ぎょうざ・らーめん処 興兵衛
埼玉・南浦和





夏の色を失いかけたかのように、水色になった霞んだ青空に白い雲が多めに覆って、北寄りの風がさわさわと軽く木の葉を揺らしていた、九月長月最終日前日の週明け日曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、陽が暮れて涼しさが際立つそんな午後七時過ぎだった。

実は先日の仕事帰りにこちらを訪れようとJR南浦和駅東口に降り立ち、そこから7分ほど掛けて歩いて向かって行った。

立体交差の道路が見えてまもなくと言う頃、前方に見えたこちらの電照看板の灯りが見えてあそこかとなった。いい目印とばかりに向かうと、なんと直前になってその灯りがフッと消えてしまった。

入店するとこれが今しがた食材切れとなってしまったばかりだそうで、その日は残念ながらあきらめるしかなかった。

そこでその二日後に今度こそとまた店頭に立つと、訪れた翌日から三日間の臨時休業の案内が店先にあった。なるほどそれであの日は早終いしたのかと理解できた。

二日フラれると殆どの店は縁がなかったのだとその後訪れることは無いが、たまにそれでも訪れてみたいと思う店がごく稀にある。そう言えば先日も自宅周辺の蕎麦屋がそうだった。

そんなわけでこちらもまたその一店となっていて、三度目の正直とばかりにその店頭へやって来た。今回は電照看板の灯りは、入口に立っても消えることはなかった。

さっそく入店すると先日はこれでもかと大変盛況な店内だったが、本日はたまたまだろう殆ど先客の居ないフロアが広がっていた。

特に促されるでもなく厨房前のカウンター席の中ほどへ腰掛た。店内はネオ和風と言う雰囲気があって素敵だった。

手元にあったメニューリストを広げると、1978年の昭和53年10月に開業したこちらのようで、今年で36年目になることが冒頭で綴られていた。

様々な提供メニューの中から悩んだあげく、塩らーめんと特製元気ぎょうざ五ケ入りをお願いした。それにしてもコンセプトがしっかりしたメニューリストで、見るだけで人をワクワクさせるものがあった。

田舎風らしい店名が冠された興兵衛らーめんや、従業員のまかないリクエストナンバーワンらしい肉にらあんかけそばがお奨めであることが紹介されていた。

またアンダープレッシャー製法と言う独自製法で柔らかすぎず硬すぎずジューシーと言う、ちゃーしゅうが入るちゃーしゅうめんもあった。

アンダープレッシャー製法とは、部位は赤身の間に脂のサシがバランスよく入っている肩ロース肉を使用して、30年の経験に基づいてちゃーしゅうを煮込む温度や時間を調整。

そして肉質などの違いがあっても一定の品質が維持できるよう、特注した調理機材を用いて肉の旨味を封じ込めつつ固さも柔らかくなる仕組みだそう。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、魚介際立つなかなかの持ち味が実に素晴らしい塩らーめん。

麺は自家製麺だそうで、もみじとガラからとったスープに11種類もの魚や野菜などの食材のだしを足して作ったものだそう。

餃子の皮もまた自家製だそうで、これまた素晴らしい味わいが舌を喜ばせた。青森県産のニンニクを使用しているそうだ。

気がつけば完食。いや、かなりとんでもなく果てなく何処までもなかなか素晴らしかった、そんな塩らーめんと特製元気ぎょうざだった。

(左フォト) 塩らーめん/特製元気ぎょうざ五ケ入り/メニューリストの冒頭 (2013.09.29)


 ぎょうざ・らーめん処 興兵衛 (こうべえ)

 住所:埼玉県さいたま市南区南浦和3-46-11  TEL048-887-2906

 定休日:水曜日  営業時間:11:30〜14:30/17:00〜21:00

 アクセス:JR京浜東北線他南浦和駅東口下車。ロータリー奥の道路を右手へ600mほど歩いて
       行き陸橋を潜って程ない右側にあり。徒歩およそ7分。



陸橋を潜って程ない右側にあるこちら。

昭和53年10月に開業したラーメン店。

メニューリストを見るだけで人をワクワクさせる。