麺処 東行 埼玉・南浦和





青空から爽やかな陽射しが注いで、薫風そよぐ街角はそれさえも煌めいていた、五月皐月上旬世間はゴールデンウイーク最終日の月曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、初夏の陽気にも似たそんな午後七時過ぎだった。

時に地元ブロガーの方々の情報によれば、どうやら今月1日から南浦和駅周辺に、自家製麺をウリにした新店がオープンしたようだ。

そろそろ落ち着いた頃だろうと、本日はちゃんと寄り道をせず真っ直ぐこちらの店頭へやって来た。紺色の暖簾が揺らぐ、なかなか風流な店頭だった。

お店の方があまり人もそう通らない店先の道路に出て、呼び込みをしている最中だった。さっそく入店すると、右手に券売機があった。

あらかじめつけ麺で行こうと決めていて、特に点心やご飯ものなどのサイドメニューが無かったので特製濃厚鶏つけを選ぶことにした。

ふと見るとそこに、午后の味玉なるボタンを見つけた。そのボタンがこの店の系統を語っているようにさえ思えたのは、もしかしたら気の所為なのかも知れない。

つけ麺の麺量を確認させて貰うと、並盛は200gで無料となるサービス中盛は300gだそう。それならと、そこはその中盛でお願いした。ちなみに100円増しの大盛は450gとなるらしい。

店名の由来をさり気なく確認させて頂くと店主は山口県のご出身だそうで、そんなところから高杉晋作を尊敬されているのかその号となる名前を店名にされたのだそう。

忌み名は春風の高杉晋作だけに、まさに春爛漫の時季のオープンはぴったりのこちらと言えた。

下関にある高杉晋作の記念館が東行記念館であることからも、東行が高杉晋作を示すに事足る代名詞と言えるのだろう。

一番道路寄りのカウンター席に促されてそこに腰掛けたが、フロアに緩やかな春風が駆け抜け、まるで高杉晋作がその開業を祝しているようだった。

都内K区に本店を置く某有名店で修行した店主だそうで、その店名はフェイントを掛けても最後まで明かすことは無かった。

しかしさり気なく午后の味玉についてお聞きすると、某メーカー午後の紅茶にブランデーも入れたものだそう。ともあれ、さもありなんと言えた味玉と言えそうだ。そんなわけで、程なく到着。

チャーシューは2タイプが乗っており、ロース肉は低温調理しているらしく赤みを帯びており、もう一つはまた違った仕様のようだった。

つけ汁には水菜を細かく刻んだものを浮かばせており、ビジュアルに気を使っている様子が見えて、その底にはサイ状に切った肉片が多めに沈んでいた。

それではと行かせて貰えば、鶏ベースの魚介濃厚つけ麺で、なかなかの美味しさ。太麺がまた良い風合いでかなり実に素敵と言えた。

チャーシューも開店してすぐの割りに素晴らしく、味玉も個性が良い方向性を示していた。気がつけば完食だった。

いや、なんとも良い風情があり、実になかなかの面持ちがあって、なるほどかなり良かった。

(左フォト) 特製濃厚鶏つけ中盛(麺・汁)/店頭外観 (2013.05.06)


 自家製麺 麺処 東行 (とうぎょう)

 住所:埼玉県さいたま市南区南浦和2-28-13  TEL048-628-2484

 定休日:水曜日?  営業時間:11:30〜15:00/18:00〜21:00

 アクセス:JR京浜東北線他南浦和駅東口下車。ロータリー奥の道路を左手へ進み武蔵野線ガード
       を潜ってから右手へガード沿いに歩いて行く。そのまま200mほど道なりに進んだ左手に
       あり。