中華料理 宝華 東京・東小金井



青空から強い陽射しが燦々と降り注いでいたそんな8月前半の火曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、真夏の夜らしい湿度の高い今宵だった。

今日は想定外の残業となって帰りがけ今日はどうするかとなり、とりあえず通勤電車に乗ってから考えようと乗車。武蔵小金井を出た電車は、次駅の東小金井のホームに身を滑らせてドアが開いた。

まさしくその瞬間、こちらの店頭ネオンがふと脳裏に浮かんだ。そうなれば今夜はここにするかとなるもので、ドアが閉まる直前飛び降り乗って来た電車を見送った私だった。

そんなわけで改札を出てまもない、こちらへまたやって来た。中へ入るとカウンター席に促されて、空いていた奥の席へ着席。その瞬間にネギチャーシュー丼のビジュアルインフォが目に飛び込んで来て、そう言えば前回訪問した時の事を巡らせた。

そう今度来たらラーメンとネギチャーシュー丼のセットメニューにしようと決めていた事を、まるで昔からそうなる事が決まっていたかのように思い出した。

と言うわけで冷水とオシボリを持って来てくれた、そのお兄さんにそう告げてお願いした。

すると宝ソバでなくてラーメンでよいか確認があったので、なんだか引っ掛かるなと思いつつもそれで間違いない旨を返した。

遠くの壁の上には立派なしめ縄が飾られた神棚が在った。手元寄りのカウンタトップには、絶対禁煙の大きな文字を見つけた。程なく到着。

やって来たラーメンとネギチャーシュー丼のボリュームで、油そばでなくて良かったかを何故聞かれたか判った。宝ソバとセットでちょうどいいくらいの感じだったが、私的にはいけない量ではなかった。

宝ソバもいいが、ラーメンもなかなか素敵な味わいのこちら。大判のチャーシューにワカメもさりげなく、メンマも多めに入っていた。そしてボリューミーなネギチャーシュー丼がまた素晴らしいもの。

刻まれたネギとチャーシューにラー油がたっぷり掛けられていて、後半から口がヒリヒリする事なく汗が止め処もなく流れて来たがそれがまた良かった。

気がつけば完食。いや、かなりとっても素晴らしく良かった。

(左フォト) ラーメン/セットネギチャーシュー丼 (2011.08.09)


 中華料理 宝華 (ほうか)       ※公式サイトはこちら

 住所:東京都小金井市東町4-46-1 TEL042-386-5355

 定休日:毎週月曜日  営業時間:平日11:30〜21:30/土日祝日11:30〜21:00

 アクセス:JR中央線東小金井駅南口下車。ロータリー手前を左手に少し進んだ駅前にあり。



梅雨空が続いて雨が降っては止んでを繰り返す日々の6月中旬の火曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、少し前まで降っていた雨がやんだようで、半分だけアスファルトが乾いていた今宵だった。

ふとこちらが浮かんで訪れる事にして、会社帰りまた東小金井で途中下車してその店頭へやって来た。午後8時を過ぎて閉店時間までそんなに無い時刻ながら、ガラス越しには今日も盛況な店内が待ち受けていた。

さっそく中へ入ると厨房前の空いたカウンター席に促されて、速やかにそこへ腰掛けてメニューをチョイ見してから宝ソバとチャーハンのセットをオーダー。到着したばかりの満面に水滴が付いたコップへ注がれた麦茶を飲み干せば、仕事疲れの荷が半分だけ降りたような宝華の店内だった。

まもなくチャーハンがスープ付きでやって来た。以前はラーメンとセットだったからスープが付かなかったが、スープが入らない油そばだけにそれが付いて来たよう。チャーハンだけ先に行かせて貰えばインパクトは地味だがその分優しい味わいで、そう思い直せばまたいい味わいで美味しいもの。などと思っていると、宝ソバも到着した。

相変わらず鶏の滋味深い旨みに青臭いカイワレの絶妙なコントラストが好きになれる宝ソバで、残したチャーハンを口に頬張れば塩気を引き算した意図が見えて来るもの。作り手のそうした考え方を察すれば料理は如何ようにでも美味しく思えるのかもしれない。弾力豊かなチャーシューに、ツルンとした薄味のメンマと微塵粗切りの長ネギ。

どれかが一つでも抜ければ宝ソバとして成立しないのだろうし、それでなければ常連さんも納得しないのかも知れない。そう思いながらも違うパターンだとどうなるか気になるのも、こうして食べ歩いている人間の悲しいサガなのかも知れない。気がつけば完食。ともあれ今夜も、それは素敵な宝ソバとチャーハンだった。

(2011.06.14)


  2011.06.14 宝ソバ   2011.06.14 セットチャーハン


まだ寒さが募る春も浅い、桜前線はまだしばらく先のような、節電で暖房が効かない中央線快速電車で、今日も立川へ向かうそんな3月下旬の週明けの日曜日。そして仕事が終わって外に出れば、また穏やかな午後8時過ぎだった。

地元の通勤路線バスが今日までずっと大地震の関係で平日も休日ダイヤだったが、明日からはまた元の通常ダイヤの運行に戻るようだった。ふとまたこちらと言う気分になって、東小金井で途中下車してやって来た。平日は夜9時半まで営業しているが、土日祭日は30分早く店じまいするので、意識して早歩きし店頭に立って中へ入って行った。

道路側寄りカウンター席の右奥へ促されて、そこへ座る前に壁際にあった長椅子にカバンと脱いだハーフコートを置いてから腰掛けた。メニューが既に用意されていて、そこからまた油そばの宝ソバを大盛にして、そこに今夜は更に餃子も一緒にオーダーした。

先日立川駅前のこちらの暖簾分けのお店へ行ったばかりだが、宝ソバはこちらに初めて訪れた時以来。立川訪問もあってまた宝ソバを楽しみたくなったのかも知れない。程なく到着。餃子もまもなくやって来た。

麺を上げるようにして大きく掻き混ぜて行くと、湯気が目の前で立ち上ってよりいっそう食欲が増すものだった。刻み葱とカイワレが多めに入って、今日もなかなかのビジュアルだった。それではと行かせて貰えば、これがまたやはり何とも泣かせる美味しさで、鶏の凝縮した旨み迸るもので実にクセになりそう味わいが良かった。

ドンと入った肉厚のバラロールチャーシューがまた主役級のいい仕事をしており、つい大事にかじって行きその食感を大事にして堪能して行った。餃子も熱々でネギを中心にした食材を微塵切りで餡として調和させた美味しさがなかなかだった。気がつけば完食。いや、やっぱりとっても良かった。

(2011.03.27)


  2011.03.27 宝ソバ大盛   2011.03.27 餃子







東の空に雲が多いだけ西の空がすっきりしていて、朝の空気にだけ冬の気配を感じる今日この頃の、師走の後半も近くなって来た日曜日。

そんな今日も仕事が終わって外に出れば、今夜はどちらかと言えば寒さが募る午後8時過ぎだった。

以前から触れているように日曜日は遠出が出来ない曜日で、そんななか先日初めて訪問した東小金井駅傍にあるこちらで大変美味しい油そばを堪能して、そこはラーメンも気になるところとなった。

そんなわけでまた東小金井駅で途中下車。その店頭へやって来た。

あらかじめネットで見つけたこちらのメニューリストを印刷して所持していて、立川から乗車した電車の中で具体的に何にするかを考えていた。

店内へ入って行くとカウンター席がちょうど全て塞がっていて、どうなるかと思えばタイミングよく空いていたテーブル席に促されてそこに腰を降ろした。

オーダーはあらかじめ考えたわけだが、ワンタンメン大盛で一度は落ち着いたものの、ラーメンチャーハンセットが850円と言うリーズナブルなセットメニューを見つけて心が揺らいだ私だった。そんな気持ちが落ち着かない状況でオーダーの段となった。

見るとラーメンとワンタンメンは50円違いで、50円足してワンタンメンとチャーハンのセットにならないかと思ったが、そうしたセットメニューはサービスメニューであり、大抵そうした甘い対応はしないのが中華料理店の世の常と言えた。

そう自分で結論づけ、意を決してラーメンチャーハンセットをオーダー。したのだが、そこはダメ元精神が根付いている私だけに、50円足してワンタンメンにならないかお聞きして見るとやっぱり駄目だった。

後続客も単身客で相席となってまもなくオーダーメニューが揃ってやって来た。

それではとラーメンから行かせて貰えば、予想通りの風情豊かな味わいのラーメンで、やや柔らかめの中太麺に鶏の出汁が適度な昭和40年代らしい風合いが良かった。

特筆すべきはチャーシューで、色・ツヤ・形状・旨味・脂のバランスに至るまで完璧なものと言えた。チャーハンは比較的地味だが悪くはなかった。そんなわけで、気がつけば完食だった。

立川勤務となって立川駅周辺に中央線沿線のラーメンを愉しめるようになって二か月が過ぎたが、人気老舗中華店に流行人気ラーメン店がしのぎを削っており、お互いがいい味を出して頑張っていると思う。いや、今回もけっこう良かった。

中華店と言えば、近年中華料理店の看板を下ろして和風ラーメンの看板を掲げるお店が増えており、それ自体はやむを得ないと思うし、時代の流れには逆らえないものだと思う。

普段から大衆中華店も愛して止まない私としては個人的に大変残念だが、これも世の常なのかも知れない。ともあれ大衆中華店の灯が消えて行くのは、ひどく寂しいと思うしかなかった。

(左フォト) ラーメン/セットチャーハン (2010.12.12)





昨夜の遅い深夜の雨も収まって気温が低いだけ飽和水蒸気量が少ない分、爽やかだった朝の青空から淡い陽射しがたなびく高い雲から注いでいた12月も半ば近くになって来た水曜日。そんな今日も仕事が終わって外に出れば、初冬らしく冷え込んだ午後8時過ぎだった。

少し前に油そば発祥の店と目される珍々亭@武蔵境へ訪問したものだが、そんな油そばを世に知らしめる火付け役になったのが昭和46年創業のこちららしい。

またよく調べると、発祥店には諸説があるらしい。一橋大学に程近い昭和27年創業の三幸@国立の酒の肴が最初と言う説もあるそう。

油そばを特集した記事か何かで聞き覚えのある店名だったがすっかり忘れていて、今回立川へ通勤するようになって名店と呼ばれる一店だけに、何処かのお店のネット検索で店名が出て来てそう言えばとなったこちらだった。

そんなわけで立川駅周辺にも関連店があるものの、本家であるこちらへまず訪れて見たくなり、会社帰りに最寄り駅の東小金井で途中下車した今夜であった。

場所は本当に駅の直ぐそばで中央線高架工事前の駅周辺を知る由もない私だが、線路が地べたにあった頃はさぞかし線路に寄り添っていたこちらの建物だっただろう。店名が実に大きな文字で著されていて、これを小さい子供が夜に見たら、それこそ大きく心に刻まれるに違いない。

さて店内へ入って行くと厨房前のカウンター席に促されて、入口右手奥のそこへ腰を降ろした。メニューが手元に渡されてそれを金額を確認する程度に見て、予定通りこちらの油そばである宝華そばを大盛でお願いした私だった。

周辺だと国分寺にも関連店があるようで、その他に福島・二本松と長野・下諏訪にもあるようだった。おそらく暖簾分けと言うよりは、FC契約的な感じと言った処だろうか。

なお店内はどこにも油そばに特化した雰囲気は無く、どちらかと言えばごくありふれた中華料理店と言った風情で先客が口にする料理もそんなだった。程なく到着。

珍々亭@武蔵境でも思ったが、脂の濃度が濃くてスープが少ない中華そばと言った面持ち。比較すればこちらは油の濃度が濃く、そのスープの量がさらに幾分多めだ。それではと行かせて貰えば、これがなんともクセになりそうな美味しさ。

普段ならラー油とお酢をいきなり回し掛ける処だが、そこから放たれるオーラがまるで誰かのテレキネシスで止められた感覚となり、ともあれ口にすればこれがそれで正解だったと気付かされるもの。多めの微塵切りのネギに鶏が口いっぱいに広がる風合いがタマらないもので、中太ストレートの麺が実に優れた相性をを示していた。チャーシューがまた良かった。

後半一応ラー油とお酢を回し掛けて見たが、それも悪くは無かったが必要に感じる程ではなかった。そんなこんなで、もう気がつけば完食だった。精算時に思わずお姉さんに良かった事をお伝えして外に出ると、見上げれば東小金井駅のプラットホームの照明がこちらの店舗を僅かに照らしていた。

駅のすぐソバ、東小金井駅前名店のソバだった。いや、とんでもなく美味しかった。

(左フォト) 宝華そば大盛/店舗外観/見上げれば東小金井駅ホーム (2010.12.08)


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