萬来軒 総本店 東京・代田橋





夏の潤いを感じ始める立夏を過ぎて小満を迎え、青空は雲と霞に遮られて淡くなった陽射しが新緑を彩っていた、五月皐月も下旬となったそんな休日の火曜日だった。

先日は蕨北町萬来軒を訪れて、首都圏には数多くの萬来軒が営業していることを、ネットを通じて知らされるところとなった。

調べ進めて行く内に、代田橋駅近くに総本店を名乗る萬来軒があることに気がついた。そんな総本店のお店がこちらで、国内に数多く点在する萬来軒のルーツについて、伺えばある程度判るのかも知れないと思った。

そんなわけで先月惜しまれながら閉店して行った永福町大勝軒店主のお兄さんの代田橋大勝軒が営業していた代田橋を訪れることにした。ちなみにそこと縁の深いラーメンハウス中島は今でも営業しているようだ。

と言うことで代田橋駅を北口側に降り立った。若干だけ早く到着してしまったので、周辺にある大原稲荷神社を参拝。伊勢神宮に縁のある神社らしく、祝御遷宮と記されたノボリが本殿そばに立てられていた。

開店時間が過ぎていたので、こちらが営業している建物の入口へやって来た。一階がサンドイッチが愉しめるスリーコンカフェと言う名のチェーン系カフェが入る雑居ビルの二階でいわゆる空中店舗のこちらだった。左手寄りに在った階段を上がって行く。

さっそく入店して行くと、なかなか雰囲気のある、そんなフロアが広がっていた。テーブル席の一つに促されて、目の前にあったメニューリストを広げた。

そこから悩んだ末に、リストの麺メニュー冒頭に記されていた、薬膳湯麺をお願いした。麺メニューの最初だけに、こちらのイチオシなのだろう。

老舗中華店を巡る趣味があって、蕨北町にある萬来軒をきっかけにこちらを知って来た経緯を女将さんにお話しすると、喜んで迎え入れてくれて女将さんのお姉さんが蕨市内に住んでいることも教えてくれた。

こちらは昭和8〜9年頃に創業した初代店主が創業させた店舗を受け継いだ店主が営業する萬来軒だそう。

昭和35年からそんな二代目店主が営業を始めて、昭和50年に木造の建物を建て替えて今日に至るこちらだそう。

初代店主は確かに新潟の出身だったそうで、十日町に近い越後松之山温泉周辺で出生された方だそう。萬来軒の店主はそんなこともあってか、確かに新潟出身の方が多かったそうだ。

周辺には萬来軒製麺所が営業しているが、昔はこちらが一緒に経営していたが今は違う経営となっているそうだ。

四ツ木等そうした暖簾分け店がどうなっているか現在では長い時間が経過してしまっただけに判らないそう。広島や尾道にも同じ店名があるがそれもまた然りらしい。程なく到着。

なんと麺は緑色をしたもので、お聞きするとニラやホウレン草を練り込んだものだそう。

クコ等の漢方食材が多めに入る薬膳湯麺だそうで、チャーシューに八角等が利用されてなかなか素晴らしい味わいだった。

気がつけば完食。時代と言う名の歴史は、時代と共に大抵のことを風化させて行き、具体的な文献でもあれば別だがそうでない限りは概ねの中で語られる。

いや、かなりとても実に素敵で美味しかった、そんな薬膳湯麺であった。

(左フォト) 薬膳湯麺/店内/店頭外観 (2013.05.21)


 中華料理 萬来軒 (バンライケン) 総本店

 住所:東京都世田谷区大原2-27-29  TEL03-3328-0039

 定休日:水曜日  営業時間:11:30〜14:30/17:00〜22:00

 アクセス:京王本線代田橋駅北口下車。踏切の道路に出て右手へ進み甲州街道手前の左側にあり。



代田橋駅北口下車。徒歩およそ1分程度。

周辺にあった大原稲荷神社。

創業初代店主から受け継いだ店主が営業する萬来軒。