重厚煮干中華そば 大ふく屋 東京・御徒町 ※閉店

霧雨ほどの滴がしたたる、やや少し気温の下がった、二月終わり間近の土曜日の午前中であった。これからまた徐々に寒くなるらしい。今日も池袋に所用がある日で、その前の正午前に御徒町駅で途中下車して、こちらへまた入店する事にした。

目的はこちらで提供している、にわかに人気が出ている野郎ラーメンであった。昨日から西川口に野郎ラーメン専門店がオープンしており、そこで二郎インスパイアの度合いを確認したくなった事もあり、こちらでも50食限定で提供している事を前回来た時に知っていて今回訪問した次第だった。





他店でこうした提供をして、実際大した盛りで無かったケースもあり、今回も実はそんな所だろうと考えていた。目の前にそれがやって来るまでは、だった。

そんなわけで小雨とも言えない霧のような雨の中、開店まもないこちらの店頭へ到着。傘を折り畳んでしまい、中へ入ると既に先客が3名ほどおられた店内が広がっていた。

券売機に立つと目的のラーメンは、野郎ラーメン・豚野郎ラーメン・メガ豚野郎ラーメンの3タイプがあり、その下に金額欄に無料と記載された、ニンニク増し(野郎用)・野菜増し(野郎用)・あぶら増し(野郎用)の三つのボタンが用意されていた。

午後からの事を考えてニンニクは今回辞退し、野菜増しのボタンだけタッチし、そして豚6枚増しの豚野郎ラーメンを選んだ。ちなみギガ豚野郎は野菜増し標準で豚8枚増しに、味玉やメンマに海苔の具も乗った男盛りらしい。

やっぱりあぶら増しもお願いするかと思ったが、ラーメンを選んだ後は、増しボタンは押せないようだった。入口近くのカウンタ席に促されて着席。

チケットを手渡す際、あぶら増しの追加をお願いして、念のためニンニクを入れないよう念押しした。

すると麺量は普通でよいか大盛にするか聞かれて来たので、先述したようにそう凄くはないだろうと踏んで大盛でお願いした私だった。今思えば普通盛りにするべきだった。

その凄さが判ったのは、直ぐ後ろにおられた二人組の先客のラーメンが来て、それを肉眼で見たときだった。同じオーダーなのか?それでも、あれがギガかも知れないと、自分をなだめるしかなかった。程なく到着。

同じだった。こんなに凄いとは思わなかった。それでも口にして行けば、これが実に美味しかった。まさにもっちもちの極太麺で、適度な柔らかさも良くなかなか。カネシ醤油を使用して、タレ・豚・スープ作りまで全て別仕込みでリスペクトしているらしい。

後で麺量を確認すると、普通盛り200gに対して大盛りは300gだそうで、野菜がまず半端でなく、麺ももう少しあったように思えた程でおそるべし極まりなかった。

いつもならいける内容量だったが、午後の事も考えて無理をせず、肉は平らげたが今回だけ若干残して申し訳なく思いつつも箸を置いた。近くにもしも、にしおかすみこが居たら「この豚野郎!」とか言われてしまう所だった。

今日はスーツを着て入店して食したのだが、申告する前に紙エプロンがやって来て、とても素晴らしい対応の一言に尽きた。手が伸ばせる位置に、女性用に髪の毛を束ねる髪ゴムも用意されていた。

いやいやいや、凄かった美味かった。


(左フォト) 豚野郎ラーメン大盛野菜あぶら増しニンニクぬき/髪ゴム (2010.02.27)







このラーメン乱世の中で一世を風靡している「せたが屋」グループだが、「ひるがお」「豚骨世界大大」「中華そばふくもり」に続いて、更なる新しいブランドが次々と生まれている。

南部鉄器を使用の「味噌らーめん南部」、タレと油脂不使用の「ラーメンゼロ」、最近では店長に女性を起用して老若男女を意識した「小麦と肉 桃の木」がある。

そんな中において、「せたが屋」「大大」「ふくもり」三店舗の店名を合体させたのがこちらだそうで、その意味合いから、せたが屋グループの集大成と言った所だろう。提供するラーメンは、無化調ベジポタ系魚介豚骨の、重厚煮干中華そばがメインのウリらしい。

ここ最近になってベジポタ系のラーメンに潮流が出来つつあるが、一昨年の年末に赤羽店がオープンして、その潮流の元祖がこちらと言う事らしく、そのように公式サイトに案内されており、比較的近い御徒町にもオープンしていると言うわけで、出掛ける事にした晴天の本日であった。

秋葉原で山手線に乗り換え、次駅の御徒町で下車。腕時計を見ると午前11時を過ぎたばかりで、既にこちらも営業を開始していたが、今日はまだそんな気分にならなかったので、アメ横をまた歩いてそんな散策に精を出した私だった。

20〜30分ばかり歩くと、そろそろかなと気も乗って来たので、そう遠くないこちらの店頭へ向かった。上野駅近くまで来てしまったが、こちらの場所は下車した御徒町駅近くで、激戦区と言える程に人気店が集まった一帯にあった。

店頭には白い提灯がぶら下がっており、そこにラーメンから立ち上がる湯気が、八卦模様になっているのが笑えた絵が描かれていた。

中へ入ると直ぐ券売機が左手にあり、重厚煮干中華そば、漬け玉子、半ライスのボタンを連打し、下から出て来たチケットを取って奥へ進むと、冷水が置かれたカウンタ席に促されそこに腰掛けた。

よく行列が出来ていた赤羽にある事は知っていたが、しばらく前にこの御徒町にも支店が出来たようで、この他にもいつの間にか十条・川口・草加・八王子にも支店が出来ている模様だった。程なく到着。

おお、如何にもな「せたが屋」さんらしい、風合いがたまらないラーメンがやって来た。現代の日本人がラーメンに何を求めているのか、全てお見通しで見切っているかのようだ。

それではと行かせて貰えばそれはもう、いやいやいやいやいやいや、美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い。野菜は、玉ねぎ・人参・じゃがいも・キャベツを利用しているそうで、大量の豚骨で炊き出したスープに、その野菜と繊細さが伺える煮干し感がある魚介風味が合わさっていた。

これで無化調ゆえに確かに理屈なく美味しいものであった。ちなみに魚介は長崎産イリコに、鯵と鰯の煮干しを利用しているそう。

麺は中細ストレート硬質系の麺で、プツプツ切りながら楽しめる麺で、博多豚骨の麺を少しだけ太くした感じがあり、低加水ゆえにアリだと思わせるものがあった。お聞きすると現在は某製麺所に作って貰っているそうだが、自家製で行く考えも出て来ているらしい。またチャーシューも味玉子も、食感味付け後味感まで良かった。

公式サイトの店長紹介にも味があり、また来て見ようと言う気に、さりげなくさせている所が凄い。気が付けば完食。大変に美味し、中華そばであった。

ちなみに二郎インスパイア系らしい、野郎ラーメンなるメニューもあり気になる所で、何れにしても再訪必至なこちらだった。

(左フォト) 重厚煮干中華そば大盛+漬け玉子/周辺のアメ横/店頭外観 (2010.01.17)


 重厚煮干中華そば 大ふく屋 上野店  ※公式サイトはこちら

 麺量:中華そば並130g・大200g/つけそば並220g・大300g ※大盛無料チケット手渡し時確認有

 住所:東京都台東区上野6-2-6-1F TEL03-6803-2443 定休日:無休 営業時間:11:00〜22:00

 アクセス:JR山手線御徒町駅北口下車。ガードを潜る春日通りを横断歩道を渡ってから昭和通り
       方面に進み、ガード下の次の左路地を入って行き50m程歩いた右側にあり。
       または都営大江戸線上野御徒町駅A7出口下車。上に出たら右に少し歩いた右側。
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