麺や あかつき 東京・駒込

春の彩りを失わせた薄暗い空から微量の冷たい雨が落ちて、穀雨も過ぎたばかりと言うのにそんな春の雨とは呼ぶには寒すぎた、まるで季節を後戻しでもしたかのような四月も下旬の休日の金曜日だった。そんな今日は行き先を新宿某店と決めて出掛け、途中地元のコンビニで隔週漫画週刊紙スペリオールと、最近刊行されていたラーメン本の新刊を買って都営新宿線急行電車に乗り込んだ。

地下鉄車内では石神氏も協力する「らーめん才遊記」を見つつ、現行単行本全巻保有する「医龍」の展開に手に汗握りつつ、ふと何気なくもう一冊買ったラーメン本を見開き、ネットとは違う最近のラーメン事情を探った。





するとがっつり系ベスト5の1位になっていた、未訪店のラーメンに心を奪われた私であった。駒込駅周辺にあるらしく新宿からそう遠くない場所だ。それに伏線があって、先日二郎総本山にフラれた事も起因していた。

そのラーメン本にはしかも二郎系の特集を組んだ別冊付録が付いていて、そこにまた詳しく紹介されており、茅ヶ崎の二郎系人気ラーメン店で修行したまだ若い女性店主が、都内の駒込に昨年12月オープンさせたラーメン店であった。

ちなみにその購入したラーメン本は、交通タイムス社が発行して石山勇人氏が企画監修する「最新ラーメンの本vol.6新しい麺活305杯」で、読み応えのある最新ラーメン事情本であった。

そんなわけで当初の訪問予定店は後日として、かくて新宿に着いた電車から降りると、さらに山手線電車に乗り換えて駒込へ出た。電車が駒込駅のホームに到着すると、両側の土手に咲いている、雨に濡れていたつつじの花に出迎えられた。

駅から店舗へと向かう。こうした場合ラーメン本にある地図はあまり頼りにせず、ある程度方角だけ確認したら住所の番地を見ながら進んで行くのが望ましい。

さて店頭に着くと、そこは平日のあまり軒を連ねてない商店街の、マンションらしきビルの一階の奥にあったラーメン店で、ごく普通の人数の先客が極太麺のラーメンをすすっていた店内が広がっていた。

券売機を見ると、提供するメニューは二郎系ラーメンのあかつき麺とあえそばで、並盛で麺量250gと既にそこは多め。大盛はなんと400gと言うからおそるべしだった。

そんな中からあかつき麺並盛を選び、豚追加と辛玉とある辛えび味噌玉のボタンも連打した。ちなみにこの他のオプションには、揚げニンニク・チーズ・生たまごがあった。

厨房にはラーメン本に紹介されていたまだ若い女性店主と、もう一人の手伝う方も女性でおよそ二郎系ラーメン店らしからぬ雰囲気に包まれていた店内であった。チケットを手渡す際にコールする感じだったので、ニンニク・野菜多め・脂やや多めでお願いして見た。

入口にゴールデンウィーク営業に関するインフォがあり、5月3日から5日までのみはお休みだそう。内モンゴル産かん水使用と自家製極太麺の旨の案内もされていた。程なく到着。

おお、お願いした脂は、多めに盛られた野菜の上へ背脂が振りかけられていて、その所為でこれが実に美味しそうであった。たまに出会うこの野菜に背脂を振るこのスタイルだが、今後出来れば是非とも広く定着して流行って欲しい所だ。

それではと行かせて貰えば、自家製らしい極太麺が実に風情よろしく、豚の背ガラ背脂を1日炊き込んだスープも如何にもがっつり系らしくとても良かった。

ニンニクを溶かして行けばまた違う風合いが愉しめ、後半になってから別皿で来た辛えび味噌玉をラーメンに入れれば、甲殻系らしいエビの旨みが辛みに合わさって四方気流に乗るように口内へ広がり、なかなかのシフト感を魅せてくれた。

チャーシューがまた泣かせるくらい弾力のいい旨み冴え渡る豚肉でこれまた実に良かった。いい麺量と野菜の量ながら、もう気が付けば完食だった。

二郎系と言えばワイルドなラーメンが主流ではあるが、どこか女性らしい丁寧なシフトが随所に見受けられ、それが何とも別の一面の満足度を高くさせていて、がっつりでありつつも「もっちり・とろとろ・ほくほく」と言えた美味し二郎系らーめんであった。


(左フォト) あかつき麺+豚・やさい追加/別皿辛玉/店舗入口 (2010.04.23)


  麺や あかつき

 住所:東京都豊島区駒込1-16-10 ROUX BIL 1F   TEL 非公開

 定休日:月曜日  営業時間:11:30〜14:30/17:00〜21:00 ※11:30〜15:00

 アクセス:JR山手線駒込駅田端寄り東口改札口下車。改札を出たら前方通路を右に出て目の前
       のアザレア通り商店会を進んで行き、2つめの商店街ポールゲート手前にある右側ビル
       の1階奥にあり。徒歩およそ5分。

  

  2010.04.23 つつじ咲く、JR駒込駅構内   2010.04.23 無料トッピングインフォ



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