本場中国料理 天天香
埼玉・浦和西口





サクラの木から小鳥たちのさえずりが聴こえて来て、朝方はまだ冷え込むもののそれだけに行く春を感じさせた、そんな曇り気味の三月弥生下旬週明け日曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、ともあれ穏やかな午後七時過ぎだった。そう言えば少し前に北浦和のカッパ氏が、最近よくこちらへ訪れていることをさり気なく教えてくれた。

ふとそのことを思い出してネットで調べて見ると、なんと特一級厨師が腕をふるい北京ダックも提供する本格的中国料理店であることが判った。

特一級厨師とは一般的に特級厨師と呼ばれる中国政府が公認する国家資格の中の最高位の料理人資格だ。

アニメ「中華一番!」の主人公リュウ・マオシンが目指して、国内でもその資格の偉大さが理解されるようになった。

そんなわけで久々聞くその最高資格に当然気になるところとなって、仕事帰り立ち寄ることにした今夜だった。と言うことで、先日歩いたばかりの路地を歩いて行き、その店頭へやって来た。

さっそく入店すると路地裏の判り辛い場所ながら、そこそこの先客で賑わうそんなこちらのフロアが広がっていた。単身客であることをちゃんと告げたが、遠慮してしまいそうなほど比較的大きめのテーブル席に促されてその一席に腰を下ろした。

傍にあったメニューリストを広げると、程なくお店の方が手に取らなかった下敷きに入ったセットメニューの方を近くに置いてくれた。

それを手にすると10種類の麺メニューが全て800円均一であることが記されていて、それらのどれかをオーダーすれば注文できる半炒飯が50円となっていた。

そうは無い素敵なサービスのセットメニューだが、どこかで見たパターンだなと思い出した。ともあれその中から葱チャーシュー麺を選んで、もちろん半炒飯も一緒にお願いすることにした。

天天香と書いて、テンテンシャンと読ませるようだ。12年前に開業したこちらだそうで、すると2001年頃にオープンしたところだろう。やはり店主が特一級厨師なのだそう。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、さすが特級厨師と言える、とても素敵な味わい。麺は中太平ちぢれの仕様で、かなりなかなか良い。鶏ガラのしみじみとしたダシは、せつなくなるほど素晴らしいもの。

チャーシューから八角が感じられて、ネギの風情も中国料理らしさが先に立った。50円の半炒飯も量が多めで、中国四千年の言葉さえ浮かぶほど美味しかった。

気がつけば完食。大満足の気持ちを胸に精算のため席を立とうとすると、杏仁豆腐をサービスしてくれるそう。それをご馳走して頂き、これがまた良かった。

20年前に日本に来られた店主だそうで、その当時青森の三海龍にしばらくおられたらしい。

その後1955年創業の横浜中華街老舗中国料理店の北京ダックで有名な揚州飯店で修行されたそう。そして晴れて独立を果たし、今日に至っているらしい。

先述したように中国政府が公認する、特一級厨師の免許証が入口付近に飾られてあった。最近は料理教室やボランティア活動もされているそうで、地域の絆も深めているようだ。

その関係からだろうか、今月いっぱいまで年中無休の営業体制のこちらだが、来月から日曜定休となるらしい。祭日は休まず営業するそう。

世の中の物を本物と偽物で分けるとしたら、こちらはこれぞ本物と言える味わいと言えた。いや、かなりとんでもなく実にとっても素敵で良かった、美味しい葱チャーシュー麺と半炒飯と杏仁豆腐だった。

(左フォト) 葱チャーシュー麺/半炒飯/店頭外観 (2013.03.24)


 本場中国料理 天天香 (テンテンシャン)

 住所:埼玉県さいたま市浦和区高砂1-5-9  TEL048-822-2488

 定休日:無休※2013.4.1より日曜定休  営業時間:11:30〜14:30/17:30〜23:00

 アクセス:JR京浜東北線浦和駅西口下車。ロータリー手前を左手に行き前方やや左寄りに見える
       細い路地を入って行き、先にある十字路を左折して程ない左側にあり。



席に着くと紙オシボリ・箸・小皿が置かれる。

北京ダックのコース料理がお奨めのようだ。

家庭的な雰囲気が良いフロア。

入口近くには店主の特一級厨師の免許証があった。

様々な一品料理が豊富にあるこちら。

サービスで頂けた美味しかった杏仁豆腐。