一冨士 東京・大井町
※2015年3月14日閉店





春模様の白んだ青空から陽射しがフィルターを通したように淡くなって注いでいた3月後半の木曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、寒さも一段落のような午後8時過ぎだった。

時に先日大井町永楽を訪れて何気なくその路地の出入り口の場所を見ると、そこも外食店でラーメンを提供していることに気づいた。

東小路飲食店街の入口の場所だ。かなり昔は単なる中華料理店だったお店で、そう言えば改築してかなり既に経過している。

こうして見ると以前より、かなりお洒落になっていた。ここもラーメンを提供しているのかと近寄れば、これが創業昭和26年の文字が目に飛び込んで来た。

そこで気になるところとなって帰宅してネットで調べると、そこに映し出されたラーメン画像を見て愕然とするしかなかった。なんと直ぐ傍の永楽と同じ揚げネギが入ったラーメンだったからだ。

しばらく前に大森喜楽を訪れて渋谷喜楽との深い繋がりがあることを知ったものだが、またしてもそんな繋がりを創業昭和26年だけに感じてしまった。

渋谷喜楽、大森喜楽、そして大井町永楽、どちらに一番近いラーメンなのだろうか。食べてみなければそこは判らない。

そんなわけで仕事帰りに、立ち寄ることにした今夜だった。京浜東北線電車に乗って大井町で降りて、また品川寄りの東口改札口から出てほどないこちらの店頭へやって来た。

2階もあるお店のようで、そんなことに気づいて入店すると、2階は喫煙が可能のフロアーらしく、そんな案内を見つけて1階の奥まった場所の左寄り奥のカウンター席へ腰掛けた。

メニューからセットメニューの、半チャンラーメンをオーダー。

天津丼や様々な中華定食メニューがあるこちらで、そんなメニューから3店のどこに近いか無理やり選べば大森喜楽と言ったところだろうか。

渋谷喜楽が昭和27年創業、大井町永楽が昭和31年、大森喜楽が昭和26年以前らしいが、そんな中こちらが昭和26年としていて揚げネギ系の中では早い創業の老舗店と言うことになる。

入口の窓には自家製麺・手作り餃子とも案内されていた。程なく到着。なるほど完全無欠の揚げネギが浮いたラーメンだ。これはかなり美味しそう。

見た目からすると大井町永楽ほど焦げてないが、大森喜楽ほど絶妙ではないもの。こうして比較して見ると味玉の風情もあって、どちらかと言えば渋谷喜楽に近いか。

それではと行かせて貰えば、その味わいは同じ揚げネギだけに比較的似た味わいかと思えば、ややまた違う風合いを感じつつも後半になって見るとそう変わらない着地点を感じた。

チャーハンは中華料理店だけに中華チャーハンかと思えば、どこかヤキメシ的な風情があって長い歴史の中で様々な出来事があったのかと感じさせるものだった。

気がつけば完食。精算時さりげなく、もやしラーメンは餡かけが入るものかお聞きするとそうだそうで、そこから考えれば大井町永楽に帰結したこちらだった。

いや、実に素敵な味わいの美味し揚げネギラーメンと時代を感じる半チャーハンだった。

(左フォト) ラーメン/セット半チャーハン/店頭外観 (2012.03.22)


 中華食堂 一冨士 (イチフジ)

 住所:東京都品川区東大井5-3-13 TEL03-3471-9980  定休日:火曜・第3水曜

 営業時間:11:30〜16:00/17:30平日〜23:00LO・土曜〜22:00LO・日祝〜21:00LO

 アクセス:JR京浜東北線大井町駅東口改札下車。改札を出たら左手の路地を左側へ進んで行き、
       一つ目の東小路飲食店街のアーチの右路地の入口の場所にあり。



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