北海道らーめん 味源
東京・国分寺北口 ※閉店





青空が隠れて虚ろな表情を見せる空ながら、時折りの陽射しが夏の潤いを照らしている見たいな、弾けだした季節のときめきを感じて来た5月も後半の火曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、雨の予報だったが少しだけ降ってやんでしまったようで、打ち水の原理か気持ち涼しい周辺の夜だった。

そんな今夜は国分寺駅北口周辺のラーメン店として、幾つかの候補店の資料を携えて会社帰りにその界隈を歩いた。

しかしお目当てのお店が無かったり、定休日か営業時間の変更があったのか営業してなかったりして、今夜のラーメン店がなんとも定まらない状況に陥りそうになった。

そんな折り何気なく歩いていると、偶然にもこちらの店頭の目の前に辿り着いた。

節電営業の所為で暗い店頭ゆえ何処かの大衆中華店があったと最初は思ったが、その店名をよく見ればこれが味源で驚くしかなかった。

何しろ「でっかいどう」と謳う渋谷などと明らかに違う大衆中華店のような店頭なのだ。確か駅の向こう側にも味源があったが、そちらはFCらしさ香る雰囲気だった。

直ぐ思ったのは西立川にある一味源と同じ経営だろうか?だった。そんなわけで想像しても始まらないしとなって、本日はこちらへ入店する事にした。

店頭が大衆中華店っぽければ、店内は大衆中華店そのもので、味源が創業した頃にタイムスリップしたとすればこんな感じなのだろうか。

昨今のレトロ系店の店内に物足りなさを感じる事が多いが、実際何が物足りないのか判らなかったが、こちらの空いたカウンター席に腰掛けた時にはたと思った。

何をオーダーするかお品書きを見ていて、本当の雑多な雰囲気が無いからだと気がついた。それは生活感と言えば判り易いのか。

整理整頓はしっかりしているこちらであるし、店内も掃除が行き届いている感じで、雑多感とはそうした意味では無く味のある風情と言えば良いのかも知れない。

ともあれ味源セットとあった正油ラーメンに、ミニカレーのセットメニューをお願いした。店内を改めて眺めると昭和の歌謡曲が似合いそうな作り物で無い本物の雰囲気がタマらない感じだった。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、軽くニンニクが香る昭和から平成に変わる頃のラーメンで、今とは違う沸々とした感覚が好きになれた。中太ちぢれの黄色具合に、望郷の念さえ感じそうだった。

この感覚はこうして仕事帰りに口にするからこそ、しみじみと感じて味わえるのだろう。ミニカレーはこれぞミニカレーと言うサイズに、カルチャーショックさえ起こしそうだった。

そのカレーの味わいが、また実に良かった。気がつけば完食。昔の味源を知らない私だが、きっと何処よりも昔の味源なのだろうと思わせた、そんなこちらであった。

厨房の方にお聞きして見ると、一味源とも他の味源とも違うこちらだそう。すると南口は味源国分寺店でも、こちらは支店では無いから味源@国分寺北口となる。

最後にお聞きした言葉が、その全てを著していた。「もう本店は倒産してありませんから」との事で、その時代から営業を続けているこちらのようだった。それにしても好きな味わいで、いや、つくづく良かった。

(左フォト) 正油ラーメン/セットミニカレー/店頭外観 (2011.05.17)


 北海道らーめん 味源@国分寺北口

 住所:東京都国分寺市本町3-4-5  TEL042-326-5222

 定休日:無休  営業時間:11:30〜翌5:00

 アクセス:JR中央線国分寺駅北口下車。正面の道路を左手に進んで、Y字路を右手へ行き50m
       ほど歩いて行った左側にあり。



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