中華料理 来々店 埼玉・浦和原山





低く白い雲が夏の空に煌めいて、爽やかな陽射しが遥かより注いでいた八月葉月後半の月曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、日暮れるとそこは穏やかな午後七時過ぎだった。

浦和周辺のバス通り沿いで気になる店と言えばこちらもまた然りで、今夜こそとなって仕事帰り立ち寄ることにした。

初めは店名が店名だけに来々軒かと思ってしまったが、よく見ればそこは来々店と気づくもので、来々軒と何らかしらの縁があるのだろうか。しばらく前からそう考えていて、実はもっと早く行こうと考えていた。

しかし窓ガラスがよくシルキーカーテンで覆われて中の様子が判らず、バスの車窓から営業しているのか少し判りにくい感じがあった。かなり早めに閉店してしまう情報もあっただけに、そんなこともあって以前からその訪問を躊躇していた。

どうやら水曜日が定休日のようだ。そして仕事帰りに訪れても、まだ営業している可能性が非常に高いことが判った。そんなわけでその店頭に立てば、バスの車窓からは気づかなかった、小さい営業中の札に安堵の息をついてからその中へと入店して行った。

ファミリーレストランを小じんまりとさせた広さで個人経営にしては広く、中華チェーン店にしては狭いそんなフロアが広がっていた。常連さんらしき先客がお二人に、店主とその奥様がおられて、そのやり取りでやはり閉店間際の様子。

なおその雰囲気からして、個人経営のように見てとれたこちらであった。テーブル席の一つに腰掛けてメニューリストを手に取ると、6つのセットメニューが記載されたものだった。その中にチャーハンとラーメンのセットが750円で用意されていて、思わずそれをお願いすることにした。

それを引っ繰り返すと、如何にも中華料理店らしい、そんな提供メニューが豊富に並んでいた。さりげなく定休日が水曜日か確認すると、その通りであった。しばらく間を置いてから、創業してどのくらい経つのか奥様に確認させて貰うと、店主から55年の歳月が流れているこちらであることを教えてくれた。

すると昭和33年頃に、創業したところだろう。建物自体は出来たばかりと言う感じで昨年二月に直ぐ近くの場所から移転して、リニューアルオープンを果たしたこちらだそう。程なく到着。それではと行かせて貰えば、なかなかの滋味深い素敵な醤油スープのラーメン。

そこに泳ぐ麺もまた、なかなかの風情を有するもの。比較的大判のチャーシューがさりげなく素敵なら、メンマもいい仕事をしていて、ワカメがやや多めに入っており、そのお聞きした創業年が納得出来る味わいと言えた気がした。

チャーハンが何とも唸りたくなる美味しさ。最初はあまりにも薄味の味付けに面を食らったが、口にして行けば行くほど引き込まれる説得力のある味わい。真っ赤な紅ショウガが、また良かった。塩気もスパイスも殆ど入らないで、ここまで素直にいいと思ったのは今までちょっと無かった。

なぜにここまでこうした至福のひとときになるのか、食べている本人なのに理解出来なかった。ふんわりとしたタマゴの風合いが、また実に素敵だった。なおその量はラーメン共々一人前で、セットで750円はそれだけでかなりお得と言えた。

来々軒と関係あるのかをお聞きして見ると、全くもって関係ないことを教えてくれたが、その時に来来軒は大宮に本店があって最初は製麺所であったことも教えてくれた。なるほどそれは日高屋のことですねと告げて、そこでまた世間話しに花が咲いた。

バス通り沿い寄りにあるLED電光掲示板の文字が流れている時は営業中で、それが消えるとラストオーダーが終了したサインになるらしい。営業時間を確認させて頂いたが、30分前にラストオーダーとなるこちらのようだ。

帰宅してから再度こちらの店名を調べて見ると、周辺に同じ店名が数店存在していた。おそらく関連店だろうか。いや、ともあれとてもなかなかの味わいでかなり良かったラーメンとチャーハンだった。

(左フォト) ラーメン/セットチャーハン/店舗外観 (2013.08.19)


 中華料理 来々店@浦和原山

 住所:埼玉県さいたま市緑区原山3-15-33  TEL048-881-2607

 定休日:水曜日  営業時間:11:30〜14:30(14:00LO)/17:30〜20:00(19:30LO)

 アクセス:JR京浜東北線他浦和駅東口下車。東口ロータリー2番バス乗場より国際興業バス浦和
       駅・東川口駅・浦和美園駅方面の浦01浦02浦02-2浦09他系統の路線バスに乗車し、7つ
       めの原山三丁目バス停で降車。少し戻った右側にあり。

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単品メニューリスト表示面。

セットメニュー表示面。

最寄りのバス停は、原山三丁目バス停。