刀削麺酒家 埼玉・浦和西口





降雪の懸念もあったが冷たい雨が朝のバスのダイヤを乱していた、そんな二月下旬の水曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、午後には雨も上がって寒くはあるものの穏やかな午後七時過ぎだった。

時に以前横浜勤務時代だが横浜中華街の中にある杜記へ訪れたもので、その際のレポートに刀削麺そのものを日本に広めた方を紹介したことがあった。そこにもあるようにそれは刀削麺酒家の現総料理長であるリュウ・ウェイ(劉 偉)氏で、国内の公式の場で刀削麺を披露しているらしい。

実は先日浦和某店の帰り道に偶然こちらを見つけて、それはたいそう驚いたものだった。よく似たような店名があるだけに、思わず振り返って見返してしまった。そんなわけでその時から気になるところとなって、今夜辺り寄って見るかとなった。

と言うことで浦和駅からそう遠くないその店頭に立てば、ライトアップされた店舗に、何処かオリエンタルなムードが漂って何とも素敵なこちらだった。

さっそく入店すれば1階は厨房に比較的少なめのテーブル席があるフロアで、2階もあるらしくそこにしっかりした数の席が用意されているところだろうか。単身客であることを告げるため指でそれを示すと、1階の空いていたテーブル席の一つに促されてそこへ腰を下ろした。

メニューブックがあったので徐に広げて、そこからチャーシューの豆板醤和えのせ刀削麺に、単品オーダーに気がひける雰囲気があったわけでも無いがカニチャーハン(小)も一緒にお願いした。

店先にインフォカードがあったので一枚抜いて手に持っていたが、それを何気なく見るとそこに茅場町店の姉妹店であることが記されていた。

直ぐそばにマネージャーのような雰囲気の方がおられたのでこれ幸いとそこら辺をお聞きすると、リュウ・ウェイ氏は日本橋店におられる方だそうで、茅場町店はそちらと違う経営らしく兄弟店のような間柄なのだそう。

他にも支店がある気がしたのでどのくらいあるのか確認させて貰うと、似たような店名がたくさん在るのでそう思う気持ちは判らないわけでは無いが、刀削麺酒家自体は日本橋店・茅場町店・浦和店の全3店だけらしい。

ふと見上げると新発売のメニューが壁に張り出されていて、その名も「おそばの刀削麺(つけ麺)」だそうで、つけ汁は辛ゴマ味の担々風らしくともあれご時世と言えるメニューと言えた。

厨房に目を移すとちょうど麺担当の方が小麦粉を練り込んだものを携えて、目にも鮮やかに麺状に切り出しているところだった。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、中国四千年の五文字がドン・ドン・ドンと感じられるようなスープの味わい。パクチーの香草から来る爽やかな面持ちに、ウドンのような麺の食感にも近い刀削麺の風合いが何とも素敵な持ち味を示して実に良かった。

そう言えばリュウ・ウェイ氏が公式の場で刀削麺を紹介したのは四国の高松市内らしく、高松と言えばウドンでそんなウドンに近い面持ちに思わず店内でなるほどと唸ってしまった。

辛味噌の豆板醤が和えられた太い棒状のチャーシューがまたとんでもなく美味しかった。スープにそれが溶け込んでいたが、不思議とそれがまた旨味となってかなり良かった。

カニ肉がたっぷりと入ったカニチャーハン(小)も、そこそこ並盛に近い量でありつつ、実にとんでもなく美味しくてかなり素敵だった。気がつけば完食。

いや、これはかなりとんでもなく実にとっても果てなく美味しい刀削麺とチャーハンだった。

(左フォト) チャーシューの豆板醤和えのせ刀削麺/カニチャーハン(小)/店舗 (2013.02.27)


 中国西安地方菜 刀削麺酒家 浦和店

 住所:埼玉県さいたま市浦和区仲町1-5-17  TEL0488252467  定休日:無休

 営業時間:平日11:30〜14:00LO/17:30〜22:00LO ※土曜14:30LO&21:30LO 日祝14:30LO&21:00LO

 アクセス:JR京浜東北線ほか浦和駅西口下車。伊勢丹裏にあるイトーヨカドー手前の道路を国道
       463号へ向かい、二つ目の右路地を入って程ない左側にあり。



刀削麺に関する蘊蓄も詳しく記されていた。

中国装飾品もさりげなく吊るされていた。

メニューはビジュアル付きで選びやすい。