煮干しらーめん 青樹 東京・立川





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通勤電車はすでに弱冷房が効くようになって、そこでも初夏が加速していた5月も下旬の週末土曜日。そんな今日も仕事が終わって外に出れば、そこでも初夏の風が心地よい今夜だった。

またこちらへ行って見たい気分となって、仕事帰りに立ち寄って見る事にした。店頭に立てば餃子を勧めるインフォ程度で、中に入って券売機の前に立ってもこちらに限定が一つも無い本日だった。

通常のラーメンやつけ麺と言うつもりで来ればまた違ったのかも知れないが、天秤の片方が無いとそこはついどれでもない違うメニューにしようかとなってしまうもの。そこで思いついたのがボタンが判り易い位置にあって目についた油そばだった。

それが680円と言う廉価さもあって、未食だった350円のチャーシュー丼のボタンも連打。振り返るとお店の方がいらして、券売機から取り出したチケットを差し出すと、カウンター席の一番左端の席に促されてそこへ腰を降ろした。

正確に言えばそこは一番左端の席では無く、辛子高菜サービス惣菜が用意されたスペースの隣りだった。思わず辛子高菜とり放題の場所に座りながら積まれて置かれた小皿に取り分けてオーダーの到着を待った。

震災以降たまに限定を休止しているケースのお店が見受けられるが、野菜が高値で推移していたり、食材が思うように入らなかったりして止もう得ないところだろうと思う。程なく到着。

「よくかき混ぜてからどうぞ」との事で、とりあえず何も足さずに箸を一本ずつ両手に携えて、麺に色のムラがなくなるまでよく馴染ませて行った。ドンブリの底にたっぷりの油とタレが入っていたようで、数秒で太い麺にしっかりと絡んで来て、まるでソース焼きそばのような色合いまでになった。

油そばと言えば多摩が発祥の麺料理だけに、この周辺では特に何処もこだわり高いレシピで持ってくるが、こちらもまた実にいいシフトと言えた。

そう言えばしばらく前に勤務先が渋谷だったが、結構油そばのお店が流行っていた。ヘルシーなラーメンを謳い文句にしていて、確かにスープが入ってない分その通りだが、こちらでそのようなアピールを見る事は無かった。

後半になってから自家製らしいラー油を掛けて見たがこれまた味わい深かった。それに気をよくしてビネガーも振り掛けると独特な油そば感がクセになりそうな程だった。

角切りされたトンポーローのようなチャーシューが隠れては表に出て来て、それを捕まえて口に頬張れば適度な弾力に、チャーシューの脂がジュワッと蜜柑の房から飛び出した果汁の如く口内に溢れた。

最後に取り分けた辛子高菜を投入してかき混ぜてから愉しんだが悪くなかった。チャーシュー丼は油そばに入っていたトンポーローのような角肉で、今度は刻まれた青ネギと白飯と共に堪能した。気がつけば完食。いや、かなり良かった。

(左フォト) 油そば/チャーシュー丼 (2011.05.21)


 煮干しらーめん 青樹

 住所:東京都立川市高松町3-14-1  TEL042-527-3443  定休日:無休

 営業時間:平日・土曜11:00〜23:00◆日曜・祝日11:00〜22:00  ※公式サイトはこちら

 アクセス:JR立川駅北口下車。曙町2丁目交差点へ向かって行き、そこを越えて次の左路地を
       入って少し進んだ右側にあり。


昨夜から久々に雲行きが怪しくなって自宅周辺でも夜遅く時折だけ降雨が見られ、朝方も若干降っていて見上げる空も不安定だった。

それでも機嫌を直した子供のように途中から陽射しも降り注いでいた、ウェブニュースでは秋葉原中央通りの歩行者天国が再開した事を伝えていた1月下旬の月曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば先程までまとまった雨が降っていたようで、止んだばかりの濡れたアスファルトが広がるそんな午後8時過ぎだった。

陽が暮れてから雨の予報も出ていたのでそんな濡れたアスファルトも予想の範囲内で、それであれば駅からあまり歩かない店も考えていたが、傘を広げる必要も無さそうだったので行ければ行きたかったこちらへ予定通り立ち寄る事にした今夜だった。

そんなわけで水溜まりに注意しながらもこちらの店頭へやって来た。

店内は周辺の佳き人気店と言った風情で、夜でも家族連れでお子さんも安心して楽しめる雰囲気が素敵だった。若い女性二人組が後続客で入って来るのもそんな処からだろう。

券売機に立つと新しい限定が始まっていて、それがまだ押せるようになっていたのでインフォをよく見れば、その名も合鴨荒煮干し蕎麦の文字。

思わず西尾中華そばの正月限定がオーバーラップしながらもそれを選んで、手頃な金額の店名が冠されたミニ丼があったのでこれまた条件反射のようにと言うか条件反射でボタンを連打した私だった。

奥の壁に向かって設けられた、カウンター席の道路寄りに促されてそこに腰を降ろした。

メールマガジンを配信するこちらのようで、それだけにおそらくそちらに限定の詳細が記されているのか、店内には必要以上の事は口にしないモラリストの如く簡単な案内しか無かった。

程なくサブメニュー共々到着。限定ラーメンから口にすれば、なかなか面白味のある限定。鴨南蛮蕎麦見たいなラーメンと言うよりは麺が蕎麦色していて、もう鴨南そばそのものと言いたくなる仕上がり感。

中華麺に蕎麦粉を加えた風合いのもので、ここまでだと何割蕎麦なのか確認したくなる程だ。

いずれにしてもひきぐるみを中華麺に練り込んでいるようで、蕎麦の色が濃いものの更科風の口当たりがなかなか秀逸と言えた麺だった。

煮干しガッツリの醤油スープも絶妙なのかそうでないのか判らない程に、意地を感じるしかなかった以前と同じような荒煮干しの文字にそんな煮干し感の主張を感じた。

合鴨らしいチャーシューは実に肉厚で、適度な太さと長さの白ネギは焼いてはいないが何ともジューシーで、刻まれた青葱がまるで笠岡老舗店の中華そばの如く粋に見えるもの。

こうなると鴨がネギしょってやって来たと言うよりも、ネギが鴨をしょってドンブリに自ら入って行ったと形容したくなるほど。

青樹丼もツボを抑えながらも、客の心もがっちり掴んだ如くにまた口にしたくなる美味しさ。甘辛の味付けがいい挽き肉は、粒が大きくその扱いが手荒で無い事が判った。

そこにカツブシや刻んだ青葱が絡んで安い食材を利用して仕立てるところに素晴らしさを感じる。

そもそもラーメン店が提供するメニューに本来持つ意義があるとすれば、安い食材の利用と言うそんな処に大義があるはずではなかったかと思い起こさせてくれる処が良かった。

気がつけば完食。いや、実にかなりとっても良かった。

(左フォト) 限定・合鴨荒煮干し蕎麦/青樹丼 (2011.01.24)


めっきり寒くなった今日この頃の11月中旬の木曜日で、そんな今日も仕事が終わって外に出れば、木枯らしが枯れ葉を乾いた音を立てながら吹き溜まりに誘っていた午後8時過ぎの立川市内だった。

羽村時代の「いつ樹」の定休日に営業していた別ブランドとして登場したのが最初のこちらで、その後昨年9月にたま館に「煮干し青樹」として独立した店舗をオープンさせたラーメン店だ。

あと二か月でそこを卒業する頃の今年の7月、立川駅北口からそう遠くない路面店のこちらがオープンしたらしい。

人気店「ら〜めん雫」が「紅蓮」となって、元の店舗はそのまま休業状態だったようで、諸般の事情でそこで仮営業していた「いつ樹」さんで、以前は「雫deいつ樹」としていたが、そのまま本来の「いつ樹」となったようだった。

ちなみに「いつ樹」店主は、渡辺樹庵氏のお店で修業した方らしく、最近ではそうしたお店の事を樹庵系と呼んでいるようで、するとこちらも立派な樹庵系となりそう。

移転当初は昼のみの暫定営業だったが、先月からいつ樹だけにいつの間にか夜10時までの本営業も始まったらしく、本日社内の方から丁度こちらの店名を聞いた事もあって、そろそろ落ち着いた感じだったので訪れる事にした今夜だった。

そんなわけでいつもとは違う立川市内の通りを歩いて、その店頭にやって来た私であった。店内へ入ると直ぐに券売機があった。

店頭では煮干しブラックなる限定のインフォを見つけたが、駅から歩いて思った程寒くなかったのもあってか、つけめんモードにスイッチが入った。

そんなこともあって、券売機のボタンの中で見つけた、我流煮干しつけめんを選んだ。

大盛ボタンを探す私に、並盛り中盛り大盛りどれでも同じと言う事をお店のお姉さんが教えてくれて、そうだったのかとなってチケットを手渡しながらそこは大盛をお願いした。

厨房におられる方などは、旧店名の「煮干し青木」と入ったTシャツを着て仕事をしていた。先客が数人だけの静かな店内。お店の方に簡単な質問を投げてお応えを頂いた。程なく到着。

なるほど池谷精肉店@あきる野に影響を受けたつけめんだそうで、背脂がたっぷりにニンニク油も入って、完全無欠な魚粉と言う名の調味料もしっかり入っていたこってり煮干しつけめんだった。

それではと行かせて貰えば我流と付けたのが何処か判るもので、カツオと煮干しがヒフティヒフティにやって来るもの。

どうやら三河屋製麺らしい太麺と言っても差し支えない麺が、しっとりさがなかなかと言えるそんな持ち味を有していた。

汁の中に入っていた角切りのチャーシューが実にとんでもなく美味しく、それだけをホカホカのご飯の上に乗せて食らいたい衝動にかられる程にかなり良かった。

麺の上に沢山乗っていたゆがいたキャベツが、やや濃いつけ汁の良いお供になっており、なかなか愉しめた我流煮干しつけめんだった。

キャベツによい麺量もあったが、気がつけば完食であった。いや、なかなか良かった。

(左フォト) 我流煮干しつけめん大盛(汁・麺)/店頭外観 (2010.11.18)


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