茜茜餃子 埼玉・北浦和西口 ※番外編





吸い込まれそうなほど青く、そして虹の中の青色を見るように爽やかな、そんな青空から優しい春の陽射しが注いでいた四月卯月半ば週末の土曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、また穏やかな午後七時過ぎだった。

今夜は北浦和駅周辺の中華店で目についた店にでも入るかと言う感じになって、また仕事帰り北浦和に出て、そんな流れで幾つかの中華店の中からこちらへ入ることにした。

暗くてよくは見えなかったが、店頭のひさしのビールシートには「中国長春のお母さんの味、すべて手作りの餃子です」と刻まれていた。

餃子店のようだがラーメン辺りもあるだろうと軽い気持ちで入店すると、チャーハンや一品料理はあるものの麺料理は一切無いこちらだった。

ふと昨日は朝・昼・晩とつけめんやラーメンを1日中口にしていたことを思い出し、これもある意味において神のおぼし召しと言ったところだろうと考えた。

そんなわけで今日は麺休日にしようとなって、チャーハンもあることだし、それと一緒にこちら自慢の餃子を楽しむことにするかとなった。

と言うことでチャーハンと、茜茜餃子と書いてシーシージョウズと読むらしい餃子を、にら餃子とセロリ餃子各3個計6個のミックス仕様をオーダー。

すると餃子は、焼き餃子か水餃子が選べるのだそう。そこはあまり考えることなく、焼き餃子の方でお願いした。

いつ頃開業されたのか御主人にお聞きすると、背中の壁に貼ってある新聞にそれが書いてあるとのこと。そこで振り返ると、なるほどそこには朝日新聞の記事を拡大したコピーがあった。

その下の方には、日中友好の餃子の名店茜茜餃子と言う表記もあった。その記事を読むとこちらの店主の半生が紹介されていた。なお開業は2005年らしく、今年で八年目のこちらだそう。

吉林省・長春で生まれた方だそうで、こちらの店を営みながらも中国語講師の仕事もされているようだった。そこにあるフォトをよく見ると、店主は女性だった。

そこでよく記事を読んでみると、60年代後半に中国で起きた文化大革命の関係で父が失脚し、そのため勉強も思うように出来なかった女性が、苦学の末に大学を卒業し日本語通訳の仕事を始め日本に短期留学も経験。

その後38歳の頃国際業務ビザを取得して再来日。様々な仕事をこなし懸命に働いた末蓄えも出来て、中国に住んでいた旦那さんと娘さんを来日させ、その後中国指圧の事業を展開されたりしたようだ。

その女性店主は所用で出掛けているのかおられず、目の前には記事にあった旦那さんと娘さんのお二人がおられ、娘さんが一人で調理を担当していた。程なく到着。

それではとチャーハンから行かせて貰えば、これが実になかなかの美味しさ。家庭的な優しい美味しさと高級中国料理店のような味わいが両立している感じになるほど素敵なものと言えた。

そしてコロッとした肉餡がたっぷりと入った餃子は、おそらく皮から手作りと言うものだろう、醤油・お酢・ラー油などの調味料卓にあったものを小皿に垂らし頬張れば、なるほどこれはかなりしっかりとした美味しさだった。

ショーロンポーを餃子にしたような肉の旨みが、たっぷりと感じられて実に良かった。なおセロリ餃子はセロリ特有の苦みが多少は来るのかと思ったが、かなりみじん切りにしてあるためかクセもなくこちらの方をオススメしたいほどだった。

白菜も豚肉も全て包丁で丁寧に細かくしているのだそう。チャーハンも餃子も、どこかほっとする美味しさとも言えた。気がつけば完食。いや、これはかなり良かった。

(左フォト) 焼き茜茜餃子(ミックス)/チャーハン/2006年当時の新聞記事 (2013.04.13)


 茜茜餃子 (シーシージョウズ)

 住所:埼玉県さいたま市浦和区北浦和4-7-7  TEL048-822-8999

 定休日:日曜・祝日  営業時間:17:30〜22:00

 アクセス:JR京浜東北線北浦和駅西口下車。右手線路沿いの道路を大宮方面へ150mほど歩いた
       左側にあり。



西口から線路沿いに与野方面へ進んだ場所にあり。

おしながき。茜茜餃子は焼き餃子と水餃子が選べる。

JR北浦和駅西口脇で八重桜が咲いていた。