大宮大勝軒 埼玉・大宮東口





春に咲く花の甘い香りと懐かしささえ感じる新緑の香りが南風に乗っていた、また青空は上空の霞みによってグレートーンとなりながらも春の陽射しを時おり街角に送っていた。

そんな春がさらに加速していた四月卯月も後半を迎えた水曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、やや湿度を高く感じた午後七時過ぎだった。

時にここのところ大勝軒と言えば東池袋系ばかりであったが、大宮駅東口周辺に2010年5月6日開業した永福町系があるとして気になっていた。

そう言えば大勝軒の店名では無いが、北浦和には2009年6月にオープンした中華蕎麦金魚が永福町系のラーメンを提供しているとして以前訪れたものだ。

そんなわけで仕事帰りまた自宅と逆方向の電車に乗って、また大宮へやって来た。高島屋の前を通って、横断歩道を渡って次の右路地を入って少し歩けばこちらが風情よく佇んでいた。

白いビニールシートのひさしには、中華麺・ワンタン専門 大宮大勝軒と記されていて、左手には煮干と大きい文字が入ったビジュアルインフォメーションが貼られていた。駅からおよそ5〜6分の道のりと言ったところか。

後で気がついたが大勝軒の三文字のロゴは、永福町大勝軒のそれと全くの同一で、こちらが完全無欠のその系統の店であることを如実に表す事実と言えた。

さっそく入店すると左手に券売機があり、その前に立ってワンタン麺を選んだ。

するとチケットと一緒にもう一枚のチケットが落ちて来て、手にするとサービス券と表記されていて十枚集めると中華麺が一杯無料になる表記がそこに案内されていた。

振り返るとお店の方が待ち受けていて、その方にチケットを手渡して、直ぐ傍のカウンター席に促されそこへ腰を下ろした。

目の前には招き猫が二体も置かれていて、通り過ぎて行く店頭の通行人に向かって手招きをしていた。

こちらでは一般的につけ麺と呼ばれる東池袋系ではもりそばを、煮干と鰹が効いたきのこ汁をつけダレにして「せいろ」とネーミングして提供メニューに加えていた。

「せいろ」とは蕎麦では「もり」と同じ意味合いであるが、中華麺ではそう呼ぶことは皆無であっただけに、ある意味面白いファクターとなっており違う店でも使って来るかも知れない。

永福町大勝軒とは昭和三年創業の製麺所である草村商店が昭和三十年に開業させた中華店だ。

開店当初の中華そばは、ごく一般的なスタイルだったが、昭和三十六年頃より現在のような煮干しを際立たせた味わいとなって今日に至っている。

今まで永福町本家だけでなく、首都圏で営業する様々な永福町系のラーメンを口にして来たものだ。程なく到着。

なるほどビジュアルからして間違いなくその永福町大勝軒系で、お約束の銀のトレーにラーメンが乗って来ただけで無く、ドンブリの大きささえもそれを物語っていた。

それではと行かせて貰えば、三種の煮干しを利用した出汁だそうで、そこに鰹節などが感じられる美味しい煮干し醤油スープ。麺は300g近く入っているようで、さすがのボリュウムだ。

ラードがスープの熱を封じ込めて熱々で、中細麺にチャーシューやワンタンもまた素敵で、それはもう気がつけば完食だった。いや、なるほどこれは実になかなかとても素敵で良かった。

(左フォト) ワンタン麺/店舗外観/店内の招き猫二体 (2013.04.17)


 中華麺・ワンタン専門 大宮大勝軒

 住所:埼玉県さいたま市大宮区大門町2-117  定休日:無休

 営業時間:平日・土曜11:00〜22:40LO◆日曜・祝日11:00〜21:40LO

 アクセス:JR京浜東北線他大宮駅東口下車。駅前大通りの右手の歩道を進んで行き、二つ目の
       交差点を右手に進んでまもない右手にあり。大宮区役所前。

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場所は大宮区役所前にあり。

つけ麺をせいろと呼んでいたこちら。

駅前大通りを200mほど進んで右折すればスグ。