丸玉大勝軒 埼玉・北浦和西口





曇り気味ながら青空も陽射しもそこそこ顔を出していた、春分とサクラを待つそんな時季が続く三月弥生半ばの水曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、昼頃から吹き荒れた強風もだいぶん収まって来たものの、それでもまだ吹き荒んでいた午後七時過ぎだった。

少し前までは北浦和駅周辺の紹介店と言えばこちらぐらいのものだったが、周辺に勤務するようになって名店や人気店が数多くあることを知ることが出来て嬉しい限りと言えた。

そうしたこちらにも、そろそろ仕事帰りに、立ち寄って見るかとなった。そんなわけで、また北浦和行きのバスを利用して、こちらへ向かうことにした。

こう何度も北浦和駅周辺を歩くと、もう自宅界隈と大して変わりない気持ちになるものだ。

それでもそれだけになのだろうか、一度来たことのあるこちらは不思議と余計ここで良かったのかな?と思ってしまうもので、ともあれ迷うことは無くその店頭へやって来た。

さっそく入店しようとすると先客が入口直ぐ左手の券売機でチケットを買っているところで、狭い入口ながらその後ろにその人がチケットを買い終えるのを待っている人がいた。

こうなると当然中に入れず、しばしドアの前で強風が吹くなか成り行きを見守るしかなかった。そして一人が買い終えるのを見て、辛抱たまらずチケット購入客の後ろに並ぶように入店した私だった。

常連客らしくそそくさとチケットを買い終えて、私も悩むことなく以前訪問したレポートを参考に、そう言えばとなって赤いつけ麺のレッズを中盛の300gで選んだ。浦和で赤と言えば、やはりそこはレッズだ。

物足りないからと言うわけでもなかったが、つい癖で鳥そぼろ丼ハーフが170円と言う手頃な金額につい触手が伸びてしまった。

数年ぶりのこちらだったが、以前と何ら変わらないフロアが広がっていた。

変わったことと言えばセラミックを熱して汁に投入して、それ自体を熱くさせて味もまろやかにする一連の行為を可能にさせる容器に対して特許を出願していたこちらだが、晴れてその特許が取得出来たことが明示されていたことくらいだろうか。

いや、スープ割りのスープに煮干し仕様が追加されたらしくスープ割りが2種類あることもそうだが、ヤンニンジャンなる自家製の辛味調味料を店内で販売したりもしていた。

ご時世と言うか、商売上手なこちらだった。程なく到着。

赤いつけ汁に麺の上にはやけに大きいチャーシューが一枚来たと思ったら、セラミックを入れたら汁が跳ねないよう麺の上のチャーシューを被せるように入れて下さいとのことで、言われるがままにしてなるほど跳ねてアチャ!と言うこともなかった。

それではと行かせて貰えば、実に何とも癖になりそうな旨さがたまらないもの。トマトでも入っているのだろうかと確認させて貰えば、それは入っていないのだそう。

酸味は何かと思えばお酢らしく絶妙な甘味は砂糖だそうで、マジックのようにさえ思えて感心してしまった。それほどに、なかなかの美味しさと言えて、煮干しのスープ割りもさり気ない仕様で良かった。

ハーフの鳥そぼろ丼も素敵なもので、気がつけば完食。特許がおりるまで凡そ三年の歳月を要したそうで、こんなに時間が掛かるとは思わなかったらしい。確かに。

再々訪必至。いや。かなりとんでもなく、実にとっても良かった。


(左フォト) レッズ中300g(汁・麺)/鳥そぼろ丼ハーフ (2013.03.13)


 丸玉大勝軒 (まるたまたいしょうけん)

 住所:埼玉県さいたま市浦和区北浦和4-6-1  TEL048-762-3773  定休日:日曜日

 営業時間:11:00〜15:00/17:30〜22:00 ※スープがなくなり次第営業終了

 アクセス:JR京浜東北線北浦和駅西口下車。駅前ロータリー右斜め前方の道路を進んで行き、
       一つ目の右路地を入って行った程ない右側にあり。徒歩およそ2分。



  2013.03.13 三年の歳月をかけて、念願の特許を取得されたそう。   2013.03.13 特許公報の写しと店内インフォ2種。







やや霞んだ大空が広がるものの、今日も穏やかな春の陽射しが降り注いでいた、四月前半だった。JR東松戸駅からオレンジ色した武蔵野線電車に乗車すると、目の前に広がる車窓には幾度も桜並木と言う名の春の風景が流れていた。

そんな行く春に卯月の風に乗せて舞い降る桜の花びらのように心が踊る休日金曜日。そんな今日は、実は少し前に知ったこちらが気になる所となっていたが、出掛けないままだったので今日こそ出掛ける事にした日であった。

大勝軒○福@江古田で修行した店主が、一昨年の7月29日にオープンさせた、なんと無化調でしかも熱した陶板で冷めにくいもりそばを提供する孫弟子に充たる東池袋大勝軒系のお店らしい。

そんなわけで武蔵野線電車を南浦和駅で京浜東北線に乗り換え北浦和駅に到着して、西口から程近いこちらの店頭に到着した。

まもなく正午近い事もあって、周辺のサラリーマンで盛況な店内であった。入店すると券売機が直ぐ待っていて、見ると一番上には「もりそば200g300g750円」と「もりそば400g500g850円」の二つが用意されていて、その右側にはあつもりになった同じパターンのボタンがあった。

どうやら少し前に自家製麺をリニューアルしたようで、以前よりも麺を増量して値下げもしたらしく、券売機の隅にその旨が告知されていた。一考してから「もりそば400g500g850円」を押し、「チャーシュー250円」のボタンも連打。

よく見ると刻みチャーシューと言うボタンもあり、並100円と大200円も用意されていた。こんな場合250円チャーシューはとんでもない量が予測でき、お詫びして刻みチャーシュー並と、それだけでは悪いので味玉もお願いする事にした。一番手前のカウンター席に促されて着席。

そんな中女将さんらしき方に麺量400か500にするか確認があり、当初は400のつもりで押したが500でもすんなり入る量の雰囲気らしくそれでお願いした。すぐ近くでは大きなズンドウが煮えたぎって、様々な食材が湯泡の所為で踊るように揺れていた。

そう言えば券売機インフォの一つには、にんにく・ネギ・生姜・鶏ガラ・リンゴの皮もたっぷり入っている事が明示されていてインフルエンザ予防にもいいらしい。

店頭や店内にはこだわりに対する案内板があり、その冒頭は山岸マスターの味と心を基本として、那須高原の食材をふんだんに利用した無添加無化調のメニューを提供している事が案内されていた。

そして天然蒙古かん水に最高級の内麦100%の麺は、ミネラル豊富な那須高原の天然水も利用して打った自家製麺だそう。

さらに続いていて、熱したセラミック製の陶板を食す直前につけ汁の中に入れてくれるそうで、そうするとスープが熱々になるだけでなく遠赤外線効果で味がまろやかになるらしい。

今まで和尚@国分寺のステンレス製の厚板やTETSU@千駄木の焼き石があったが、まろやか効果を謳うセラミック製の陶板を熱するのは初めてで更なる革新性があったこちらと言えた。

今月の18・19日はつけ麺オール500円になる○玉祭が開催されるそう。辛いつけ麺は土地柄が反映されていてレッズと言うネーミングだった。すぐ近くではミキサーで何かを液状にしていて、スープへ投入するものかも知れないがよく見ていなかった。程なく到着。

おお、やはり100円チャーシューでも普通より多めであった。全てが揃った所で店主が例の熱した陶板を、私に注意を促しながら目の前のつけ汁へ投入した。するとボコボコと激しい唸り音を立てながら、つけ汁の表面がすぐそばのズンドウの表面のようにしばらくだけ揺れていた。

それも冷たいチャーシューを入れると、結構口にしやすい温度に変化した。それではと口にして行けば、なるほどな美味しさでこれがかなりの、なかなかな出来栄えの麺と汁と具であった。

麺はやや黒ずんだ太やや細ストレートの風情豊かな表情を持つもので、汁は無化調らしい瑞々しさがありながらコクは東池袋的かと聞かれればシフトの違いを感じるが、その潮流を感じる事が出来た素晴らしい面持ちがあった。

そして水菜が口をさっぱりにしてくれ、チャーシュー・メンマ・味玉も標準以上にとても良かった。麺量も加水高めもあってか500gで適度な満腹感となり、それを臨まれる食べ慣れている方は是非麺量500gをお奨めしたい。

ポットに入ったスープ割りも足し入れるとこれまた美味しく、それは気が付けば完食であった。なお川口と両国にある鶏白湯の「まる玉」さんとは関係ないそう。また那須高原にも、こちらのお店があるそう。いや、なかなかに良かった無化調系東池袋大勝軒もりそばであった。

(左フォト) もりそば500g+味玉&刻みチャーシュー並/店舗外観 (2010.04.09)


  2010.04.09 安心・安全・美味しさへのこだわりインフォ。   2010.04.09 様々な食材がゆらぐ出汁が入ったズンドウ。