ひごもんず 東京・武蔵小金井 ※閉店





北寄りの風が街角を駆けて気温を落とさせていた、TVでは被災者の方々が各地に分散している姿が紹介されて、旅館の浴衣姿に少し安堵の息がつけた3月下旬週末の土曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、寒さがまだ続くそんな午後8時過ぎだった。

4年前に訪問した西荻窪本店の支店が、品達の他にも武蔵小金井駅前にあると知って、それならと会社帰りに訪れる事にした今夜であった。

そんなわけでその店頭へやって来た。入口のドアーには大地震の関係で野菜が不足している為、チャンポンの提供を見合わせている事が案内されていた。

店内へ入って行くと券売機が無い広い店内で、先客がそこそこ点在して居るフロアだった。メニューを広げてそこからネギラーメンと、ミニチャーシューごはんをお願いした。

西荻窪本店が平成9年に創業して、こちらの支店は10年前の平成13年にオープンしたよう。過去には水道橋や平井に大宮にも支店があったようだが、今はここと品川だけなのだろうか。

こちらの支店の周辺には、台湾ラーメンや煮干しラーメンをウリにしている、鶴亀屋と言う名のこちらの姉妹店があるようだった。程なく到着。

それではと口にして行けば、会社更正法が申請されて味千ラーメンが立て直しを図っている桂花の立川店へ最近何度も訪れている事もあって、その変わらない味のアウトラインに直ぐに気がついた。

そうか桂花とここは繋がりがあるのかと、ラーメンを食べながら理解出来たものだった。

しかし正直言って同じ熊本ラーメン店だが、どのように繋がりがあるのかこの時点では実は全く知らなかった。

何れにせよこれが何とも桂花インスパイアーな味わいで、その風情は実に素晴らしいものだった。もしかしたら入店時間もあって、何処よりも運良く桂花らしい味わいになっていたのかも知れない。

桂花と違って鶏ガラは利用していないこちらのようで、豚の頭を長時間煮込んだスープは、何ともじんわりと来てしみじみとさざ波の如く感じられた。空気のような存在感の麺が、またかなり良かった。

チャーシューも素敵で、モヤシまで泣けて来るものだった。ミニチャーシューごはんがまた大変美味しいサブメニューと言えた。気がつけば完食だった。

後精算方式で支払いの際にさりげなく桂花のラーメンに何処よりも似ていた事を告げると、さりげなくひごもんず店主は桂花で修行している事を教えてくれた。

ちなみに店名は「肥後もんズ」と言う意味あいらしく、熊本の旧国名の肥後生まれの者たちと言う複数形を表しているらしい。

店主は熊本出身の方のようで、そんな店主の熊本ラーメンだけにその味わいはひとしお美味しく感じられたものだった。

熊本と言えば高校時代の修学旅行で、熊本城などの観光地を訪れたくらいだった。

親愛を込めてひごもんずさんは桂花さん見たくなりませんよねと言うと、へりくだった謙遜の意味に取れた「ぎりぎり大丈夫ですよ」の言葉も、こんな大地震の後だけに一抹の心配をしてしまう処だった。

挨拶して外へ出るとラーメンを口にした直ぐ後もあって、外気温と体温の差がより感じられた武蔵小金井駅前界隈だった。

大地震から二週間が過ぎた、北風吹き荒ぶ寒し春の宵闇。いや、とんでもなく美味し、そんな桂花インスパイアー系熊本ラーメンだった。


(左フォト) ネギラーメン/ミニチャーシューごはん/店舗外観 (2011.03.26)


 熊本ラーメン ひごもんず 武蔵小金井店

 住所:東京都小金井市本町5-12-19  TEL042-384-3306

 定休日:無休  営業時間:11:00〜翌1:30/日曜11:00〜24:00

 アクセス:JR中央線武蔵小金井駅北口下車。ロータリー右寄り歩道橋を上がってその先にこちら
       の店舗の看板が見えて来るのでその場所にあり。



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