つけめん 吉泉 埼玉・西川口東口





青い空から初夏のそよ風がささやかに注いで、陽射しが街角で煌めいていた、また梅雨らしからぬ六月水無月上旬の水曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、陽暮れても穏やかなそんな午後七時過ぎだった。

以前購入したラーメン本でも紹介されていて、こちらもまたしばらく前から気になっていたつけめん店で、今夜こそとなって仕事帰り立ち寄ることにした。

そんなわけでまた西川口で途中下車して、先日と反対側の東口へ降り立った。なるほど小じんまりとした東口ロータリー内の左手に、風情よくこちらが佇んでいた。

さっそく入店すると奥に厨房があり、その前に4〜5席のカウンター席。その手前にコの字形のカウンター席が7〜8席のフロアが広がっていた。

駅前のロータリーで営業するつけめん店と言うことで、JRグループ企業が手掛ける外食店だろうかと思ったが、こうして中に入ると何処か個人店の雰囲気に包まれていた。

出来ればこういう雰囲気の中でつけめんをすすりたいと言う、そんなシチュエーションを誰もが求めると思うがそんな風情に頬が緩んだ店内だった。

ともあれコの字形のカウンター席の壁へ向かう側の席に腰掛け、予定通り野菜つけめんのミソ味をお願いした。1玉170gで大盛の2玉は50円増しらしくそれならと大盛にして貰った。

ミソ味以外には、正油味とゴマ味があり、辛味は20円プラスすれば出来るようだった。

1989年に開業した自家製麺のつけめん店だが、メニューにはラーメンも用意されていた。にら玉つけめんと言うメニューには、一番人気の案内が成されていた。

メニューリストを裏返すと、「加薬トッピング」と記されたトッピングメニューが並んでいた。

かやくと言うと大抵はひらがなで表されるだけに、漢字で加薬と書いていて一瞬はたと思ってしまった。程なく到着。

なかなか素敵なビジュアルのつけめんがやって来た。野菜はしっかりと炒めてあり、麺量は見た目から裏切らないもので適度感もあった。

それではと行かせて貰えば、これがかなり実に素敵で嬉しい味わいと全体の絶妙感。

自家製の麺は定かではないが内麦と外麦を上手くブレンドして2〜3日寝かせた感じの実に素晴らしいやや太めの中太ストレート麺。

ありそうでそう無いシフトのつけ麺だが、考えに考えて最後まで消えなかったのは、東池袋大勝軒の山岸マスターがつけ麺を思いついた場所として知られる中野大勝軒のつけ麺だった。

言わばつけ麺がこの世に誕生したじんわりと来る優しささえも感じる、ミソ味ながらそんな元祖要素のあるつけめんといったシフトと言えた。

炒めた野菜もまた一仕事も二仕事もしている風合いを感じるもので、これが駅前のロータリーで味わえるのだから嬉しい。

つけ汁は鶏ガラベースだそうで、鯖節等の魚介食材も利用したものだそう。スープ割りもさり気なく良く、気がつけば完食。

いや、なかなかとても実に良かった、元祖要素のあったそんな野菜つけめん(ミソ)大盛だった。

(左フォト) 野菜つけめん(ミソ)大盛(汁・麺)/店頭遠景 (2013.06.05)


 つけめん 吉泉 - kichi-sen -

 住所:埼玉県川口市並木3-11-7

 定休日:毎日曜  営業時間:11:00〜15:00/18:00〜24:00 ※祝日〜21:00

 アクセス:JR京浜東北線西川口駅東口下車。東口ロータリー内の左手にあり。

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目の前にあったメニューリスト。

トッピングに加薬の冠がつけられていた。

JR西川口駅東口ロータリー内の左手にあり。