麺屋武蔵 武骨外伝 東京・渋谷





真夏の表層が幾分おとなしめな数日だったが、午後からまた暑さが湿度と共に戻って来た感のあった7月末日の土曜日であった。

そんな今日も仕事が終わって外に出れば、湿度が更に感じられて蒸し暑い、午後9時近い夜の渋谷の街角だった。

ふとそんな暑さからラーメン気分になれず、そんな中でこちらの限定の冷やしつけそばの残る一つに、こちら自慢の角肉あんかけのつけそばさえもまだだった事を思い出してまた訪問する事にした。

そんなわけで店頭に立てば今夜も盛況な店内のこちらであった。直前に入って行った入店客をやり過ごしてから券売機に立つ。

すると未食だった特製冷し海老辛つけそばのボタンは定数を消化してしまったのか、無情にも売切れ表示ランプが点灯して押せないようになっていた。

それならばと、角肉あんかけが麺に乗る外伝つけそばを選んだ私だった。

振り返ると奥におられた厨房の方にその前のカウンター席に促されてその席まで行き、腰掛ける前に大盛コールを告げながらチケットを手渡してからそこへ座った。

ちょうどその席の前ではお店の担当の方が手慣れた手つきで、美味そうなブロック状の角肉をナタのような馬鹿デカい包丁を使って振り下ろしながら切っている最中だった。

後続客が続く店内。冷房が涼しく感じて心地よい。先客のスープ割りコールに素早く反応する厨房の方。程なく到着。

これが太麺の上で大きい角肉がプルプルと揺れてやって来た。その角肉は2つも乗っていて、デミグラスのようなソースがそこへ掛けられていた。

それではと行かせて貰えば、これが甘辛のソースが角肉に絡んで来て、実に柔らかくてとても食しやすかった。

温泉玉子のようなトロトロな玉子が麺の上に乗っていて、それを麺にからめて口にすれば、なんともあえそばのようにも愉しめて良かった。

つけ汁は豚骨魚介で甘辛のソースが付いて来ても、特に違和感も無く不思議と思える程につけめんとしても楽しめた。

しっとりしながら重量感のある太麺もさすが麺屋武蔵と言えるものでかなり良かった。そんなわけで今夜も大盛でかなりの麺量だったが、やはりそこは気がつけば完食だった。

小麦粉を溶かした白いスープ割りをつけ汁に入れて、暖かいスープにして口にすればじんわりとフィニッシュできていい風情であった。いや、美味しつけそばだった。

(左フォト) 外伝つけそば大盛(麺・汁) (2010.07.31)







ニュースから次第にサッカーの話題が少なくなって来て、見上げる大空の夏の彩りがさらに増して来た、今日から新しい月に変わった文月の木曜日であった。

今日も仕事が終わって外に出れば、午後9時過ぎの湿度の高い渋谷の都会が広がっていた。そんな今夜は、ふとまたこちらと言う気分になって、訪問する事にした。

109からそう遠くない店頭に到着すればそこは盛況なこちらで、満員のカウンター席に入口辺りの券売機には数人が並び待つ状況であった。

厨房寄りにはボードに大きめのビジュアルフォト付きで、限定らしき2種類の冷やしつけそばが案内されていた。

その特製冷し海老辛つけそばもいい感じだったが、もう一つの特製冷し濃厚つけそばが、本来の暖かいつけ汁との違いに興味が湧いた為、そちらへなびいてそのボタンを選んだ。

チケットをお店の方に手渡すと大盛まで無料のようで、そこは何のためらいなく大盛でお願いした私だった。奥に促されると数人の待ち列が待っていたが、さほど待つ事無く席に案内されて程なく冷しつけそばがやって来た。

要は麺も汁も冷たいつけめんで、今夜みたいなうっとうしいくらいの天候にはぴったりと言えたメニューと言えた。

それではと行かせて貰えば、太ストレートの麺はしなやかにして、たおやかな伸びのある多加水麺で熟成感もあるタイプのもので良かった。

肝心のつけ汁はしつこくない程度にとろみがあって、魚介風味にさえも良い深みが介在しており、黒いマー油のニンニク感が食欲を増進させてとても美味しいものであった。

麺の上に沢山置かれた豚ばらスライス肉は余計な油分が取り除かれていて、不思議とサラダ感覚のようにさっぱりと楽しめた。ちなみに冷えつけ汁の下にはゆがいて削がれた鶏肉も入っていた。

麺量は一見多めに見えるものの、成人男性ならちょうど良い量の大盛で、すんなりと入ってしまうものだった。

そんなわけで、気がつけば麺が消えてしまった。つけ汁はトロミの所為でほぼ無くなってしまったが、スープ割りがあるのか気になる所となってお聞きすると何とあるそう。

お願いするとこってりかあっさりか選べるそうで、あっさりでお願いすると流石こちらと言いたくなるシフトのもので、スープ割りに至るまで冷え冷えでしかも煮干し香るもので良かった。

いやいや、マー油のアクセントに頼る事のないスタイルのものでこれはなかなかと言えた、量感がありながらも涼感冴え渡る風流な美味し冷しつけそばだった。

(左フォト) 特製冷し濃厚つけそば大盛(麺・汁) (2010.07.01)





春色さえも夜空に染まりそうな4月も半ば近くになって来た、木曜日午後9時過ぎ渋谷109界隈の夜風が街を渡る頃だった。

時に麺屋武蔵武骨と言えば御徒町にある武蔵系列店だが、その店名に外伝が付加されたこちらも武蔵系列店で気になっていたお店であった。

4年前の12月にオープンして、近年のつけ麺ブームの波に乗った感じのイメージがあったが、かけそばとしてラーメンも提供しているようだった。

そんなわけで仕事が終わってまたいつものように、電車へ乗る前の晩飯として入店することにした。地図を頼りに進んで行くと路地裏にあったこちらで、外列があるわけでも無かったが、中を覗くと盛況を極めていた店内が広がっていた。

早速入店すると直ぐ券売機が左手にあり、また特に決めていなかったが、なんとなくと言う感じで流行的なチェックを入れたい気分もあったか濃厚つけそばを選び、ついクセで肉味噌飯が二百円と言う金額に釣られてしまったのもあって連打した。

そんなチケットを買って振り返ると、厨房の中で待ち構えていた方に、道路寄り右奥に促されてそこへ腰を降ろした私だった。

盛りが大盛まで無料だそうで、しかしサイドオーダーした手前、そこは中盛をお願いした。そう待つ事なく到着。

比較的早い到着にすかさず麺の太さを見れば中太麺で、なるほどな太さにこちらの戦略の一面が見えて来たものだった。武骨外伝としているこちらで、武骨@御徒町の潮流を持つそう。

口にして見ればそこはさすが麺の武蔵と言えるもので、絶妙なシフトを持つ咽越しと柔らかさはなかなかの風合いがあり、つけ汁も酸味を利かせていてこってりした風情を出しながら濃厚なトロミ加減がたまらなく良かった。

肉味噌飯も適度な量とアマカラな味噌風味がご飯を進ませて美味しく、つけ汁は麺で利用する小麦粉を蕎麦湯のようにしたものだそうで、どちらかと言えばお粥を食す感覚でスープ割りを愉しむ感じが面白い趣向と言えた。

気が付けば完食。こちらは、肉あんかけつけそばがイチ押し人気メニューらしい。次回はそれにして見たい所だった。いや、何とも美味しな、素晴らしい濃厚つけそば&肉味噌飯であった。

(左フォト) 濃厚つけそば/肉味噌飯 (2010.04.08)


 麺屋武蔵 武骨外伝 (めんやむさし ぶこつがいでん)

 住所:東京都渋谷区道玄坂2-8-5 TEL03-3780-8634 定休日:無休 営業時間:11:30〜21:30

 アクセス:JR渋谷駅ハチ公口下車。渋谷109前道玄坂下交差点Y字路を左手へ100m程進んで
       行き、右手ユニクロ前辺りの左路地を入る。少し歩いた右路地を曲がって行った左側。



  2010.04.08 渋谷109を左手に進んで行った場所にあるお店。   2010.04.08 路地裏にあるこちらの店頭外観。



喜劇らーめん食べ歩きTOP