ラーメン エフエフ 東京・東小金井





木々のざわめきにさえ初夏の香りが立ち込めて、南風が遥か大海原の先に在る街の息づかいを運んで来た気がした5月も下旬週明けの日曜日。

そんな今日も仕事が終わって外に出れば、いつの間にか通り雨が降ったようで、季節を後戻ししたようなやけに涼しい今夜だった。

やはり周辺に東京農工大学が在る所為なのか、JR東小金井駅界隈には多くのラーメン店が存在していた。その探訪シリーズと言う事で、本日はこちらへ訪れる事にした。

そんなわけでまた東小金井駅で下車して、南口側に出て少し歩いてこちらの店頭へやって来た。北口にも店舗が在るエフエフで、そちらについ先日ラーメン王の石神氏がいらしたようだ。

早速中へ入ると先客二名で厨房にもお二人がおられた店内だった。ネットで調べて知った、名物のパワーラーメンかなとも思ったが、ふとチャーハンが食べたくなったので、メニューから680円とやたら安い半チャー飯ラーメンをお願いする事にした。

ちなみにパワーラーメンとは、ニンニクの芽に肉や卵等が多めに入ってボリュウムたっぷりのラーメンらしい。またこちらでも油そばがメニューに並んでいて気になる処だった。

なおエフエフとは福島氏と藤井氏と言う方が中心になって始めた共同経営のラーメン店だそうで、その二人の頭文字をそれぞれ取って店名にしたのだそう。

そんな逸話を知ると、思わず漫画家・藤子不二雄と言う藤本弘氏と安孫子素雄氏の共同ペンネームが脳裏を過るところだ。くしくも同じF・Fの頭文字でラーメン界の藤子不二雄と常連さんの間で呼ばれていたのかも知れない。

府中市新町で創業したのが始まりらしく、その後府中市中河原に藤井氏が2号店の店長として営業を始めたよう。そして藤井氏の中河原のお店は移転して東小金井にやって来た。

さらに吉祥寺等にも支店が存在していたようだったが、今では藤井氏が経営する東小金井駅の南口と北口の店舗だけになってしまったらしく、府中店の福島氏はかなり前に残念にも他界されてしまったようだ。

などとそんな事をお聞きしているとお隣りの先客が注文された半チャー飯ラーメンが目の前を横切って行った。他人の海老フライは大きく見えると言う格言があるが、チャーハンにもそれが当てはまるようだった。そして同じものが程なく到着。

いや、他人がオーダーしたからでは無く、こちらの半チャーハン自体がやはり多かった。それこそかなり昔に地下街の中華店で食べたチャーハンより沢山あった。

ともあれラーメンから行かせて貰えば、煮干しを軽く利かせて香味野菜で動物系の臭みをしっかり取った味わい深い正統派あっさり正油ラーメン。中細ちぢれの細さに往年の屋台ラーメンを彷彿とさせた。

ワカメが昭和初期からの息づかいを感じる東京醤油ラーメンさえも意識できた。メンマもまた良かった。表面に浮く香味油がスープの温度を保たせていて、そんな所が現代的なラーメンに通ずる感じだ。

そして胡椒がピリッと来る半チャーハンならぬ並盛りを越えて大盛チャーハンと言っても過言では無いもので、しっかり北京鍋で炒められて美味しい焼き飯だった。お新香がついて来て、それも良かった。

有名で無いと言うだけで軽くあしらわれるラーメンやその店も国内に少なくないが、その提供する側のご努力は有名無名に何の違いも無く、こちらもまた常連さんに愛される実に美味しいラーメンとチャーハンと言えた。気がつけば完食。いや、なかなかこちらもまた良かった。

(左フォト) ラーメン/セット半チャー飯/店舗外観 (2011.05.22)


 ラーメン エフエフ 東小金井店

 住所:東京都小金井市東町4-37-23  TEL042-384-9857

 定休日:月曜日  営業時間:11:30〜15:00/17:00〜24:00

 アクセス:JR中央線東小金井駅南口下車。ロータリー右手から延伸する道路を進んで行き300m
       ほど歩いた右側にあり。



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