中華 仙龍 埼玉・北浦和東口





悪天候の雨も風もすべてがおさまって、青空も陽射しもそよ風さえも春色に輝いていた四月卯月上旬の木曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、それは穏やか午後七時過ぎだった。

ここまですでに多くの浦和界隈のノスタルジックなラーメンを紹介することが出来たと思う。しかし北浦和のカッパ氏に言わせれば、こちらを忘れてはいけないらしい。

浦和高校のそばにあるそうで、さっそく店名を頼りにネットで調べて行くと、なんと今年元旦朝日新聞の埼玉版で「青雲の大志育てた麺」と題して大きく紹介されたこちらであった。

それを読んで知ったが今年の年末に四度目の宇宙滞在が予定されている、宇宙飛行士であり工学博士であり、NASAの管理職にも就いておられる若田光一氏は浦和高校の卒業生だそう。同校で1993年に講演会があった折りには、なんとお寿司の接待を蹴って訪れたのがこちらだったそうだ。

過日周辺某店のラーメンをソウルフードと形容したが、こちらは学校行事に参加したり、学校クラブ活動の合宿の食事の世話をされたこともあるらしく、その上を行く中華仙龍なのだそう。

メニューには浦高生だけが口に出来る浦高ラーメンと言うのがあるらしい。そんなわけで気になるところとなって、さっそく訪れることにした。と言うわけでまた北浦和行きの路線バスに乗車。

途中浦高の名前が入るバス停で途中下車し、慣れない夜道を勘を働かせながらもその店頭へやって来た。店先に垂れ下がるやや濃い緑色の暖簾には、「定食仙龍」と言う文字が染め抜かれていた。

建物を見上げると以前は二階を喫茶店にしていたのか、中華の文字と共にコーヒーの文字も記されており、それが何処か異彩を放っているように見えた。

ともあれ中に入ると数人の先客がおられる比較的やや広い店内が広がっていた。奥にはなるほど新聞記事にも逸話の一つになっていた狭い座敷席が在った。

入り口に一番近いテーブル席に促されて、壁面の提供メニューの中に幾つかのセットメニューを見つけて、そこにあったラーメン・チャーハン750円のBセットをお願いした。

ボリュウムに定評のあるこちらだそうだが、どちらにも半の文字が無いことに気づいてその片鱗をそこに見た。ふと入口寄りの場所に浦高ラーメン300円の文字を見つけた。その大盛は350円となっていた。

二階ではちょうど会合が催されているようだったが、散会間近らしく新聞に載っていた女将さんが領収書を発行しているところだった。

昭和34年に創業した中華店らしく、水曜定休で夜は現在午後九時半まで営業していることを教えて貰った。なるほど気さくな女将さんで、ときおりサンキュベリマッチなどの英語が飛び出して実に和やかで素敵なこちらの店内と言えた。程なく到着。

これが本物だけが放つ、かなりのオーラが感じられるラーメンがやって来た。それではと行かせて貰えば、これは実にかなり美味い。

閉店時間までそう先ではないのもあってか豚骨が強めに利いていて、そこに鶏ガラや魚介が感じられるもので、かなりの旨さだ。中太やや平打ち気味の麺も、なかなか乙なものと言えた。煮豚のチャーシューもかなりの出来映え。

そしてチャーハンにも手をつければ、これまた熟練のワザが光るもの。優しい味わいに、思わずレンゲの口に運ぶ速度が、次第に増して行った。

気がつけば完食。サービスで食後にアイスコーヒーを頂けた。いや、これはかなりのとても果てない素晴らしさと言える、絶大に美味しいそんなラーメンとチャーハンだった。

(左フォト) ラーメン/セットチャーハン/店舗外観 (2013.04.04)


 中華 仙龍 (センリュウ)

 住所:埼玉県さいたま市浦和区領家5-5-1  TEL048-886-7060

 定休日:水曜日  営業時間:11:00〜21:30

 アクセス:JR京浜東北線北浦和駅東口下車。ロータリー先の北浦和駅東口交差点を直進して、
       前方五差路の左斜めの道路を800mほど歩いて行った左側にあり。

  

入口左手カウンター上のメニュー。

サービスで食後にアイスコーヒーを頂けた。

そう遠くない場所にある浦和高校の正門。