Natural Style Noodle 玄菜院 東京・末広町
※練馬区高野台へ移転〜※閉店







今日も早朝からエアコンが必要な程の暑さで始まっていた、真夏の表層が陽炎を見るようにアスファルトを溶かしていた、氷が蕩け出す感覚のように歪んで行く都会の八月前半休日の金曜日であった。

そんな今日は、オープン以来訪問していなかった、麺創房玄五反田本店に今日こそ出掛けようとしていた何度目かの日で、過去にもそんな日が数度あったものだった。

そんな時は必ず何か限定が出ているかとか、新店がまた出来る等の変化があるかとか、そんな事をネットでチェックを入れてからいつも出掛けたりしている。

今回もそんな風に公式サイトの一つを開いていると、それらしき限定のようなメニュー名が出て来て、それならそれで行って見るかと言う感じになった。

しかしどうやらそれは、五反田本店の限定では無さそう。玄菜院と言う名前がある。まさかまた別のお店を「ひっそりと開店させました」なのか?

幾つかのリンクページを開いて行き、そこで見つけたのがまさしくそれであった。ひっそりと既に7月3日からオープンしたのがこちらで、しかも会員予約制による電話受付けの営業だそう。

そんなわけで田中店主がどうやらこちらに居ると確信して気になる処となり、それであればと秋葉原のこちらへ出掛ける事にした日であった。

その場所は紛れもなく、田中店主が初めてラーメン店を開業させた伝説のラーメン店「めんめん」その地であった。なお完全無化調のラーメンに、和食数点盛りが付くスタイルだそう。

そこは秋葉原と言っても東京メトロ末広町駅から程ない場所で、中央通りの裏路地にこちらがあった。何度となく見て来た建物で、ラーメンを提供する店として入ったのは今回が初めて。

あらかじめ予約してからでないと入店できないようになっていたので予約電話に電話すると、田中店主が出られて今のところ昼間は混雑する予定もないそうで、直ぐ来ても大丈夫との事で確認していて向かっていた。

店内に入ると6人も入れば一杯のカウンター席があり、店主に御挨拶してその比較的奥の椅子に腰掛けた。若い方が一人おられて、その方にも御挨拶した。

メニューを手繰り寄せると、醤油麺席・塩麺席・鶏白湯麺席・玄菜麺席の四メニューが用意されており、全て各千円でやはり和の盛り合わせが付く旨が付記されていた。そこから、まず塩麺席をオーダー。

若い男性の方はなんと120周年を迎えた帝国ホテルの「吉兆」の厨房に七年間勤めていた方だそうで、そんな和料理も提供出来る状況に、ラーメンとのコラボメニューを思いついてこちらをオープンさせたのだそう。程なく到着。

醤油味では無いですよね?と、思わずお聞きしてしまった程に醤油色したラーメンで、なるほどズンドウの表面揺らぐ出汁スープはそうした色であった。

和料理はジャガイモスライスのガーリック風味、茄子の味噌合え、生トマトの香草づけ、大根のすり粗おろし、鶏レバーのすり身の五品が丸い和皿に乗った前菜料理がやって来た。

それではとまず和の前菜料理を一品ずつ嗜めば、これが何とも瑞々しい野菜の甘みが際立つ美味しさで、濃い野菜の味がするもの。

有機農法による野菜の良さに触れつつも、帝国ホテルの吉兆で技術を磨いた方の料理らしいしみじみと来る味わい深い良さがあった。

そしてラーメンにも手を付ければ、本来中国色の強い料理もこうした和の前菜の直ぐ後だけに和風らーめんにより和風らしさが露出される所となって、まるで吉兆の一室でもてなされている錯覚になりそうな程に良かった。

それはコク味豊かでラーメンらしい味わいが実に美味しく、チャーシューが炙られてまた実に感慨深かった。小麦はホクシンを中心にしたものだそうで、羽田製麺の特注によるものだそう。そんな全粒粉の中太やや細の麺でいい感じだった。

あらかじめもう一コースと考えていて、予定通り今度は鶏白湯麺席をお願いした。程なく到着。

茄子の味噌合えと大根のすり粗おろしだけ被ったが、それ以外は特別に別の前菜料理を対応して頂き、オクラの酢味噌合え、牛肉のたたきカラフル野菜添え、ゴーヤのマヨ合えでこれがまた実に美味しいものだった。

ゴーヤと言えばニガウリだけに苦いのかと思えば、中心部の白い部分を巧く取り除けば大丈夫なのだそうで、軽くゆがいて頂くとこれまたしみじみと瑞々しくて良かった。

鶏白湯麺は霞ヶ浦の北浦周辺で育成されている北浦軍鶏によるコラーゲンたっぷりのスープで、優しいこってりと来る感覚が崇高な鶏スープの気高いオーラの如くだった。

また日清製粉の某カラス氏作の傾奇者[かぶきもの]を利用した中太やや太の麺は、その粉はまた違ったグレード感を呼んでおり実に愉しい食感と味わいを造作していた。もう気がつけば完食であった。

二つの麺席料理を食べ終えて思った事は、前菜料理もラーメンも700円以上の価値はある料理と言えた。自家製ラー油も用意されていて、途中入れてまた違った味わいも良かった。

ラーメンを特別な料理にせずして価格も抑えて、高級割烹料理の冴え渡る技術の本格前菜を共に味わえ、有機野菜の素晴らしさも知る事が出来た美味し麺席メニューであった。

(左フォト) 塩麺席(麺・前菜)/鶏白湯麺席(麺・前菜) (2010.08.06)


 Natural Style Noodle 玄菜院

 住所:東京都千代田区外神田4-7-3田中ビル1F ※営業中でもシャッターが閉まっている場合あり。

 ★予約制(予約電話) TEL 090ー8513ー4745  定休日:日曜日  営業時間:11:00〜22:00

 アクセス:東京メトロ銀座線末広町駅下車。蔵前橋通りから昭和通りへ少し歩いて直ぐある右路地
       入って行った右側。JR秋葉原駅からでも徒歩圏内。秋葉原周辺拉麺MAPはこちら



  2010.08.06 以前は「めんめん」だった場所で営業中。   2010.08.06 田中商店でありNPO法人拠点であり、予約制の玄菜院。



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