昨年の6月に訪れている。そんなわけでその店頭へやって来た。

よく目の前を行き過ぎていたが、どこから入るのか気がつかなかったが、右手にガラス戸が奥まで続いており、その一番奥のガラス戸から入るとその右手寄りに券売機が待っていた。

どうやら白飯が切れたようで、ご飯ものメニューは悉く売切の文字が赤く灯っていた。出来ればチャーシュー丼も行きたい今夜だったが、それならばと肉そば中盛のボタンを選んだ。

チケットをお店の方に手渡して、少し中ほどに進んでから、カウンター席へ腰を下ろす。

そう言えば浅草店では比内鶏そばを口にしたが、その際に肉そば中盛のつもりで入店しており、今回奇しくも結果的にそれを選んだ私であった。

一番奥の開けた扉には様々な案内が貼られていたが、その中には「当店は化学調味料を使用していません」の貼り紙もあった。

そんなこちらは、現在休業中の秋田角館本家の味わいを目指しているらしい。木造家屋を店舗にしており、その店内の自然な風情はなかなかのものがあった。

少し前にこちらの店主の実兄が営業する、蕨市内の麺処遊を訪れたものだ。

こちらの券売機の近くには名刺サイズのインフォカードがあったが、赤羽のこちらの店と浅草店と共にその麺処遊のものまでさりげなく置かれていた。

お兄さんはそれぞれが違う経営だとおっしゃっていただけに、兄思いの弟さんと言うことでそうしているところなのだろうか。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、そこはやはり伊藤が持つ独特にして王道とも言えるたまらない味わいがとても素敵なもの。スープは、やはり少なめ。

麺のレシピは本家と同じこちらだそうだが、なるほどその意味が多少は判ったようなイメージを感じた。

こうしてスープを口にして見ると、麺処遊は煮干しを強く感じさせていることが判る。こちらは動物系のダシが強いからなのか、その分煮干しが引っ込んだ風合いだった。

肉は比較的大人しめな仕様ながら美味しく、刻まれた白葱が実に絶妙な風合いで良かった。気がつけば完食。

いや、やはり浅草店と同じく煮干し一辺倒でないバランス重視系の味わいで、なるほどかなりとても素晴らしい風情が実に果てなく良かった肉そば中盛と言えた。

(左フォト) 肉そば中盛/赤羽駅東口ロータリー/店頭外観 (2013.08.08)


 自家製麺 伊藤

 麺量〜並盛140g/中盛210g/大盛280g  ※本店公式サイトはこちら

 住所:東京都北区赤羽1-2-4  TEL03-3598-2992  定休日:不定休

 営業時間:平日11:00〜24:00◆土曜11:00〜23:00◆日祝11:00〜21:00

 アクセス: JR京浜東北線他赤羽駅北改札東口下車。東口ロータリー手前右寄り道路入口左手に
        あり。