煮干鰮らーめん 圓 東京・八王子



梅雨が終わってしまったような夏色の空から強い陽射しが注いで、時折り空が雲で覆われて南風がやや強く駆け抜けていた7月上旬の休日月曜日だった。

一度訪問させて頂いてその素晴らしいラーメンを堪能し、また行きたいと思っていたら結構経過してしまった。何気なくネットでこちらの近況を調べていると、なんと限定で塩らーめんを昼時に提供している模様。そんなわけでまた中央線快速電車に乗って八王子へやって来た。

駅前左寄りからジョイ五番街通りを歩いて国道20号に出て、その八王子駅入口西交差点の横断歩道を渡って直進して少し歩けばこちらだ。

かなりの行列を覚悟して来て見れば、この暑さもあったのかたまたま運が良かったのか、二人だけが待つだけの店頭でその後ろに確認してから着いた。

まもなく三人の先客が出て行ったので、前の方に続いて私も中へ一緒に入った。券売機を見ると塩らーめんの文字は無く、本日は提供していない様子。つけ麺もあったが未食の昔ながらのらーめんを選んだ。

中に待ち客が一人おられたようで前の方は椅子に座れたが、私はカウンター席へ座れず中にあった待ち椅子の方へ腰を降ろした。以前は第2と第4の水曜日が定休日だったが、今は毎週の水曜日が定休日のよう。

そう経たずして先客がまた帰って行き、目くばせしながらその空いた席へ移った。限定の塩らーめんは煮干しの状況により提供しているのだそう。

ただし夜の限定で塩つけをあと5週間だけ提供しているらしく、そちらは潤沢に提供しているらしい。背中側に振り返ると製麺機が見える部屋があり、機械の上にはメンマがボウルに盛られて置いてあった。

自家製麺のこちらで、手に取ると軽く揉んでから熱湯へ放りこんでいたが、麺箱に引かれた紙の上で軽くほぐしている際、カサカサと音がして加水率が低そうな感じであった。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、もう何この旨さと言うもの。久々に行かせて頂きますが、それはもう美味い美味い美味い美味い美味い美味い。うまうま悩殺延髄切りチョップが炸裂する美味しさと言えば良いのか。

そう形容したくなるほど、実に美味しい中華そばと言えた。チャーシューがやたら素晴らしく、その他の具材も実にこだわりが高い美味しさだった。気がつけば完食。いや、美味みの滴が引き締まって集約されたような、夏の暑ささえもひとときだけ忘れさせてくれそうな美味しらーめんだった。


(左フォト) 昔ながらのらーめん/同拡大画像 (2011.07.04)


 煮干鰮らーめん 圓 (にぼしいわしらーめん えん)  ※下記データ(2011.7.4)情報更新

 住所:東京都八王子市横山町21-21  定休日:水曜日

 営業時間:11:00〜スープ切れまで(14:00頃)/17:00〜スープ切れまで(20:00頃)

 アクセス:JR中央線八王子駅北口下車。駅前にある八王子東急スクエアの左手のジョイ五番街
       通りを進んで行き、国道20号を渡ってもう少し直進した左側にあり。徒歩およそ七分。



  2011.07.04 ジョイ五番街通りを歩いて進んで行けばこちら。   2011.07.04 以前は町田にあった人気店の勇次の店主。







一月も月末となって早春を待つ季節となって来た、白雲のない青い空から眩しい陽が注ぐ、軽快なレール音が車内に響いていた総武線緩行電車の中で、そんな天気が続いている日曜日午前の遅い時間だった。

今日はまた兄貴夫婦の方に住んでいる、母親へ会いに出掛けた日であった。初めはそんな目的だった事もあり、立川駅周辺のラーメン店集合施設か、駅周辺にある有名店辺りを考えていた。そんな中でこちらがかなり良い事をふと思い出し、立川から八王子であればそう遠くない事に気が付いた次第であった。

そんなわけでそんな所用の前に出掛けようと、お茶の水で中央線快速電車に乗り換え、立川の先の八王子まで乗り越して駅から歩き、店頭に到着したのは午前11時10分過ぎであった。おお、さすが以前は町田にあった人気店・勇次で、15人もの行列が待ち受けていた。昨年五月に移転オープンして、以前とは違う店名と煮干しラーメンを提供している。

まとめて提供するスタイルでは無いこだわりがあるようで、店内の券売機に立つまで40分近く掛かったこちらであった。券売機でさてどうするかと案じたが、元うす口ラーメンらしい煮干しラーメンの方を選んだ。ちなみにこの他にもう一種類あり、元煮干し正油らしい昔ながらの正油らーめんがあった。

そして最近はTKGと3英字であらわされる事が多い、生卵かけごはんがあったので、思わずそのボタンも今回選んだ。そんな風にして券売機でチケットを買ってそれを手にするとそこは既に店内で、あと三〜四人程がカウンター席に腰掛ければ列の先頭となる場所だった。

そんな頃店内をさりげなく撮影していると、なんと私のすぐ前に並ぶ方もかなりラーメンを食べ歩く方らしく、お聞きすると超らーめんナビに投稿しているそうで、ハンドル名にも聞き覚えがあった方だった。

程なくしてそんな我々の順番となり、コップに冷水を汲んでから並ぶようにして席に落ち着いた。さらに会話が進むと渋谷在住ながら、千葉県内の有名店話題店にもかなり訪問されている素晴らしい方であった。少しすると店主の奥様らしき方が来られ、見ると生卵が幾つも置かれた箱を大事そうに抱えておられた。すると好きな卵をその中から、自由に選べるとのご案内があった。

どれもが、なごみ農園の産みたて放し飼い有精卵だそうで、茶色がかった名古屋コーチンの卵と、やや青色っぽいアローカナと言う品種の卵の二種類があり、そこは珍しい色合いに心が奪われたアローカナの卵を選んだ。その鶏は南アメリカ・チリ原産で、青い鳥が幸せの象徴とされる事から、青い卵と言う事で幸せを呼ぶ卵として現在人気があるらしい。

丁寧の上に丁寧を重ねた感じで、ラーメンの一杯一杯が、店主の手により提供されて行く店内。振り返ると大事に利用している事が判る、製麺機が製麺室の中にあるのが見えた。鰻(うなぎ)と読んでしまいそうな鰮(いわし)の文字で、本来なら鰯の文字が一般的だが、魚ヘンに弱いでは店名にそぐわないと感じた店主なのだろう。程なく到着。

おお、何とも言えないオーラを感じるラーメンではないか。それはそれは美味そうに見えるラーメンだった。優雅に泳いでいた麺も、それを象徴していた。それはと行かせて貰えばそれはもう、いやいやいやいやいやいや、美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い。

煮干しラーメンと言うと、或る意味ワイルド性の高いものを感じるケースが多いものだが、こちらのラーメンは全くの真逆で、これでもかと思える程に品を感じる醤油スープであった。しかも無化調。

麺もその風情にしっくりと来るもので、北海動産と栃木等の関東産に、千葉産発芽仕様もブレンドした小麦粉を利用しているらしい。それだけでなく大量の卵も使った中太の多加水麺で、チャーシューもかなり良く、その冴え渡る総合力に唯々酔いしれるしかなかった。

店内で仲良くなった方が帰られて行き、思わずご挨拶して見送った。ミクシィもやっているそうで、マイミクの堅い誓いもしていた(笑)。

そう言えばしばらく前にもこうして約束していて、マイミクさんが増加しており、それはいい傾向であった。閑話休題。

生卵かけごはんも普段は大した差が判らない程度の私だったりするが、なんとも瑞々しいコクのある美味しさでかなり良かった。ちなみに殻は青かったが、中は全く普通の色合いだった。そう言えばお店の外看板は青く、こちらにぴったりの卵と言えた。

なお醤油を混ぜた卵をかける前のご飯を、少しだけ残ったスープに入れて愉しんだが、是非お奨めしたい程であった。そんな感じと言う事で、それは気が付けば完食となった。それにしても美味し煮干しラーメンとTKGであった。

(左フォト) 煮干しラーメン/同拡大画像/生卵かけごはん (2010.01.31)


喜劇らーめん食べ歩きTOP