旭川ラーメン きく家 埼玉・桜区山久保





昨夜の強い南風と夜半から降り出した雨も全て収まって、青空から笑みがこぼれるように陽射しが燦々と注いでいた、一雨ごとに春を感じて来るようになって来た三月弥生後半の休日火曜日だった。

北浦和のカッパ氏のみならず、Y氏もまた南与野にあるこちらがお奨めとして、かなりそこは気になるところとなってしまった。

それでそのデータをネットで集めると、少し前から訪問を考えていた某店がそう遠くないことに気づき、こうなったらそちらとセットで即出掛けようとなった次第だった。

そんなわけで本日もまた高崎線中距離電車に飛び乗って、浦和で京浜東北線電車に乗り換え、北浦和の西口から路線バスに乗りその店頭へやって来た。

赤い大きな看板に旭川ラーメンと書かれて、店名は比較的小さく描かれた丸の中に入っており、それが旭川ラーメンの表記もあって有名人気店蜂屋を連想させた。

そう思いながら擦り切れた風情豊かな暖簾を潜って入店すれば、先客2名の小じんまりとした静かな店内が広がっていた。あらかじめネットで見て決めていた、こちらの人気ナンバーワン提供メニューらしい700円の魚骨ラーメンを接客をご担当される奥様らしき方にお願いした。

すると平日限定で大盛のサービスがあるそうだが、もう一店行く予定があったので残念ながら辞退させて貰った。

そして例によってさりげなくその奥様に創業してどれほどかお聞きして見ると、こちらでもまた意外な尾鰭が付いたお話しを聞くことが出来た。

旭川ラーメン店を始めて14年と言うから1999年頃だろうか。その頃と言えばなるほど旭川ラーメンが国内で流行っており、千葉周辺でもそんなラーメン店が持て囃されたものだ。旭川ラーメンの看板を下ろして、その後に流行ったラーメンに鞍替えしたラーメン店は少なくない。

開業して随分になるんですねと告げると、その前にはトンカツ店を営業していたそうで外食店を開業してからなんと25年になるこちらなのだそう。

言うなれば1988年に洋食店を開いて、途中で中華店に業態変更したこちらだ。先述した蜂屋もまたアイスクリーム店から業態変更した店で、そんなこちらと何処か縁めいたものを感じた。

後続客が続いて、俄かに活気づく店内。カウンター席の無いこちらで、座敷席もあったがテーブル席に座った。それもあって同じテーブルに、相席客が左斜め前の席に腰掛けた。

多彩なメニューがあるこちらで、魚介塩の魚八ラーメンに、とんこつスープの骨骨ラーメン、背脂こってり正油の骨脂ラーメンと、さらにあっさり気味にシフトさせたご時世と言えるにぼしラーメンもラインナップされていた。程なく到着。

いわゆるところの旭川ラーメンと言うと青葉のようなラーメンもあったりするが、そこはやはり魚介が効いた豚骨醤油ラーメンで、そのビジュアルは裏切ることのないその系統だった。

それではと行かせて貰えば中太ちぢれのモチモチと来る麺に、自然な持ち味がいい魚介感の風情のある豚骨醤油スープが絡んで来てなかなかの旭川ラーメンと言えて実に素晴らしかった。

海苔やカイワレだけでなくプリプリしたキクラゲが多めに入り、濃い醤油でしっかり煮込まれた煮豚がまた美味しかった。

旭川ラーメンの創製期に大きくかかわる芳蘭と言う店があるが、都内有楽町で営業している店舗で食した味噌ラーメンには、ほぼ同じキクラゲが入っていたのを思わず思い出した。

気がつけば完食。食べ終える頃には、満員の店内となっていた。いや、かなり途轍もなく素晴らしい味わいの旭川ラーメンらしい魚骨ラーメンだった。

(左フォト) 魚骨ラーメン/店内メニュー/店頭外観 (2013.03.19)


 旭川ラーメン きく家

 住所:埼玉県さいたま市桜区山久保2-1-1  TEL048-852-8085

 定休日:水曜日  営業時間:11:30〜15:00/17:00〜23:00

 アクセス:JR埼京線南与野駅西口下車。西口ロータリーより志03-3系統・北朝02系統の志木駅東口
       行ほかに乗車して山久保バス停で降車。200mほど戻った左側にあり。
       またはJR京浜東北線北浦和駅西口ロータリー先の大通りの左手奥にある5番バス乗り場
       より北浦03系統の埼玉大学行きに乗車して行くルートは頻繁に便が出ている。