銀座 天津飯店 東京・銀座 ※閉店







-------------------------------------------------------------



朝から冷たい雨がそぼ降るものの、午後から晴れの予報が出ていた九月下旬の土曜日。

太平洋岸を掠って北上する台風の所為か、やや風が強く傘が持って行かれそうになり、駅の電光表示板では強風のため内房線に遅延が生じている事が報じられていた午前中だった。

そんな今日も仕事が終わって外に出れば、予報通りの天候に寒さも感じられなかった午後8時過ぎの銀座周辺であった。

またこちらへ訪れて見たくなって、立ち寄ることにした今夜だった。隣りにはコーヒーとカライライスの店と冠されるニューキャッスルと言うお店があり、どうやらそこがかなりの人気を誇る処らしい。

昭和の雰囲気の中で愉しむそのカライライスとはカレーライスのようで、そのトップに施される目玉焼きをネットで見たが何とも風情がありそうで美味しそうだった。

そのメニュー名がおそるべしと言うしかなかった。つんかまダブたまって何?だった・・・。かなり辛いカレーらしく、京浜東北線電車の駅名が並んでいるよう。閑話休題。

そんなわけで会社帰りに有楽橋交差点の横断歩道渡り、銀座柳通りへ入ってまた店頭にやって来た。

以前は気がつかなかったが建物の上部には時計台があり、それは場所柄銀座4丁目交差点を連想させたが、反面どちらかと言えば往年の味噌ラーメン店も思い起こさせた。

などと勝手なことを巡らせながらも入店すると、またカウンター席へ促されたが、今回はかなり奥の場所となった。

メニューを手に取りながら、予定通り拉麺と水餃子をオーダー。それにしてもこちらも人気店で、後続客が続きに続いた。

餃子が多岐にわたるバラエティに富んだメニューで、魚介類の具材の餃子など様々であった。その他のメニューも同じように色々と在った。程なく到着。

これがもうこんなのが来たらいいなと描いた、そんなラーメンと水ギョーザのビジュアル。

ラーメンはアッサリした中華醤油スープに先日と同じ中太麺が泳ぐもの。そして水ギョーザは何処かで見た形状で、何店かがオーバーラップしていた。

最近見ていなかっただけに、つい一人微笑んでしまった。それではと行かせて貰えば、インパクトとは無縁ながら、実に待ってましたと言いたくなるもの。

それは麺の優しい口当たり一つをとっても来て良かったと思わせるもので、チャーシューの食感に、青菜のシャクシャク来る響きや、モヤシの散らばり方にさえ唸るものが在った。

それは水ギョーザもまた然りで、口に入れた時の絶妙なサイズに、中の汁が口内に染み渡る速度や、醤油・ラー油・お酢の三位一体感に至るまで確固たる芯が感じられた。

もう気がつけば完食だった。精算時にこちらの店舗が描かれた絵を見つけ、思わず上の時計が動いていない事を指摘してみた。

すると、過去に二回ほど修理を試みたそうで、しかし何れも針が8時を指してから動かなくなってしまった事を教えてくれた。いやいや、今夜もかなり良かった。

(左フォト) 拉麺/水餃子/時計台がある中華店 (2010.09.25)


 北京屋台料理 銀座 天津飯店

 住所:東京都中央区銀座2-3-2  TEL03-3561-0323

 定休日:無休 営業時間:11:30〜0:00

 アクセス:東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅下車。ほぼ同駅の上の銀座柳通り沿い、有楽橋交差点
       寄り。JR有楽町駅からも比較的近く徒歩圏内。


寄せては返すさざ波のように、夏の表層がその色の濃淡を変えていた、九月半ばのやや気温を上げていた日曜日だった。

そんな今日も仕事が終わって外に出れば、陽が暮れると九月の風が心地よい、午後8時過ぎの銀座界隈であった。 昨日から銀座三越がリニューアルオープンして、また銀座が新しくなり、そして人の流れも変わっていたこの土日曜日だった。

そんな銀座の有楽橋交差点近くに在る、こちらの店先を先日歩いていた事があった。すると何とも言えないオーラをそこから感じて、ふと魅了されていた自分に気付いた。

銀座柳通り沿い有楽町駅寄りにあるこちらで、少し前にはガラス越しに餃子の皮を作っている所を目の当たりにした事もあった。

その作業は練った小麦粉を適量の大きさにカットして、それを中国包丁で潰すようにして皮状にするもの。それがなかなかワイルドで、そして見応えもあった。そんなわけで訪問する事にした今夜であった。

店内へ入って行けば、それはそれは満艦飾の中国料理店らしいエキゾチックさがあって、その雰囲気には何とも言えない歴史を知る佇まいを感じる事ができた。昭和42年創業のこちらのよう。

お店の方から厨房前のカウンター席に促されてそこへ腰を降ろした。店内は先客でほぼ満員。どちらも仕事仲間同志で、皿盛りの中国料理を何枚か広げて、グラスビール片手に食事を愉しんでいた。

店頭のビジュアルインフォメーションでオーダーはほぼ決めていたが、念の為とりあえずメニューリストに目を通してから予定通りその北京風チャンポンを注文。

辛口北京ちゃんぽんなど呼び名は様々のようだった。

厨房から中国語の勇ましい掛け声が聞こえ来て、それが何だか高級中国料理店でも大衆中国料理店でもない、第三の中国料理店のような気がして、或る意味でいい感じにゾクッと来たものだった。

最近活気を感じる中国料理店が少なくなった気がしていたが、ここは違っていてさすが銀座柳通り沿いにある中華店と言えた。程なく到着。

カウンターにオーダーしたラーメンが置かれると、そこから感じられたオーラがまたゾクゾクと来たものであった。それではと行かせて貰えば、これが何とも言えない持ち味を有していて、なかなかハマりそうなもの。

麺は店の中にある製麺機で打っている自家製麺だそうで、このやや柔らかめで中太やや太めの麺は、感動出来てしまう程にお見事と言えた風情があった。

その麺になかなか赤い色ながらそれ程辛くないそんなスープが絡んで来て、チャンポンらしく様々な魚貝類の食材がたっぷりと入っていつつも、大変ボリューミーかつとても美味しいものと言えた。

どこか雑多感があるようにも感じられるが、そこはこちらが冠にしている「北京屋台料理」や「北京小菜」的価値を高めているものであるように思えた。

銀座と言う地名に若干違和感を覚えながらも、そこはその雰囲気を愉しめれば、そんな全てを解決してくれるように感じる美味しさとも言えた。

いい量ながら、そこは気がつけば完食であった。 いや、良かった。

(左フォト) 北京風チャンポン/店頭外観 (2010.09.12)


喜劇らーめん食べ歩きTOP