札幌ラーメン どさん子 東京・八重洲







溶け残ったまだ白い残雪の上へ銀色の滴が早春のクライマックスを飾るように早朝から注いでいた、通勤帰宅時の足の混乱がまた懸念された朝方の二月如月半ば金曜日。

先日の大雪もあってか、そんな懸念に本日も午後5時には上がるところとなった。外はまだ明るく雪は積もり出しており、一体何処まで降り積もるところだろうか。

勤務先を出る時に「こんな日はやっぱり札幌ラーメンでしょう」と、こうして食べ歩いていることをご存じの方から囁かれて、思わず「そうですよね」と返して駅へと向かった。

降り止まない雪を見上げて眺める景色に、30年以上前に訪れた北の街が連想され、それも悪くないなとその気になった。

高校卒業の記念にその三年生の冬休みに北海道を一周したもので、登別温泉のユースホステルでは温泉に入ると入口ドアのノブが壊れてずっと閉じこめられたのも今ではいい思い出だったりする。

とは言え出来ればそんな北のような街を歩いて、ラーメン店に辿り着くのは避けたいところ。出来れば通勤途中駅から外に出ないで、札幌ラーメン店に行けるそんな虫がいい店があれば嬉しいところだ。

そう言えば一度訪れたことがある、こちらがあったかと思い出して立ち寄ることにした。というわけで、横須賀線電車に乗って東京駅で途中下車。

八重洲南口辺りから改札を抜けて、そんなこちらの店頭へやって来た。改札から結構離れた場所に位置するため、店先の通路は大した雑踏もなく落ち着いて食せそう。

久しぶりやって来ると、券売機の隣りにはサンプルショーケースが出来て、暖簾がたまたまなのか以前と違うものが掛かっていた。

実は東京へ向かう横須賀線電車の中でこちらの公式サイトを見ていると、昨年開発されたらしい新メニューの熟成味噌ラーメンが紹介されて気になっていた。

実はその少し前に先日勤務先の食堂で隣りの方が味噌バターのカップラーメンを食べていて、その香りが来たことがふと脳裏に浮かんだ。思わず今夜は味噌バターだと決めていた。

そんな熟成味噌と味噌バターの二つのラーメンが頭の中で交錯してどうしようかと悩むなか店頭の券売機の前に立つと、まるで天使が舞い降りて来たかのようなボタンが目の前に現れた。

その名も熟成味噌バターコーンラーメンで、そう言えばバターならコーンを外してどうするとなって、今夜はもはやこの熟成味噌バターコーンラーメン以外は考えられず悩むことなくそのボタンを選んだ。

ギョーザが三個入りならとなって、そのボタンを連打。店内へ暖簾をくぐり抜けて入ると、お店の方が待ち受けていてその方にチケットを手渡した。

するとギョーザのチケットも有ったからなのか、カウンター席に本来なら促されるような状況のフロアだったが、テーブル席にどうぞと促された。

ふと熟成味噌本来の味わいも確認せねばと気がついて、バターは別皿で貰えるよう希望すると快く引き受けて頂いて良かった。促された席に腰を下ろして、しばしの間その到着を待った。

フロアーには夕方の中途半端な時間ながら、どさん子の旗艦店もあってか50代から60代の先客がおられて比較的盛況な店内だった。そんな盛況な様子に吊られたのか、20代の方も数人見受けられた。

どさん子と言えば一昨年の千葉勤務時代に二度ほど新検見川店を訪れ、その合い間にこちらを訪れたものだが、昨秋には浦和大牧店にも行ったが無関係のどさん娘にも足を運んだものだ。

ちなみに千葉・行徳には、これまた以前訪れた無関係のどさん子娘が営業している。程なく到着。

別皿で頂いた平べったいバターを撮影のため一度乗せ、退かしてからそれではと行かせて貰えば、なるほどまったりと来るその風合いが実にたまらないもの。

本来の定番メニューの味噌ラーメンは辛みが若干前に来る仕様だが、それとは違いマイルドな味噌の風味がいい持ち味となって素敵な味噌ラーメンと言えた。

しばしそんな熟成味噌ラーメンを味わってから、雪印スライスチーズを小さくしたような形のそんなバターを投入。

それほど濃厚では無い仕様のバターで、熟成味噌のスープの味を壊すことなくこれまたまったりと愉しめるものでとても良かった。

昨年の暮れに麺の仕様を変えたようで、北海道プレミアム小麦粉のゆめ飛龍を配合したことにより、力強いコシと旨味ある麺となってこれまた良かった。

ギョーザはヘルシーな野菜餃子で、ニンニクなしでも味わいの良さが出るようにしたものだそう。味玉も美味しくコーンもやはり素敵で、気がつけば完食。

いや、雪が吹雪く今夜に凍えることなく東京駅の地下街で、札幌味噌バターコーンラーメンが愉しめ絶大にとても良かった。

(左フォト) 熟成味噌バターコーン/ギョーザ3個/券売機周り/店頭外観 (2014.02.14)


 札幌ラーメン どさん子 八重洲店

 住所:東京都中央区八重洲2-1八重洲地下街2番通り  ※本部公式サイトはこちら

 TEL03-3273-2521  定休日:無休  営業時間:11:00〜21:00(20:30LO)

 アクセス:JR東京駅八重洲中央口下車。八重洲地下街へ降りて行き八重洲地下2番通りにあり。








夏の彩りがそう遠くない先のように思えて来るほど今日も気温が上昇気味で、曇り空が広がって時折り淡い陽射しが見え隠れするもののまた降雨の予報が出ていた4月下旬の木曜日だった。

先日は仕事帰りに偶然フランチャイズ店のどさん子ラーメン新検見川店を見つけて入店し、とても懐かしい味わいの味噌ラーメンを堪能させて貰った。

そんな折りに触れた昨年の5月12日復刻オープンしたこちらへ、都内へ所用がある関係もあって昼時に訪れて見ることにした本日であった。

そんなわけで横浜通勤の際に利用していた総武線快速電車に乗車し、やや迷いながらも八重洲地下街の中にあるその店頭へやって来た。

平成13年に「みそ膳」としてオープンした場所を、創業50周年記念としてリニューアルオープンさせた言わば旗艦店とも言えるこちらのようだ。

昭和36年墨田区八広の地で「餃子飯店つたや」を創業させたのが企業ホッコクの始まりだそう。どさん子のチェーン事業自体は、昭和42年6月より展開が始まったらしい。

そしてそのおよそ10年後の昭和52年2月には、なんと1000店を突破したと言うからその快進撃は凄まじいものがあった。

今では現在227店舗ほどだが、それでも大変多い方だと思う店舗数だと思う。

さて券売機に立つとラーメンはメインに「元祖どさん子味噌ラーメン」と「昭和47年版どさん子味噌ラーメン」が用意されていた。

その他にも限定であろう夏を意識したような「シャリシャリ冷しモヤシ麺」に、コーン好きにたまらない「コーンスープラーメン」、「醤油ラーメン」に「バター醤油ラーメン」などもあった。

サブメニューにはお約束の「餃子」だけでなく、「ラーメン屋のモツ煮込み」や「はぎれチャーシュー」なる商品もあった。

そんなメニューが並ぶ券売機のボタンの中から予めネットで知っていた、バターが入る昭和47年版どさん子味噌ラーメンと、100円とお得なはぎれチャーシューのボタンを連打。

昭和47年と言えば小学五年生に進級した年で、新年早々にグアム島で横井庄一氏が発見され、札幌オリンピックが開催された。

また連合赤軍によるあさま山荘事件が起き、田中角栄通産相が日本列島改造論を発表し、日本の高度経済成長期も最終段階となった年でもあった。

さて入店するとまだ午前11時近い時間もあって先客ゼロのフロアー。右寄りのカウンター席へ腰掛けながら、お店の方へ購入したチケットを手渡した。

ものの数秒ではぎれチャーシューが到着。まもなく後続客が続いて、俄に活気を帯びて来る店内。どさん子の直営店のこちら。程なく到着。

思えばFC店でしか食べた事がなかった。味噌バターラーメンなんて実に久しぶり。

その昔は結構これを食べたものだ。角切りされたバターが、現代食事情に合わせたかのように大きかった。徐にそれをスープの中へはぎれチャーシューと共に沈めた。

それではと行かせて貰えば、味噌スープに入ったバターは意外な程に味噌に溶け込んで本来とは違うコクとなり、胡麻油も加わった味わいがまた実に素敵だった。

それにしてもチャーシューがかなり美味しいもの。炒められたモヤシもしんなりして良かったし、ワカメが時代を感じさせた。

それは当時札幌ラーメン横丁で口にしたものとは全然違うものの、これはこれで関東式札幌味噌だと言う説得感に満ちていて、それにしてもコーンがここまでいるかなと思いつつ口にしたものだ。

穴の空いたレンゲが通常のレンゲと一緒に来ていて、それでコーンを最後の一つまですくい上げて口にした。気がつけば完食。いや、なかなかよく出来た昭和47年版どさん子味噌ラーメンだった。

(左フォト) 昭和47年版どさん子味噌ラーメン/はぎれチャーシュー/店頭外観 (2012.04.26)