北海道らーめん味源熊祭 渋谷本店
東京・渋谷 ※2016年3月閉店





梅雨時の多湿な南風がさざめいて、夏色の空間を陰らせては陽光を青葉に送っていた、哀愁さえも感じた生乾きのアスファルトが、微量の雨を待つかのようなそんな6月後半の日曜日だった。

先日訪問した京都白川の本店は自家炊きらしい某店があった場所は、普段あんまり歩かない事もあってネットで知ってから訪れたものだった。

そんな帰り道にその直ぐ隣りを見れば、ひょっこりあったのがこちらであった。周辺には2店の味源を掲げるラーメン店があり、一度目視した後に進んでハタと気がついてその時振り返ったものだった。

そんな風にして、渋谷の第3の男ならぬ第3の味源を知る所となった。そうかなるほどそうだったのかと、霧にむせた視界が晴れ渡った気持ちになったものだった。

なにしろ近くに味源熊祭「おくむら」があり、さらに味源直営もあって、実はそんなネット情報の中で腰の落ち着かないものがあった。

しかしもう1店舗あるのであれば、全てがすっきりとなった所だった。そんなわけで気になる所となって、訪問する事にした今夜だった。

いつも渋谷センター街界隈は多くの人々が繰り出しているが、日曜日もあっていつもより半端ない周辺であった。

秋葉原で20年近く働いていたので、普通に歩く速度でぶつからずに進めるが、それでも今日は若干速度が鈍ってしまった。

店頭に到着してスナップを撮ってから入店すると、そこそこに盛況な店内に券売機が待ち構えていた入り口辺りであった。

店頭インフォで味噌味らしき極太つけめんなるメニューを見つけ、もう今日はそれしかないと言う気分になって、大盛ボタンと共に味玉付きとなっていたそのボタンを連打した私だった。

近寄って来られたお店の方にチケットを手渡すと、奥のカウンター席へ促されてそちらへ進めば、水滴を満面に付着させた冷水の入ったコップが私を待っていてそこへと腰を降ろした。

厨房に方にさりげなくお聞きすると、手前のビル二階にある「おくむら」と入っている方が2号店だそうで、こちらはそちらの本店になるそう。するとこちらもムジャキフーズ系となるよう。

その厨房ではちょうど炊き終わったばかりの寸胴に入ったスープを、漉しながら別の寸胴に移している最中だった。程なく到着。

いやいやいやいや、何とも歴史をかいくぐって来た感のあるそんな太平ストレートと、どこか新進気鋭にも映る味噌のつけ汁。

こちららしい風合いのある色を見せながらも、どこか進化の2文字さえも感じとれるものがあり、見ているだけでそれは嬉しくなるものがあった。

敷居が高そうな事もなければ、同じ目線で楽しめそうな所がありながらも、その艶は実にあでやかに豊かなものだった。

それではと行かせて貰えばそこは期待を裏切らない美味しさで、箸のこの手を止めるのは何があっても不可能に等しかった。

しなやかに伸びる太平ストレートも、また何とも言えない奥ゆかしさがあって、そこはかとなくとても良かった。スープはいつ口にしても良くできていると思えるものだった。

スープ割りをお願いすると、客用湯呑み茶碗大の器に豚骨スープが注がれたものがやって来た。

そこにレンゲを使ってつけ汁をそこに何回かすくい入れて口にすれば、その満足感はかなり良いものであった。気がつけば完食。

いや、なかなかと言えた東京系札幌味噌、極太つけめん美味しだった。

(左フォト) 味玉極太つけめん大盛/店舗外観 (2010.06.27)


 北海道らーめん 味源 熊祭(アジゲン イヨマンテ) 宇田川店

 住所:東京都渋谷区宇田川町29-3 TEL03-5428-2351 定休日:無休 営業時間:10:00〜翌7:00

 アクセス:JR山手線渋谷駅ハチ公口下車。渋谷駅前スクランブル交差点前から渋谷センター街
       に入り200m程進んだ右側にあり。



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