北海道らーめん 味源 東京・渋谷





ひとときの潤いが帰って来た小川のせせらぎのように、そしてゴールデンウィークの初日を祝うかのような、気温が上昇気味のいい天気だった4月下旬祭日の木曜日だった。

今日も陽が暮れて仕事が終わって、午後8時過ぎの夜の渋谷の街角が広がっていた。

そんな今日は、少し前にムジャキフーズさんが展開している味源熊祭へ訪問したが、その比較的近い場所でなんと本家が営業している姿を確認して本日訪れることにした日だった。

その場所は渋谷駅からだと109前のY字路を右手に進んで少し歩いた右側で、今夜も店頭の前の通りは109と東急本店の間だけに人で溢れかえっていた。

そんなラーメン店が多い渋谷界隈で、人が映らない店頭撮影は今夜も不可能であった。などと思っているとこれが吸込仕事率600Wのサイクロンクリーナーのようにお客さんを吸い込んでいた、さすが都内人気店のこちらだった。

慌てて撮影もそこそこに入店すると、直ぐ右手に最新鋭の券売機があった。お金を入れたらそこからラーメンでも出て来そうなほどだった。(出ません)

そこで札幌味噌らーめん大盛に味玉のボタンも連打して、店内の待ち椅子に座っていた女性二人の後ろに着いた。

ラーメンを食べ歩く前から入店していた味源さんで、その風情はこちらでも然して変わる事は無かった。

丸椅子は二つのみだったから私だけ立っていると、座っておられた女性が不意にチケットを買っていなかったようで立ち上がり二人で券売機を塞ぎだした。

その後なかなか決まらない感じに、先客が何人か帰って席が空きだし、結果的にひとあし先に私が呼ばれて一番奥のカウンター席に促されてそこに腰を降ろした。

ライスがサービスだそうで、それならばともちろんお願いした。目の前にお店の方がおられたので、さりげなく近くにも同じ店名の味源があることを話題に出すと、経営が違うことだけを教えてくれた。

まもなくラーメンが到着する頃、サービスライスが茶碗に盛られてやって来た。そして程なく到着。

すると一味を足すと良い事を教えてくれたそのお店の方で、そんなさりげない一言がラーメンを美味くしてくれるものだし、また来てみようと思うものである。

さてと到着した札幌味噌を見れば、これが先日の熊祭おくむらさんとかなり似たビジュアルで、具材が殆ど同じ事に気が付いたラーメンであった。

しかし口にして見ると何ともヒトアジ違う札幌味噌で、味噌ダレが大人しい分出汁のコクに深みをその分感じたこちらであった。

中太ちぢれの抒情的にも感じ取れる風情の良い麺は、やはり札幌らしい絶妙さが沸々と感じられるものでこちらもまた良かった。

その昔ラーメンと言えばサッポロ味噌だった一つの時代が終わった頃、こちらの味噌を食してその目新しさを感じたものだった。

しかし今こうして口にして見ると、またどこか更なる進化を遂げた札幌味噌が台頭する頃で、そんな時代にこちらは懐かしい一杯を愉しむ一杯に変化しているのも、或る種の時代のいたずらとも言えるものがあった。

今やそうしたラーメンこそ、安心して誰でもが口に出来るものであり、だからこそ渋谷の繁華街で二店がすぐそば同志でも、どちらも人気店となっているのであろう。

そうして温故知新的なラーメンも、その中で生まれて行くのか。麺が消えてご飯をおじやにしつつ、気が付けば完食だった。いや、また味わいのいい美味し札幌味噌らーめんであった。


(左フォト)  札幌味噌らーめん+味玉/店頭外観/店舗周辺 (2010.04.29)


 北海道らーめん 味源 (あじげん) 渋谷宇田川店

 住所:東京都渋谷区宇田川町26-6  TEL03-3461-7225

 定休日:無休  営業時間:月曜〜土曜11:00〜翌6:00/日曜・祝日11:00〜翌4:00

 アクセス:JR山手線渋谷駅ハチ公口下車。渋谷109前のY字路を右手に進んで少し歩いた右側。



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