中華そば 風味堂 東京・荻窪
※2011.7.1より国分寺へ移転。





薄い灰色の雲が青空にこびり付いた瘡蓋のように覆うものの、淡い陽射しがそんな梅雨空をどこか癒やしていた六月・水無月・梅雨月上旬の金曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、今日も穏やかなそんな今宵だった。

昨夜なんとなく今日辺りはまたこちらへ訪れてみるかと言う気分になって、何気なくその公式サイトを開けばこれが驚きでなんと間もない今月5日を以てこちらが閉店してしまうのだそう。

実は移転で、今月下旬頃にはJR国分寺駅周辺徒歩圏内の場所に「ふうみどう」と店名を平仮名にして再開する予定が紹介されていた。

仕事が終わる時間の関係で以前は行けない日々が続いていた。まだ一度しか訪問していないものの、それだけに自分的には思い入れがあるこちらだったりする。ともあれまだ台湾ラーメンしか口にしていないこちらで、デフォルトの中華そばが未食だった事もあったので訪れる事にした本日だった。

そんなわけで会社帰り、荻窪で途中下車してこちらへやって来た。券売機で味玉中華そばにまた葱チャーシュー丼を選んで、振り返ってチケットを店主に手渡して傍のカウンター席へ腰かけた。

座った右手に移転先の住所等と共に地図も貼られており、それを見てそこが先日訪問しようとしたら閉まっていた「めん房みやでら」であった事に気づいた私だった。

その店名を店主に告げとやはりそこだそうで、年齢的な意味あいなのか定かではないが、みやでら店主はもうラーメン店を止めるらしく、そんないきさつらしき事を教えて頂いた。程なく到着。

小冊子状のインフォブックには、この中華そばについて詳細が謳われている。そこには考案者風味堂店主で始まっており、誕生日はおそらくここが営業を始めた日なのだろう、2009年2月19日(木)と記載されていた。

麺は三河屋製麺特注中細麺♯20ストレート150g加水30%、出汁は肥後赤鳥がらに国産豚骨、モミジに豚足、煮干しや干しシイタケ、宗田鰹節やゴマサバ節うるめ節日高昆布に香味野菜と続いていた。

そして熟成醤油ダレは有機丸大豆醤油と秘密の濃口醤油をベースにしたものらしく、そこに本味醂・三温糖・沖縄の海塩・本鰹削等を投入したものらしい。

それではと行かせて貰えば、そんな国産の豚骨鶏ガラの魚介風味の中華そばはしっかりしたベースの作り込みをしているもの。なかなかの味わいを舌に刻ませる重厚感さえ感じさせる風情のある良さがあった。

店主のひたむきな真面目な面がよく見えたそんな中華そばだった。サブメニューの葱チャーシュー丼も、カラフルな具材の並べ方を見ても同じような事が浮かんだ。

気がつけば完食。いや、実に良かった。もちろん移転したら、早いうちに国分寺へ訪れてみたい。

(左フォト) 味玉中華そば/夜の店頭外観 (2011.06.03)







都内や自宅周辺の桜も昨日の内に満開を迎え、見上げた曇り気味の空から淡い陽射しを感じるものの、穏やかな気温が春めいている所為か漠然とぼんやりしていた上空の4月前半の木曜日だった。

しばらく前に荻窪のラーメン店の訪問が頻繁になった際、実はこちらの店頭にも立った事があった。しかし閉店時間のほぼ午後九時と言う時間で、店内に人の気配はするものの既に入口の照明が落ちていて閉店しており、その日はやむなく別のお店へ回避したものだった。

その後何度か入店を考えたが仕事の終業時間と折り合わず、そのままになっていたこちらだった。現在春休みでそんなこちらを思い出して出掛ける事にした。

そんなわけでまた中央線快速電車に御茶ノ水で乗り換え荻窪で下車してこちらの店頭へやって来た。黒っぽい暖簾には麺の文字がデフォルメされてドンブリと箸があしらわれていた。

こちらの店主は公式サイトによると「ひごもんず」創業時代にそこにおられた方のようだった。その後その姉妹店の鶴亀屋へ転属などを経て、青葉の新味を提供する西荻窪店のお手伝いもされたよう。

その後そちらの中野本店の厨房にも立ったりして、2009年2月こちらのお店をオープンさせたらしい店主のようだった。

ひごもんずと言えば先日武蔵小金井店へ訪れたばかりで、その節に知った姉妹店の鶴亀屋や西荻窪本店にも訪問を考えるようになった。

三河屋製麺の麺箱を横目に店内へ入って行くと左手に券売機が置いてあり、気になっていた台湾ら〜麺の味玉入りを選んで、ランチサービスBセット(丼)+200円のボタンを連打する前に一確認。

Aセットの方は焼売のようで、傍におられた女性の方にてっきり日替りの丼があるのかと思いどんな丼ものかお聞きして見た。

すると券売機に300円と表記されていた、炙りチャーシュー丼・葱チャーシュー丼・辛味そぼろ丼の三つの中から選べる事を教えてくれた。今考えれば公式サイトをよく見れば気が付く状況だった。

なるほどと言う事でそれを受けてから、そのボタンをラーメン大盛ボタンと共に連打した。ちなみにつけ麺のメニューや、アルコール関係の飲み物や酒の肴のボタンも豊富に券売機に在った。

2枚のチケットを手渡しながら葱チャーシュー丼でお願いした。後続客が数人続く店内で、確実に流行っている様子だった。

こちらにも小型のファイルのような小冊子が用意されており、中を開けて見ると中華そばのプロフィールなるページがあったり、台湾ら〜麺の食し方があったりしてユニークな面も感じるこちらだった。程なく到着。

台湾ラーメンと言えば名古屋発祥とされる辛いラーメンで、そう言えばひごもんず姉妹店でも提供している。そんなところからこちら定番のラーメンでもあるのだろうか。

それではと行かせて貰えばこれが辛味も風情のいい台湾ラーメンで、こだわり具合が判り易いものでとても美味しいものだった。

三河屋製麺の麺も適度なコシが実にラーメンをよく知っている風合いが感じられて良かった。香味野菜が突出している事もなく、癖のない美味しさと言えた。

葱チャーシュー丼も高菜や半熟味玉半裁も入ってビジュアル性も高めていて、ラーメン共々全ての課題を両立させた風な味わいが素敵だった。気がつけば完食。いや、とんでもなく、かなり美味しかった。

(左フォト) 味玉台湾ら〜麺/葱チャーシュー丼/店頭外観 (2011.04.07) 


 中華そば 風味堂   ※公式サイトはこちら

 住所:東京都杉並区天沼3-30-42  TEL03-6795-5375

 定休日:月曜日※祝日の時は翌日  営業時間:11:30〜15:00/17:00〜21:00

 アクセス:JR中央線荻窪駅北口下車。ロータリー手前右手の道路を進んで行き青梅街道に出る。
       その前の横断歩道を渡って直進して天沼八幡通りを入り、二つ目の左路地のことぶき
       通り商店街を左折して少し歩いた右側にあり。



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